怪しい広告業界用語辞典




《アウトプットイメージが見えない》
意味・・

本来は、“最終的な方向性・結論が現時点では不確定”という状態を表す時に 用いるのが筋。 でも、業界では「オメーの言ってることが、サッパリ分からない。 一体全体、何やりてえんだよ?」という、相手に対する“不信感”を表明する 時に使う。こう言われた方は「何?見えない?見えないんじゃなくて、 テメーこそ何も考えてないんじゃねえかよ。いいかげんにしろよ、タコ」 と心の中で言い返すが、決して言葉にはしない。

事例・・

「今度の消費者調査なんだけど、アウトプットイメージが見えないよね。 もっとテーマを絞り込んでから発注してほしいワケ」 「逆に言うと、どこらへんのイメージがつかめないの?」


《朝イチ・午後イチ》
意味・・

本来は、朝イチ=9時30分、午後イチ=13時を指す時に用いるのが筋。 でも、業界では「どこが朝イチ・午後イチ」なのか全く分からない程、 個人によって受け止め方がマチマチのため、会議が成り立たない時が多い。 ひどい時は、朝イチ=10時過ぎ、午後イチ改め午後2時=ただの午後2時を 指すので、“イチ”には何の意味もない。

事例・・

「じゃあ、次の打ち合せは、明日の午後イチということで・・・」 「午後イチね、了解了解」


《あとは金の問題だけ》
意味・・

本来は、他の全ての問題がクリアになって、最後に“そんなに大きな問題” ではないが“金”の件だけがクリアになっていない時に用いるのが筋。 でも、業界で“金”以上に重要な問題がある訳がなく、この言葉は単に、 「問題の先送り」にしか過ぎないにも拘らず、皆は「そうか、あとは 金の問題だけか」と誤解してしまう。 注☆類義語=「あとは時間の問題だけ」

事例・・

「いい企画じゃん、これ。最高に面白いよ。やろうやろう」 「でしょ。是非やりたいんだ。まあ、あとは金の問題だけ、何だけどね」 「金かぁー。そうなんだよな、予算的には辛いわなー」


《いいか悪いか別にして》
意味・・

本来は、「良い」とか「悪い」とかの次元ではなく、物事の本質に対して こうあるべき、と言う正論を述べるときに用いるのが筋。 でも、業界では「自分の意見に全然、自信がない」時に、相手をだまくらかす ために使われる。

事例・・

「じゃあ、メディアプランはテレビ中心、ということで・・・」 「いいか悪いか別にして、テレビやめちゃわない?なんかさー、電波媒体 っつう雰囲気じゃないんだよね」


《確認します》
意味・・

本来は、その場で初めて言われた事に対して用いるのが筋。 でも、業界では百万回言われた事でも、全然確認していない場合が多いので ほとんど毎日のように、このコトバがあちこちで聞かれる。

事例・・

「先週、頼んでいたタレントの契約料の件だけど、調べてくれた?」 「アッ・・・帰りまして早急に確認します」


《仮押さえ》
意味・・

本来は、“確定ではないが、確度が高いもの”に対して用いるのが筋。 でも、業界では“とりあえず感覚”で使うので確度の高さを知る事は不可能。 特に“媒体スペース”“人のスケジュール”に関してこの言葉がよく使われる が、いつになったら“本当の押え”になるのか、発注した本人もわからない ため必ず「言った、言わない」「頼んだじゃん、聞いてない」といった不毛の やりとりが、あちこちで見受けられる。

事例・・

「8月28日売りの“JJ”4C/1P、仮押さえしといてよ」 「分かった。仮押さえね?仮押さえだったら大丈夫だと思うよ」


《聞いてません》
意味・・

本来は、連絡事項や依頼を本当に“聞いていない”時に用いるのが筋。 でも、業界では、「自分のド忘れ」を悟られないために、開き直って 使う場合が多い。20%ぐらいは“本当に聞いていない時”があるが、 そういう時は鬼の首を取ったように「高圧的な態度」にでるケースが多い。

事例・・

{ド忘れ篇}
「明日のCF企画打ち合せだけど、だいたい企画は固まった?」 「聞いてません、何の話?いつ決まったのよ、そんな話」
{鬼首篇}
「6月10日の朝日の10段の件だけどさ、大丈夫だよね?」 「聞いてません、何それ?ちょっと待ってよ。いきなりじゃん、そんな話。 いまさら取れる訳がないじゃん。ー以下ウダウダ・・・」


