電人的生産管理用語辞典
私がSE生活を送る上で耳にした生産管理用語です。
なお、このページに嘘を発見した人はご一報下さい。
denjin@lares.dti.ne.jp

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A to Z あ行 か行


A to Z
用語 主文 補足
ABC分析 使用金額の累計と在庫品の累計点数で品目をA,B,Cに分類する手法 ♪A,B,Cは知ってても、それだけじゃ困ります。
B/M 部品表の事。Bill of Materialsの略。 ビートマニアの事ではない。他に事後保全という場合にもBMと略されることがあります。
CM 整備保全。Corrective Maintenanceの略 コマーシャルメッセージの事ではない。BMとか、PMは同じ発音で他に意味のある言葉があったのですが、CMは思い付かなかったので、独立して書きました。他の〜保全さんごめんね。
CRP 能力所要量計画。Capactiy Requirements Planningの略。 所要量計画とは、「必要な時に必要なだけ」準備する計画の事。この場合は、能力なので、人や機械の計画。
EOQ Economic Order Quantityの略で、ロットまとめの手法の1つ。経済発注量を基に固定数量まとめする。 1個で買うより、10個で買った方が安いとか、10個単位にしか買えない等で経済発注量を決める。必要な数量が2個の時でも、10個発注するやり方。ちなみに、12個必要な時は、20個発注する。
FIFO First-In First-Outの略。先入先出法の事。棚卸し資産評価の種類。 先に入庫された物から順に消費(出庫)していると考える方法。決して、早入れ、早出しの無節操早漏野郎の事ではない。
FPR Fixed Odrer Quantityの略で、ロットまとめの手法の1つ。日本語に訳すと固定期間まとめとなる。 FRP(樹脂)はミニ四駆で使用する大事な部品の事であるが、FPRとは一切関係ない。
KKD 感・経験・度胸の略。ふざけている様だが、本当にこれで恐ろしく正確な消費予測をするおじさん達がいる。一番厄介なのは、このおじさん達のノウハウが次の世代に引き継がれない事である。だから、MRPなんて難しい理論が考え出されるのである。 このおじさん達を総じて、「SEの好敵手」と呼びます。
LFL Lot For Lotの略。ロットまとめの手法の1つ。必要量をそのまま発注する。 つまり、何もしない。
LIFO Last-in First-Outの略。後入先出法の事。棚卸し資産評価の種類。 後から入庫した物から順に消費(出庫)していると考える手法。棚卸し資産金額が安定する。後から入ったのに、何故か先に終わって待たされるという風俗店でよく経験する事とは違う。
MAD Mean Absoulute Deviationの略。日本語だと平均絶対偏差となる。 日本語でもわからないというあなたの為に…。
実績とその平均との差の絶対値の平均。(更に難解)
需要のバラつきを算出するのに使用する。
MRP Material Requirements panningの略。資材所要量計画の事。
必要なものを、必要な時に、必要なだけ購入したり、製造したりする為の計画。
最近では、Manufacturing Resource planningの略とされているケースをよく見ます。
この言葉を理解している人は、このページを参照する必要などない。これを説明するだけで、1冊本が書ける。
決して増毛法の名称ではありません。
OP Oder Point(発注点)の略。消費が一定な品目の場合、ある在庫量(発注点)を下回った時に発注を行う方法をOP発注と言う。発注点の決定は1日当りの消費量×購買リードタイム+安全在庫となる。 よく「OP点」と言う人がいるが、「発注点点」と言っている様なものなので、注意されたし。
P/M Parts Master。品目マスタの略として使用される事が多い。 同じ発音で予防保全や生産保全、品質、午後など色々とあるので、注意されたし。
PPB法 Part Period Balancingの略。ロットまとめの手法の1つで、発注費用と在庫維持費用との関係でロットをまとめる方法。 結核予防注射とは関係ない。
↑Pしか合っていないぞ!! ゚゚(o  )☆\(−− )
P/S Product Structure。製品構成の事。 ゲーム機や、「追伸」という意味でも使用される事があるので、前後の会話から正しい意味を理解しましょう。
RRP 資源所要量計画。Resource Requirements Planningの略。  

