若一王子宮 高知県香南市香我美町徳王子 旧・県社
現在の祭神 天照大神・池田親王
[配祀] 伊弉冊命・速玉男命・事解男命
本地 十一面観音

武藤致和「南路志」巻十二
(闔国第十ノ一 香美郡 上)

王子村 若一王子権現[LINK]

若一王子権現  祭日正月元旦 五月五日 九月九日
社記云 神体金像十一面観音。 勧請ハ、古熊野村より村上永源上人御厨子を奉負、此所に勧請之由云伝

「府県郷社 明治神社誌料」下巻

郷社 若一王子宮[LINK]

創立年代詳かならずと雖も、古来より大忍郷八ヶ村(赤岡、岸本、王子、徳善及富家村中の村、山南村、土居村以上八ヶ村)の総鎮守たり、 土陽淵岳志に「続日本紀天平宝字八年十月壬申廃帝遷御淡路国、此時池田親王為諸王、配土佐国」云々、 古老伝て親王此地に住し玉ふに因て村村名を王子と云と、式云王子は熊野神を祭る故に云かと、」 又土人口碑に、「元と天照皇太神を奉祠す、池田親王謫せられ、当村にあり、薨後当社に合祭す、其後熊野別当禅元の子増元なる者、速玉之男神、伊邪那美神、事解男神を相殿に奉祀す、其後村上奏弘なる者亦当社を当郡山北村へ勧請し、浅上王子宮、又上の王子と称すと云、因云親王当村に移され給ひ、若一王子の社頭に至り一首の和歌を詠し給ふ、「神の座す森の老木を見てもなほ昔ししのぶの艸ぞしげれる」
[中略]
又昔時村上永源上人なるもの、紀州熊野より御厨子を背負来り此処に勧請したる由社記に見ゆるも確証あるにあらず、 御神体は神体記に據るに金像本地十一面観世音なる由