《基本的には、OK。》
意味・・

本来は、ほとんど何の問題もなくOKな時に用いるのが筋。 でも、業界では、「全然OKじゃない。むしろやばい状況」 でも平気で使う時が多いので、全くあてにならない。

事例・・

「CFのスポンサー試写どうだった?」 「基本的にはOK。でも2ー3ちょっとしたリクエストがあって・・・」 「どんなこと?」 「まあ、めっちゃやばいって訳でもないんですけど。同録で取ったタレント のコメントが気に入らない、っていいだして・・・まあ、最悪取り直しかな、 みたいな・・・」


《基本的には》
意味・・

本来は、本当に基本的なはなしをする時に用いるのが筋。 でも、業界では「基本もクソもあるかよ。これが全てだぜ」という強い 意志を持って話すときに使われる。

事例・・

「どのプランがお奨めなの?」「基本的には、A案で行きたいと思います」


《キャツチボール》
意味・・

本来は、野球用語で「ピッチャーとキャッチャーが球を投げ合い、徐々に 肩の調整をする」時に用いるのが筋。 でも、業界では「得意先vs代理店」「営業vsスタッフ」間の時間ばかり かかって、意味のない“意見のやり取り”をする時に使う。 そりゃあ、何度かやり取りするうちに、少しは前進するが本来ならば、 もっと計画性と具体案をお互いに持っていれば済む話である。

事例・・

「コンセプトが、いまいち弱いよなー。もう少しキチッとなんない?」 「まあ、今日のところはこのぐらいにして、また来週にでもキャッチボール しながら、固めていくと言うことで・・・」


《逆にいうと》
意味・・

本来は、相手の発言に対して、自分の意見が正反対の時に用いるのが筋。 でも、まともに正面切って「オメーの言ってることは全然違うぜ」と言うと 角が立つので“潤滑油的”な意味を持つ。

事例・・

「今回のキャンペーンのタレントは男で行きたいな」 「逆に言うと、女でもいいんじゃないかな」


《広告っぽくしたくない》
意味・・

本来は、“読んで字の如し=広告ではない”時に用いるのが筋。 でも、広告業界で“広告じゃない物”を作ることはあり得ない。 にも拘らず、制作者が「ダセーのは、やりたくねーよ」という時に、 意味不明で使う。 注☆反対語=「表現っぽくしたい」

事例・・

「今回の商品は、堅いっていうか難しいのは確かだね」 「やるんだったら、広告っぽくしたくないなあー。表現っぽくしたいなあー」


《ここだけの話》
意味・・

本来は、極秘の話を“相手を信頼してるから特別に話す”時に用いるのが筋。 でも、業界では「ここだけの話=皆が知ってる話」と言う意味に使うので、 こう言われたからといって「あー、俺はこいつに信頼されてるんだなー」等と 感違いしてはいけない。だいたい、この手の話は関係者の95%が知っている ので、誰も知らないだろうと思って「お前、知ってる?実はさあー」なんて 得意げに言うと恥をかく。

事例・・

「例の新番組の件、何か分かった?」 「ここだけの話、あの新番組は企画が没らしいぜ」


《5分だけ時間ある?》
意味・・

本来は、本当に5分だけ相手と話をしたい時に用いるのが筋。 でも、業界では「5分で済んだ」試しはなく、たいていの場合延々と捕まって どうでもいいような話を何時間も聞かされるハメに陥るので、このセリフが でると本能的に逃げるようになる。

事例・・

「おー、いいところで会ったよ。探してたんだ。5分だけ時間ある?」


《最悪》
意味・・

本来は、本当に“最悪=どうにもならない状況”の時に用いるのが筋。 でも、業界では“最悪=普通の状況”として使うので、状況を把握するのには 何の役にも立たない。 また、“最悪”といった時点で物事はその状態で進んでいくケースが多い。

事例・・

「このコピーじゃ、ちょっと辛いんじゃないかな。別案ないの?」 「最悪これでいこうよ。悪くないよ、これ」


《宿題》
意味・・

本来は、小学校で児童に対して“課す事項”を指す時に用いるのが筋。 でも、業界では“得意先から与えられた課題”を軽いノリで表現する時に 使うのだが、その内容は決して軽くはない。また、本来の“宿題”ならば、 やらなくても、せいぜい廊下に立たされるのが関のヤマだが、この場合の “宿題”はやらないと“とんでもないこと”になるので注意が必要だ。

