独房の中にリスターはリマーと共に居た。リスターはくだらない話でリマーに話しかけるが、リマーは無視を
続ける。しかし、リスターはリマーがイヴォンヌ・マクルーダと付き合う前に彼女と付き合っていたと話をする。
するとリマーは大声を上げて怒り出すのだった。
3日前。
リスター達はついにRD号に帰り着く。だがRD号は形は同じでも、ナノボットの復元で巨大になっていた。
元の体に戻ったリスターはスターバグのコックピットに来る。スターバグはRD号の中を飛行するが、その最中に
復元のプロセスでRD号が縮小を始める。
スターバグは巨大なRD号のダクトに吸い込まれてしまう。ダクトは更に縮小し、このままではスターバグは
ダクトに潰されてしまう。
スターバグは巨大なネズミの肛門に突っ込んだりしながらも、ダクトを抜け出す。しかし衝突によりスターバグは
RD号の倉庫で大破してしまう。全員は間一髪でスターバグの爆発から脱出する。
倒れていたリスターたちが起きあがると、そこにはセルビーとシェンがいた。リスターは喜んで、彼らに
抱きつく。ナノボットはRD号だけでなく、クルーまでも全員復元したのだ。
喜ぶリスター達の前にホリスター船長が現れる。そして船長はリスターをスターバグの窃盗、無免許運転に
破壊、そしてキャットとクライテンという密航者とコチャンスキーを乗船させた容疑で逮捕する。
リスターは部屋を出ると電気が流れる装置を左腕に着けられて部屋に入れられる。リスターはリストバンドから
ホリーを呼び出す。リスターは船長にホリーのことを黙っていたのだ。ホリーが言うにはリスターが有罪に
なると2年間も13階の監禁室に入れられるのだ。
リスターは13階なんて聞いたことも無いと言う。しかし13階は極秘の強制収容所で、そこは最低最悪の
環境だった。
絶望するリスターの前にリマーがやって来る。リスターはリマーに会って驚く。リスターはリマーにRD号の
クルーが全員死んだが、ナノボットにより全員が復活したことを説明する。しかし、ナノボットが逃げたことから
それを証明することができない。リスターは自分の無実を証明するためにリマーに手伝って欲しいと頼む。
ホリスター船長はカレンというクルーからRD号は300万年も航行していて、しかも予算削減で変更される
前のRD号の設計に変わっている話は本当かと尋ねられる。船長はスターバグがコンピュータ・バンクに衝突
したためにホリーが復旧中なので、何とも言えないと答える。
船長とカレンはキャットの体を調べる。当然、猫から進化したキャットの体は人間とは大きく異なっていた。
リスターは再びリマーに無実を証明することを手伝うように頼む。しかし、リマーは頑として彼を助けようと
しない。リスターは乗組員が復活する前に手に入れたクルーの個人ファイルをスターバグのコックピットに
隠していたことを打ち明け、
それを手に入れれば昇進も可能だと、リマーに話す。するとリマーはあっさり手伝うことを約束し、リスターから
ホリーの入ったバンドを受け取るのだった。
クライテンは心理カウンセラーのDr.マクラーレンのカウンセリングを受ける。Dr.はクライテンに色々と
質問をする。そしてクライテンはDr.が一度死んで、ナノボットにより生き帰ったことや、リスターにプログラムを
破壊してもらってウソがつけるようになったことなどを話す。クライテンの奇妙な行動を見たDr.は、診断書に
クライテンのプログラムを初期化する命令を書くのだった。
リマーはスターバグの残骸からクルーの個人ファイルを手に入れる。さらにリマーは28話で手に入れた
幸運をもたらすラッキー・ウィルスと異性にもてるフェロモン・ウィルスを見つける。リマーはホリーから
ウィルスの説明を受けるとさっそくフェロモン・ウィルスを服用してしまう。
ウィルスの効果でリマーは女性にモテモテ。リマーは「世界の中心は私だ!!」と喜ぶのだった。
ホリスター船長による飛行日誌で前回の物語が語られる。
リマーが船長の部屋にやって来る。リマーは特別敬礼ロングバージョンを行うと、船長にドライブ・プレートの
修理ミスを見つけたと報告し、新しい安全規則を進言しに来たのだ。船長はリマーを誉めると、彼に手紙を
出すように命令して渡す。リマーは封をするためにノリの部分を舐めると、その手紙が自分宛である事に気づく。