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あ行
用語 主文 補足
アフターパーツ サービス部品、補用品の事。納入された製品の補修用部品の事。 「アフター」っていうのが何のアフターなのか?を理解できればOKです。
安全在庫 発注から納品までに欠品が発生しない為の在庫(予定消費量を除外した量)。MRPでは、安全在庫の扱いは大きくわけて2種類ある。最初の発注に安全在庫分を加算する場合と、引当計算開始の在庫数から安全在庫分を引く場合である。 安全在庫=安全係数×標準偏差×√リードタイム何の事だかサッパリわからんという人も安心して下さい。多くの企業はこんな難しい式を使用せずにKKDで決めていますから…。
一連番号 製品製作オーダを識別する為の連番。生産号機ともいう。 ロットaHシリアルaHあなたはどっち?
一斉棚卸 倉庫や工程、外注などにある、全て品目に対して棚卸しを行う事。倉庫だけの棚卸は「倉庫棚卸」、工程だけの棚卸は「仕掛棚卸」という。 棚卸については、「棚卸」を参照して下さい。
まだですけど…。
一般在庫品 製品を作る上で、自然と在庫ができてしまう品目の事。経営的に必要な品目は政策在庫品と呼ばれ、一般在庫品は経営的に必要ない品目である事から、消極的在庫品とも呼ばれる。 なぜ一般在庫品ができてしまうのか?
 ・前工程との能力較差が大きく消費できない時。
 ・段取りに手間がかかる為、生産する時に必要ない分まで生産してしまう。
 ・本来非在庫品で在庫ができてしまった時に、2度と引当されない時。
 ・月末集中生産をしていると月中には在庫が氾濫する。
 ・基準値(ロット値や不良率等)の見直しをしないままにしておくとできる。
移動平均法 棚卸し資産評価の一つ。期末や月末の棚卸し時点で算出するのではなく、受入する度に評価単価を算出する方法。
  (前回在庫金額+今回受入金額)/(前回在庫数+今回受入数)
理屈は知ってるけど、実際にやった経験はないですね。誰か経験者の人いますか?
受入 外注や仕入業者などから納品物を受取る事。 よく「受入=仕入」という人がいますが、あまり正しくないそうです。受入は物流の事を表し、仕入は金流ですって。
請納期 引き合いに対して、納入可能(生産可能)かどうかを返答する納期の事。 あんまり使用した事がないので、ピンときません。
エクスペダイト 督促とか、勧告の事。 日本語で言えば済むので、督促としか言った事がない。
オプション 完成品の仕様を決定する際、「選択」する事が可能な概念。
車を購入する時、「オプションでカーナビを付ける事ができます」とか パックツアーで「オプションでサッカーの試合が観戦できます」等と表現 するヤツです。
これに似た言葉で「派系(バリエーション)」という言葉がありますので 注意しましょう。
「オプションはノーマルでいいや」って言ってる人がいたら注意してあげましょう。 「そりゃ、間違いだ」って…。

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か行
用語 主文 補足
外注 協力会社や関連会社に作業を依頼する事。 私の業界では協力会社の方を「外注さん」と呼びますが、これも本当は正しく ありません。「協力会社さん」が正しいですね。
外部原価 品目の原価を内部原価と外部原価に分類した時、外部原価とは、品目を構成する品目 の原価の合計の事(らしい)。 私はあまりこの言葉を使用しません。正しいかどうかはわかりませんが、内部原価を 自工程費、外部原価を前工程費として表現しています。 もし、間違いだったら指摘して下さい。
間接費 製造原価は、直接費用と間接費用に分類できます。間接費用は、製品にどれだけ消費 されたかが、算出できない(し難い)費用の事。 簡単の言うと、直接費でない費用の事。間接費も材料費、経費、労務費に分類されます。
疑似品目 ダミー品目とも言います。計画をやり易くする為とか、コンピュータの処理を効率的にする 為に設定される品目の事で実態のない品目。 ダミー品目は運用する立場からすると非常に便利なのですが、設計する立場からすると、厄介 ものです。ハッキリ言って大キライです。
逆展開 展開手法の一つ。通常「展開する」と表現する場合は、正展開の事を指していると考えていい のですが、正展開は上位(親)品目から下位(子)品目へと展開します。逆展開はその名の通り 下位品目から上位品目へと展開します。 ある部品がどの製品に使用されているのかを検索する場合は、逆展開を使用します。
くらうつし 漢字で書くと「倉移」。昔の表現なんでしょうね。倉庫間移動や工場間移動などの事。 倉庫間移動とは、在庫品が現在の倉庫から別の倉庫に移動される事です。工場間移動は入出庫 が工場間で行われる事です。 全然関係ないけど、昔の表現(最近の若い人は知らないという意味)で「水すまし」って言葉 があるんですよ。倉庫番の事らしいんですけど…。そういや、「台風手形」ってのも聞かない ですね。(これは今でも言うのかな?)
原価計算 生産管理でいう原価計算は「製品製造原価計算」の事。要するに製品を作るのにいくらかかったか? 原価計算を行う目的は、原価管理を行うのは当然として、財務会計、予算計画、価格選定などがりま す。 原価計算って、某メーカ系オフコン用パッケージソフト(かなり売れました)の原価管理サブシステム のプログラムを作ったのが最初です。今もそうですけど、あの時はチンプンカンブンでプログラムを 作ってました。今思えば、個別原価計算を実際原価で非累加を用いて行うシステムだったんですね。 産パケのN部長、あなたはやはりスゴイ人です。
原価差異 実際原価と標準原価との差。これを求める事で、問題点を発見し、改善する事ができる有益な情報です。 よくお客様に「標準原価ってどうやって設定すればいいのか?」って聞かれるんですけど、一番答え難い 事なんですよね。「そんなん高い金払ろてるコンサルに聞いてよ」って言いたくなります。でも「去年の原価 でいいでよ」なんていい加減な事はいいませんので…。
原価法 棚卸資産の評価方法の事。 かなり苦手です。種類は8種類あるそうです。個別法、先入先出法、後入先出、単純平均法、総平均法(加重平均法)、 移動平均法、最終仕入原価法、売価還元法。でも売価還元法ってやった事ないから説明できません。
現在庫 今ある在庫数量の事。(説明不要か?) お客様によっては、現在庫から引当済在庫を引いた未引当在庫を現在庫として画面に照会させる場合がありますので お客様の言う「現在庫」って何なのかをしっかり聞きましょう。ちなみに私は先の場合は「有効在庫」として内部的 に現在庫とは別の表現を使用します。
原単位 上位品目(例えば製品)を1単位(個とか本)を製造するのに、必要となる下位品目(例えば部品)の数量。 員数と表現する方もいらっしゃいます。 上位品目と下位品目の単位が違う事は日常茶飯事です。製品は1本、2本と数えるが、その部品は、1枚、2枚 だったりします。これは簡単な例で、厄介なのは、下位が1平方センチだったり、下位品目1本で上位が1.5 gだったり…。

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