事例・・

「じゃあ、キャッチコピーはやり直しだからね」 「はあー。んじゃ、宿題ということで、持ち帰りまして、再度検討します」


《じゃ、そういうことで》
意味・・

本来は、その会議の出席メンバー全員の合意が得られた時に用いるのが筋。 でも、業界では長時間の会議に嫌気がさしてケツを切り上げる時に使われる ので、「結論として何が決まったのか、誰も分からない」場合が多い。

事例・・

「まあ、いろいろ意見も出たし、今日はフレームづくりだから、 こんなとこでいいんじゃない?次は来週の水曜日にでも、もう1回ももうよ」 「じゃ、そういうことで。ども、お疲れさまでした」


《仁義をきる》
意味・・

本来は、任侠道の世界で、自分の身分を名乗る時に用いるのが筋。 でも、変なところでカッコつける業界では“単に話を通しておく時”に 使うので、知らない人が聞くと「年中、仁義ばかりきっている変な世界」 と誤解する。

事例・・

「1制のコピーライターを一人、この作業に加えようと思うんですけど」 「よっしゃ。局長には俺から仁義をきるからよ、任せとけ」


《全然時間ない》
意味・・

本来は、寝る時間も含めて全く時間がないときに用いるのが筋。 でも、「暇な奴は仕事のできない奴」という怪しい慣習がある業界では、 暇人と思われるのが嫌で、99%の人間が使う言葉。こういう奴に限って、 毎晩ディスコに行ったり、女とシケ込んだりしている時間はタップリある。 このセリフを吐く時は必ず“システムダイアリー”をペラペラめくりながら、 眉間にシワを寄せて「まいったなー」と独り言を言う。そのスケジュールを のぞいて、よーく見ると「イタメシ屋に予約のTEL入れる」「薫誕生日」等 といった仕事とは全く関係のない事で埋まっているケースが多い。

事例・・

「次の打ち合わせ、来週やりたいけど時間ある?」 「全然時間ない。今、メチャ忙しくてさあー参ってるワケよ」


《ターゲットは若い女の子》
意味・・

本来は、当該商品の訴求対象が“若い女の子”である時に用いるのが筋。 でも、業界では、“あらゆる商品の約70%”が若い女の子狙いであるため、 新鮮味のないコトバになってしまっている。 狙われた“若い女の子”もいい迷惑で、「私たち、そんなにお金ないわよー」 という声が巷にあふれている。

事例・・

「この商品のターゲットは、若い女の子に絞りましょう」 「そうだよね、やっぱ若い女の子だよね」


《担当者レベルではOK》
意味・・

本来は、得意先の担当者は完全に了解したという時に用いるのが筋。 でも、業界では“単なる気休め”に過ぎず、結局は何もOKになっていない ケースがほとんど。この言葉を信じて作業を進めていると、悲劇の大逆転劇が 起きた場合「OKって言ったじゃないかよ!」「いや、あれはあくまでも 担当者レベルの話だから・・・」という身内の争いが生じる。

事例・・

「プレゼンの感触は、どう?」 「うーん、担当者レベルでは、OKなんだけど・・・上の方が、ちょっとね」


《って言うかー》
意味・・

本来は、相手の意見に対して「そういう事ではなく、むしろこうだと思う」 という“否定語”として用いるのが筋。 でも、業界では「お互いに傷をなめあう」習慣があるので、モロには否定 しないでこういう言い方をする。ひどい奴になると、相手の発言に対して全て このセリフを吐くので「お前は何様のつもりだ!」と心の中で罵る時がある。

事例・・

「じゃあ、ラジオはAM局中心で考えるということで・・・」 「って言うかー、FM局みたいなんでもいいんじゃない?」


《捕まらない》
意味・・

本来は、どうしても連絡を取りたいのだが八方手を尽くしても相手に連絡が つかない時に用いるのが筋。 でも、業界では“連絡すら一度も取らなかった”のに「いない相手が悪い」 という“開き直り”でよく使われる。

事例・・

「イラストレーターの人と連絡取れた?つかまえなきゃヤバイよ」 「それがねー、全然捕まらないんですよ。こっちも、まいっちゃってさぁ」


《て・に・を・は、だけ直す》
意味・・

本来は、本当に“助詞”の“て・に・を・は”だけを直す時に用いるのが筋。 でも、業界では「だけ」と「予算内」で収まった試しはなく、ひどい時には “キャッチコピー”まで直される場合も多いので油断できない言葉である。