それは船長は見こみのあるクルーを夕食会に招くのだが、リマーもそこに参加するようにということだったのだ。
クライテンは診断を受ける。そこでクライテンはナニが無いので女性と判定されてしまい、女性用の拘置所に
入れられてしまう。
クライテンはコチャンスキーに自分が翌日にプログラムが修理されると打ち明ける。クライテンはそれが嫌だが
修理を受け入れるしかないと考えていた。しかし、コチャンスキーは嫌なら嫌と言うべきだと言い、それが言いづらい
なら上司たちがトイレに居る姿を想像すれば、言う時も緊張しないはずと勧める。
リスター達の調査委員会が始まる。そこで彼らは翌日にマインド・スキャンというスキャンされている人物の
心理や行動を画像に記録できる装置にかけられ、さらにスキャンを受けるために精神状態に影響を与える
薬物を投与されることに賛成する。そして彼らは書類にサインし、封筒の封のノリを舐めて封をするのだった。
リスターの牢屋にリマーがやって来る。リマーはリスターに万事うまくいっていることを告げる。実は
ドライブ・プレートの件もリスターの情報だったのだ。
しかし、リスターはVIP夕食会のことを聞くと、そんなことよりも自分の手錠を外すコードを探せとリマーに言う。
リスターは裁判の前になんとかナノ・ボットを見つけようとしているのだ。だが、リマーは自分の出世に夢中。
そんなリマーにリスターはこれ以上情報を提供しないと言うが、リマーは前回見つけた極秘ファイルと善玉
ウィルスをリスターに見せつけて、さっさと帰ってしまう。
しかし、リスターは密かに指に付けたラッキー・ウィルスで手錠を外して、牢屋を抜け出すのだった。
クライテンは裁判の前にプログラムを修理すれば開放されると上司達に提案される。どうしても反対
できないクライテンは警備兵の銃を奪うと、上司達をトイレに行かせて用を足せと命令する。そしてクライテンは
便器に座っている彼らにもう一度プログラムを修正するか自分に尋ねるように命令する。聞かれたクライテンは
嫌だと答える。その直後、クライテンは警備兵に捕まってしまう。
クライテンはプログラムの修理を受けさせらて、単なる奉仕ロボットに戻ってしまう。
リマーは夕食会の前にフェロモン・ウィルス飲む。そのせいで、夕食会でもリマーはモテモテ。一緒に
コーヒーを取りに行った女性が興奮して彼を襲ってしまう始末。
リスターはキャットとコチャンスキーを連れ出す。そして彼らはクライテンを見つけるが、クライテンは記憶が
無い完全な奉仕ロボットになっていた。しかしリスターはそれでも彼を連れて行くと言い張る。
キャットが見つからないようにモップと入れ歯でデュアン・デブリに変装すると、リスターとコチャンスキーも
モップと入れ歯を付けるのだった。
リマーはさらに別の女性に襲われてヘロヘロになってしまう。
リマー達を捜しているクルーが変装したリマー達と話していると、そこにクライテンがモップを取りに来る。
クライテンはキャットの変装をみると記憶が戻り始める。そして、クライテンはプログラムが崩壊して
元に戻る。
そこに別の場所でリスター達が目撃されたという放送が流れる。リスターはホリーの仕業だと言う。
もう何度もヤリ過ぎでボロボロのリマー。船長は夕食会でリスター達が現在マインド・スキャンされている
ことを話題にする。実はリスター達が逃亡していることも全てマインド・スキャンのシミュレーション
だったのだ。リマーはその話を聞くと自分とリスターとの取引がばれてしまうと慌てて夕食会を後にする。
そしてリマー達はマインド・スキャンされていることにも気付かず逃亡を続けるのだった。
13階のGタワーの監禁室でリスターはリマーの愚痴を聞かせられる。リスターもリマーもここに2年間も
閉じ込められていることに絶望してしまう。
その2日前。再びホリスター船長による飛行日誌で前回の物語が語られる。
マインド・スキャンによる仮想現実の中で、リスター達はミジェットを奪おうとする。しかし女性管制官に
引きとめらてしまうが、キャットがミジェット達とダンスを踊り女性管制官の気を惹きつける。
そしてリスター達は仮想現実の中でナノボットを見つけるために、ミジェットによりRD号を脱出する。
リマ−はマインド・スキャン装置に繋がれているリスター達の所にやって来る。そこでリスターがリマーとの
