○熊野社 村の鎮守なり、 束帯の木像を安ず、 台座に天正七年安置の事を記す、 古は安房国群房庄当社領たりしこと寿永二年の院宣に見えたり、 建長二年更に彼地当社領として尼性智所務すべき由又院宣あり、 貞和二年又院宣を下され、社領安堵せしめられしと云、 例祭九月二十四日 別当は多聞院にて、鶴岡職掌鈴木主馬神職を兼ぬ、 【末社】 △神明 古は字神明下にあり、寛永の頃甘糟右近亮時綱此に移せり、 △金毘羅 安永九年地頭長山氏勧請す、 △秋葉三社権現稲荷