CineMasterその4
CineMasterとは合わないMatrox Mystiqueのまま、リソースの調整、IDEバスマスタドライバの入れ替え、ビデオドライバの入れ替えと色々試してはみたが、結局DVDの映像は小さいまま、全く改善には至らなかった。
やはりビデオカードを入れ替えるしか無さそうである。VIA MVP3との相性というのも気にはなるが、最悪M/Bからやり替えるにしても、まずはビデオカードが必要である。CineMasterのマニュアルでは不都合のあるビデオカードは紹介されているが、適合するビデオカードの紹介が無い。唯一得られているのはATI XPERT@PlayはOKとの情報である。ここは無難にATIが良さそうだ。
ATI XPERT98を購入
CineMasterと動作実績の情報があるのは「ATI XPERT@Play」であるが、ショップで見ると、既にマイナーバージョンアップらしき「XPERT98シリーズ」が発売されている。ただ、ビデオチップは同じ「3D Rage Pro」である。
製品名 | ビデオRAM | TV出力 | 標準価格 |
XPERT@Play98(PCI) | SGRAM8MB | ○ | \21,800 |
XPERT@Play98(AGP) | SGRAM8MB | ○ | \22,800 |
XPERT98(PCI) | SGRAM8MB | × | \14,800 |
XPERT98(AGP) | SDRAM8MB | × | \15,800 |
ビデオカードのバルク版が多い某ショップで見ると、XPERT@Play98(AGP)は売り切れであった。隣にはXPERT98(AGP)が\10,800で置いてある。@Playが付くものとそうでないものの違いは、TV出力端子の有無らしい。Matrox MystiqueにもTV出力端子は付いていたが、テレビが遠くて面倒なので一度もテレビに出力したことはない。ここはちょっと節約して、XPERT98(AGP)で我慢。他のショップではリテール版もあり、こちらの方が「Software DVD」が付くらしいが、ハガキを出してからとのことだし、やっぱりリテール版は高いのでパス。
CineMasterはデカイ
ビデオカードをPCI版からAGP版に入れ替えであるが、何せケースが小さいのでいよいよ拡張が難しくなってきた。
まず、ATケースでバックパネルの孔数が少ないので、拡張スロットの一番上にあるAGPを使うと、その上にはあと一つしか残らない。ここにPS/2のマウスポートを入れると、シリアルポートとパラレルポートのパネルは行き場が無くなってしまう。
さらに悪いことに、CineMasterはやたらデカいので、PCI#1以外ではCPUクーラに当たってしまう。このEpox EP-58MVP3C-Mでは分からないが、AGPとPCI#1でIRQを共有するM/Bがあるのを聞いたことがあるので、なるべくならIRQを消費しないBroadwayをPCI#1に置きたいが、そこはCineMasterの専用席になってしまった。ここはダメ元で起動させてみるしかない。
バックパネル | 拡張スロット | 取り付けカード類 |
1 | - | PS/2マウスポート |
2 | AGP | ATI XPERT98 |
3 | PCI | CineMaster |
4 | PCI | Broadway |
5 | PCI | - |
6 | PCI/ISA | NIC(no brand) |
7 | ISA | SoundBlasterAWE64 |
8 | ISA | - |
ビデオカードのセットアップ完了
ビデオカードを入れ替える際のお約束で、ディスプレイアダプタを「スタンダードディスプレイアダプタ(VGA)」に変更し、カードを入れ替え再起動。PnPでちゃんと認識も成功し、添付CD-ROMからドライバのインストールも完了。ここで、デバイスマネージャを見ると、
何と!このビデオカードはIRQを消費していない!
何故?AGPだから?
しかし問題は起きていないようである。まあOKか...
さあてDVDだっ!
CineMasterの付属ソフト「DVDPlayer」を起動し、DVDのディスクを入れる。
おお、今度はデカイ!
(下の絵は、画面キャプチャの都合で「DirectDraw Support for Overlays」をOFFにして小さくなっているが、ONにすればウインドウいっぱいに表示される)
やっと成功である。縦横比を維持して、フルスクリーンモードもOK。画質も綺麗である。