事例・・

「明日が入稿ですので、もうここまできたら、“て・に・を・は”だけ直す、 ということで、宣伝課長にお伝えください」 「見るだけ見ておくけど、課長は言葉にうるさいから、責任は持てないぜ」


《とりあえずラフだけど》
意味・・

本来は、まだまだ十分検討されていないが、現時点での“粗い試案”に対する 言い訳の時に用いるのが筋。 でも、ラフと言いながら「これで行くぜ」という強気で使う場合 (この場合絵コンテ・カンプと進んでもラフ案から全然変わらない事が多い) と、「考える時間がなかったんだから、これしかできねえよ」という 捨てぜりふ的に使う場合がある。

事例・・

{強気篇}
「来週がプレゼンだけど、何かいいのできた?」 「とりあえずラフだけど、ここらへんの案で考えているんだ。 結構面白いって周りの女の子達も言ってくれる訳よ」
{捨てぜりふ篇}
「急ぎで悪かったんだけど、どう?」 「とりあえずラフだけど、これは本当にラフだからね!こういう仕事って さぁ、やりたくないのよ。やっつけになっちゃうからさぁ」


《とりあえず走りながら考えよう》
意味・・

本来は、陸上選手が走りながら何かを考える時に用いるのが筋。 でも、業界では陸上選手と何も関係なく「何も考えていないが、すぐにやら ないと間に合わないので、いきあたりばったりで作業する」時に使う言葉。 最初から誰も何もか考えていないので、時間ばかり経過し何もまとまらない事 が多い。 注☆類義語=あとは、成り行きで

事例・・

「例のイベントの企画だけどさー、来週プレゼンなんだよね。どうする?」 「とりあえず走りながら考えようよ。基本的には、あとは成り行きで」


《白紙の状態》
意味・・

本来は、「何も決まっていない」即ち、「これから皆さんの知恵を借りて 考えて行きたい」という“謙虚な”気持ちを伝える時に用いるのが筋。 でも、業界では、特に得意先が「そんなもん、考えてるわきゃねーだろ。 せっつくんじゃねーよ、本当に。可愛くねーな」という“開き直り”の時に よく使われる。それを聞いた“営業マン”が、よせばいいのに社内に帰って きてから「例の件は、白紙の状態だー」と胸を張って報告し、スタッフから 「なに威張ってんだ、バカ」とひんしゅくを買うケースがよくある。

事例・・

「秋以降の宣伝計画は決まりましたでしょうか・・・へへへ」 「白紙の状態だ。まあ、俺なりの思惑はあるけどな。まだ言う段階じゃない」


《腹をくくる》
意味・・

本来は、本当に、“不退転の決意で臨む”時に用いるのが筋。 でも、業界では“単なる気合い入れ”として用いられる。特にダメな営業ほど この言葉を連発するので、スタッフはほとんど聞き流してる。

事例・・

「営業さん、制作のお奨めはA案だからね。得意先にキチッと伝えてよ!」 「俺も営業として、腹をくくるぜ。ビシッと仕切ってくるからよ」


《フレームづくり》
意味・・

本来は、“基本骨子”をしっかりと固める時に用いるのが筋。 でも、業界では「なんとなく、皆の思惑を大雑把に出し合う」時に使う。 事前に「今日の目的はフレームづくりだから」と、分かっている場合はあまり なく、ほとんどの場合は“ダラダラと長い会議をしてしまい何も決まらなかっ た”時に、ディレクターが「言い訳」+「皆を安心させるために」使う。

事例・・

「今回のコンセプトワーク、結構ややこしいね。作業、大変じゃん」 「まあ、今日は、フレームづくりだからさ。また、皆で持ち寄ってやろうよ」


《変な話》
意味・・

本来は、本当に“ヘンなハナシ”をする時に用いるのが筋。 でも、変でも何でもないのに意味もなく“接頭語”として使う時が多い。

事例・・

[CXの番組空枠状況どう?うちは入れそうかな?」 「変な話、今はすごく混んでてさ、結構まいっちゃってる訳」


《補足すると》
意味・・

本来は、相手の言った内容に対して“簡単な補足”をする時に用いるのが筋。 でも、しゃべりたがりが多い業界の人間の間では、“補足”と言いながら 実は全部言い直すことがよくあり、会議がやたら長引くので、この一言が でたら、要注意。

事例・・

「今の説明に対して、何かある?」 「補足すると、まずキャンペーンの企画意図はさあー(以下ダラダラ)」


《ほとんど気にならない》
意味・・

本来は、非常に些細な事なので“99%気にならない”時に用いるのが筋。 でも、業界では“単なる傷のなめあい”にしか過ぎず、本当はメチャ気になる のだが、それを言い出すと“大変な事態”になるのでよく使う。 この言葉を言う人が多ければ多いほど、事態は深刻である。