間で交わした会話を消去するようにコンピュータを細工する。
リマーの細工により仮想世界に歪みが生じて、クライテンがこれが現実ではないと気付く。さらにリスターは
封筒のノリに薬が塗られていて、すぐにマインド・スキャンにかけられたことに気付く。
キャットはこの逃亡が偽物だとわかるとがっかりするが、リスターは逆に自分たちが無実だと証明されるはずだ
と言う。
だが、リマーがリスター達の妨害を始める。クライテンはマインド・スキャンから逃れるために、どこかに
キャンセル用のトラック・ドアがあるはずと言う。みんなはミジェットの中を探す。そしてキャットが怪しいボタンを
見つけて、それを押す。
すると今度は粘土のクレイメーションの世界に紛れこんでしまう。粘土のサメに襲われたりしながらも、そこで
何とかコンピュータの電源を見つけて、みんなは仮想世界から抜け出す。
リスターは元の世界に戻ると、コンピュータを操っていたリマーを責める。リマーは言い訳をするが、
コチャンスキーがフェロモン・ウィルスのせいでリマーに発情してしまう。リマーはラッキー・ウィルスを飲むことで
フェロモンを打ち消し、彼女は正気に戻る。
彼らはホリーの進言により近くの月を目指して逃げようとする。クライテンは逃亡には極秘ファイルにより
セキュリティーのコードも知っているリマーも連れて行くべきだと言う。しかしリマーはRD号を逃げ出したら
もう負け犬だと感じて、リスター達と行きたくないと洩らす。そんなリマーをリスターは言いくるめて、リマーも
リスター達と逃げることにしてしまう。
全員は再びミジェットに乗り込んでRD号から抜け出す。船の中でリマーがホリーをボケ・コンピュータ呼ばわり
すると、怒ったホリーがあること語りだす。それはリスターの正気を保つためにナノ・ボットを作り、ナノ・ドワーフを
洗濯物の中に入れ、クルーを復活させたのは全部自分の仕業だということだった。そしてホリーは今現在も
仮想現実の中におり、自分の計画はバグったと言うのだった。
ホリーは誤ってRD号とともに再生されたより頭の良いホリーに負けてしまっていたのだ。その全てを観察
していた船長と長頭ホリーはリスターの言っていたことが本当であると知り、スターバグによる2年の刑は
無罪とされる。
しかし船長はリマーが急に豊富な知識を披露したことにより極秘ファイルを使っていると感じたので、
リマーにも封筒の薬を使ってマインド・スキャンにかけて、彼が極秘情報を使っているか調べていたのだ。
それによりリスター達全員は極秘情報乱用の罪で2年の服役となってしまう。
リスター達は現実に戻る。リマーはラッキー・ウィルスを飲めば、まだ助かると考える。だが、ウィルスは
船長に奪われてしまう。しかしフェロモン・ウィルスは何とか隠して船長に取られずにすむ。
ホリーも含めたリスター達6人は有罪を宣告され、13階に送りこまれる。
そこでリスターはフェロモン・ウィルスをリマーにふりかける。するとリマーは囚人にたちまちモテモテに
なってしまうのだった。
いつものリスターとリマーの監禁室に警備兵がカナリヤ隊の制服とミーティングの案内を持ってくる。
リスターはカナリヤ隊がコーラス隊だと思っていたが、それはホリーに騙されてのことだった。実はカナリヤ隊
とは危険な場所への偵察などが仕事なのだ。
リマーはリスターの不幸を喜ぶ。しかしリスターはリマーやコチャンスキー達までの分までカナリヤ隊の入隊に
サインしてしまっていたのだ。
カナリヤ隊のミーティングが始まる。ホリスター船長が今回の任務を説明する。それはRD号の近くの月の
海底に沈んでいるシルバーバーグ号に偵察に行くことだった。その偵察機の調査では、船には奇妙なことに
乗組員どころか遺体すらも存在して無いらしい。
カナリヤ隊は潜水艇ダイビング・ベルでシルバーバーグ号に近づく。
シルバーバーグ号に潜入したカナリヤ隊。リスター達はそこでホリーのように頭だけの映像の100%未来を
予測できるコンピュータであるカサンドラに遭遇する。
カサンドラは次々と彼らの次の行動を全て当ててしまう。クライテンはこの船は事故で沈んだのではなく、
未来を予測できるコンピュータは危険だと宇宙事業団がカサンドラを追放するために、船を自動操縦で
