−−− 招集令嬢 −−−
「ルルル・・・ ルルル・・・ルルル」 頭の上で、ドロドロした現実世界に引き戻そうと悪魔がはしゃいでいる。 いつもながら 頭に来るやつだ。 「畜生。何の恨みが有るんだ!」 せっかく、素敵な夢の世界に居たはずなのに・・・ すでに、どんな内容だったのか思い出せないが・・・。 いつも思うのだが、誰か早く”夢の世界を録画する機械”なんて物を 作って欲しいもんだ。 そうすれば いつも楽しい世界に・・・・ う・また 馬鹿な事考えてるな。 しかし誰なんだろう・・ 楽しい時間を邪魔するやつは。 仕方がないのでシ−ツを跳ね除け”ムクッ”と起き上がり、 壁掛け時計を睨んでみたが、まだ 朝の11:30だった。 う”11:30か。 「いくら昼でも どうしたと言うのだ、何も無いはずなのに。」 まだ 悪魔は 元気にはしゃいでいる。 「くっそぉ。誰だ!! こうなったら怒鳴りつけちゃる!!」 大きく息を吸い込んで 一気に捲し立てた。 「おい! 誰だ。 せっかくの俺の楽しみを奪うやつは。」 昨日も遅くまで起きていたのに・・・ なんてことは教えなかった。 「あ! あたしぃ〜。 あゆみ〜よぉ〜 あ・ゆ・み〜ぃ♪」 「・・・・・・・・」 「 ね!! もしかして まだ寝てたの? 信じられな〜い!」 「・・・・・・・・」 何も言えなかった。 なんてこった、電話に出るんじゃ無かったよ。 よりによって 朝から あゆみチャンの電話とは。 とほほ・・・ まだ 出ずに 悪魔を騒ぎ放題させておくべきだった.... 電話の騒ぎ方で 気がつくべきだった。 「ね! 聞いてる!? 今から来れる? ねぇ−ったら ♪」 「・・・今日、し・仕事が・」 「 う・そ・つ・きぃ〜〜! レイ そんな事言ってぇ また行方くらませる気でしょぉ〜!!」 「い...いや。 ホントに 本当なんだよ。だから・・・」 「 駄目! だめ・駄目・だめ・だめぇ〜〜」 もう こうなったら、嘘も本当も彼女にはどうでもいい事だった。 ”無敵モ−ド”になっている・・・ 彼女を中心にして地球が回っている状態だ。 「・・・どしても 行かなきゃなんない?・・・・」 「 じゃぁ〜 いつもの所ね〜♪ 」 ガチャ。 「・・・うぅ〜 せっかく携帯切ってたのに なんでいつも電話に出てしまうんだぁ〜〜」 きっと 彼女のTELには 特殊な電波が出ていて、 電話を取るように指示してるんだ。 「そうだ! きっとそうだ!! そうに違いない。 うぅ〜〜 」 などと 馬鹿な事を考えつつも、 早速シャワ−を浴びることにした。気を取りなおして・・・ シャワ−を浴びて頭がすっきりすると 気分も変わり、 頭を乾かしてる頃には、もうすっかり逢える楽しさで ウキウキしていた。 自宅下にある 車庫に向かい、 今まで 大切な物 No.1の座を独占していたが、 今では No.2となった、 ”真っ赤なコルヴェット・ロ−ドスタ−”に乗り込んだ。 「 おまえも 不憫よのぉ〜。 許せ! 」 (ガウォウォゥオ・・・ブロドロブロドロ..) その言葉が通じたのか いつもは言う事を聞かない”じゃじゃ馬娘”が、 「 しょうがないわね ♪」 なんて感じで 軽く一発で目覚めてくれた。 「 お! サンキュ〜♪ あんがとね! 」 う−ん 何か今日はいい事あるかもね。 なとど一人でニヤニヤしながら 待ち合わせ場所に向かった。 −−−To be continued.−−− NEXT
−−鼻、もとい 華 募集−− RAI.へmail GO〜 あなたからの感想を心待ちにしています。RAI.へmail GO〜
”挿し絵”なんてあればいいかなぁ〜って・・・・ 何方か”作っちゃる!!”って御方いませんか? ぜひMAILにて ”作っちゃる!!”と。 (^-^

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