事例・・

「写真のあがりが、ちょっと甘くてさあー。どう?気になる?」 「ぜーんぜん。ちょっとあれだけど、ほとんど気にならないよ。お前は?」 「僕も、最初はちょっとだけ引っ掛かったけど、ほとんど気になりません」


《○○の意見には賛成。ただ、ひとつ違うのは》
意味・・

本来は、賛成しているのだから、もし付け加えるとしても本当に1点だけの 時に用いるのが筋。 でも、ほとんどの場合は「ひとつ違う」が大嘘で、実は「全部違う」という、 とんでもないコトバ。「賛成なんだな」なんてホッとしていると足元を 救われて愕然とするので要注意。

事例・・

「というわけで、カラスは白、だと思いますが・・・」 「僕もその意見には賛成。ただ、ひとつ違うのはカラスは黒だ、って言う点」


《もちろん、やらないって訳じゃなくて》
意味・・

本来は、「ちゃんと、やります」という意志表示の時に用いるのが筋。 でも、業界では、“得意先の無理難題”に対して“ささやかな抵抗” として使う場合がほとんど。しかし、最後は“やらないと”出入り禁止になる。

事例・・

「来週までに3方向以上の企画を持ってきてよ」 「来週までですか?そりゃあ、めちゃキツイですよ」 「できないって言うの?」 「もちろん、やらないって訳じゃなくて・・・。ただ、いきなりなんで」 「じゃあ、やってよ。でも手抜きはだめだぜ」 「だから、もちろん、やらないって訳じゃなくて、やるんですけど・・・。 やるんですけど、来週っていうのはチョッと・・・」 「だめ!来週だ!絶対だからね」


《休み明けでいいから》
意味・・

本来は、月曜日に“来週でいいから”という時に用いるのが筋。 でも、業界では“金曜日の夕方”に得意先からTELが入り言われる場合が ほとんど。これは、よーく考えると“土・日でやれ=休んでんじゃねえぞ” という事なのである。 もっとヒドイのは12月29日に「年明けでいいから」というオーダーが ある。これは“正月が休めない”という事なので、さすがに代理店も 「そこを何とか、1月半ばぐらいまで延ばしてもらえませんでしょう か?・・・」と粘るが、延びてもせいぜい2ー3日なので、1月10日位で 手打ちをするケースが多い。

事例・・

「グラフィック案はラフでいいから、急いで出してよ」 「今日が金曜日ですから、来週の後半でいいっすよね?」 「ダメ!休み明けでいいから。本当にラフで構わないから」


《よろしくどうぞ》
意味・・

本来は、会話の終わりに「以上の件、宜しくお願いします」という言葉で 相手に伝えるのが筋。 でも、業界では「よろしく」「どうぞ」というバカ丁寧な言葉を、 意味もなく2度繰り返すケースが多い。一見、非常に丁寧なようで、 実は気持ちが全くこもっていないので、騙されてはいけない。

事例・・

「じゃあ、来週の金曜日に伺うと言うことで、よろしくどうぞ」


《来週アタマに》
意味・・

本来は、“アタマ”というからには月曜日を意味する時に用いるのが筋。 でも、業界では月曜日になったためしはない。だいたい火曜日から水曜日に なるケースが多い。ひどい時には、金曜日ぐらいになる時もある。 この用語は主に木曜日頃に「今週はもうやりたくないから、来週に先送り しよう」という心理状態に陥った時に、最もよく使われる。

事例・・

「新製品のコンセプトワークの打合せ、いつやる?」 「来週アタマにしようよ。今週は、イロイロたてこんじゃってさ、時間が 全然ないのよ。」


《分かる分かる》
意味・・

本来は、本当に相手の言ったことを理解した時に用いるのが筋。 でも、“知ったかぶり大好き”な業界人は「自分だけが取り残されるのが嫌」 で全然分からなくても、この言葉を使う。こう言われたからといって、 自分の意見が皆に理解されたと思ったら大きな間違いである。

事例・・

「まだ文章にできる段階じゃなくて、頭の中にしかないんだけど・・・」 「うん、分かる分かる」




以上を持ちまして、怪しい広告業界用語辞典はおしまいです。(^^)
他の怪し業界用語もありましたら、教えてくださいね。(^◇^)(笑)

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