動かしていたのだ。キャットはクライテンの推理に驚くが、クライテンはそこにあった作戦命令書を読んでいた
だけだった。
リマーはその事実を知ると、さっさと帰ろうとする。だがカサンドラは船の隔壁が上がり、海水が流れ込んで
いるので帰るのは無理などころか、そのせいでリマー以外はみんな1時間以内に死ぬとリマー達に伝える。
それを聞いて喜ぶリマーだが、カサンドラは彼に「リマーは20分で死ぬ」と未来を宣告する。そしてカサンドラは
本当はリスターとクライテンとキャットとコチャンスキーは助かると話しだす。
リマーは自分が死ぬと分かったことで心臓発作を起こして死ぬということを断固信じようとしない。
リマーはカサンドラと話していた時に、カサンドラを含めてそこにいた全員が自分をリマーと呼ばなかったこと
から、カサンドラはリマーが死ぬとは言ったが、自分が死ぬとは言っていないと考える。そこでリマーは他の
誰かをリマーに仕立てようとする。
そこにRD号の乗組員のノットがやって来る。彼は船長に命令されて船のコンピュータを調べるために探して
いた途中だった。リマーは彼のベストにコーヒーをかけてリマーのネームがついたベストを代わりに着せる。
そして自分をリマーでなく『玉無し野郎』と呼ばせるようにする。
リマーとノットはカサンドラの下にやって来る。ノットはカサンドラに自分の未来を聞くと4秒後に死ぬと言われて
心臓発作で死ぬと答える。そしてノットはその通りにリマーとして死んでしまうのだった。
リマーはこれで自分が助かると思って喜ぶ。だがカサンドラはリマーはリスター達4人以外、結局のところ
他のカナリヤ隊の隊員と同じく死ぬと言われてしまう。
クライテンはリスターら4人はシルバーバーグ号の中では絶対に死なないのだから、この不死身パワーで
リマーを囲んで潜水艇まで戻ろうと提案する。
4人はリマーを囲んで移動するが、途中でリマーはハッチの穴に落ちてしまっていた。コチャンスキーが
ロープにぶら下がり、下にいるリマーの元に行く。しかしその途中で水が流れ込んでくる。
リマーとコチャンスキーの2人はシルバー・バーグ号に取り残されてしまう。リマーはやはり自分が死ぬ運命
にあると絶望する。
リマーはカサンドラに自分がどのように死ぬのか尋ねる。カサンドラはリマーがコチャンスキーとエッチしている
最中にリスターに見つかり、ハープ−ン・ガンで撃たれるのだと聞かせられる。
リマーはそれを聞くと、コチャンスキーとエッチできると大喜びしてしまう。
船の洗濯室でリマーはマットレスの準備に余念がない。コチャンスキーは自分がリマーとエッチするという
未来を信じることができない。リマーは今までは未来を変えようとしていたが、今は未来を受け入れることに
何の抵抗も無い。
コチャンスキーはそんなリマーに自分は絶対に服は脱がないという。しかし、リマーがお酒を水で割ろうとして
蛇口をひねると、コチャンスキーの横の水道管から水が噴き出して、彼女は水浸しになってしまう。
彼女は仕方なく毛布に包まり、服を乾かすために脱ぐのだった。
潜水艇の中では、リスターがコチャンスキーを助けるためにハープ−ン・ガンを持って助けに
戻ろうとしていた。
リマーはコチャンスキーとエッチができるのが間近に迫っているとウキウキする。リマーは彼女にキスを
しようとすると、そこにリスターがハープ−ン・ガンを構えて現れる。
それを見てリマーはエッチをしている最中に撃たれるのではなかったのかとがっかり。さらにリマーは彼女を
上にして盾にしようとしていたのだ。
そんなリマーにリスターはトリックがわかったと話し出す。カサンドラはリスターを怒らせようとしているというのだ。
カサンドラは自分がリスターによって殺されることを知っているので、リスターを怒らせて自分を殺させようとし
ていたのだ。
リスターはカサンドラのいる所に行く。そこでリスターは自分の未来は自分で決めるから、カサンドラを
殺さないと言う。そして去り際に噛んでいたガムを壁につけて、部屋から去ろうとする。するとガムが落ちて、
スタンドに落ちる。スタンドは重みで下がり、扇風機のスイッチを押す。扇風機がガムを吹き飛ばすと、リスター
が持ってきたウィスキー・グラスに当たる。そしてウィスキーがこぼれて、電源コネクタがショートし、その
ショートが部屋全体に広がって、カサンドラは爆発するのだった。