HOME >> 文楽の解説 >> 演者:人形遣い |
人形遣い |
|
|||||||||||||
人形は三人の人形遣いによって操る。 三百年前 |
|
|
主遣い 右手で、人形の右手を操る。 左手を、人形の背中、帯の下から差し込み人形のかしら(首)を操る。 |
|
義経千本桜 知盛 <吉田玉男> |
左遣い 右手で、人形の左手を操る。チョイとややこしい。 足遣い 両手で、人形の両足を操る。 |
人形遣いは、どうして三位一体となり得るのか 人形の演技は固定化されてない。様式化された人形独特の動作を「型」と言い、その「型」の連続で流れを作り表現する。 シンとなる主遣いが、左遣いと足遣いに、次の「型」の指令を送り、人形に動きを集約させる。 では、どうして意思が伝わるのか‥‥? |
|
伊賀越道中双六 政右衛門 | |
<吉田玉男> |
先人の知恵、頭(ず)という信号 左の写真で、左遣いと足遣いの視線は人形のかしらから肩にかけて注がれている。つまり主遣いの無言の指令がここから出ている。このサインを「頭(ず)」という。 女形のしな、立役の大見得など身振り手振りの所作を主遣いが「頭」によって予告し、その「頭」を瞬時に読み取り、すばやい反応を要求されるのが左遣いと足遣いなのである。 |
|
昭和63年12月舞台稽古にて<桐竹勘寿><吉田勘緑> | |
● | HOME >> 文楽の解説 >> 演者:人形遣い | ▲ページTOP | ● | ||