室町時代に発生した浄瑠璃は、 江戸中期ともなると大変盛んになり、数十もの流派があった。 そんな最中、語り手の天才「竹本義太夫」が現れ、大阪道頓堀に人形浄瑠璃の劇場「竹本座」をおこした。 戯曲作者「近松門左衛門」を座附作者に抱え「曾根崎心中」など多くの名作を生み出し絶大な人気を博す。 以後、上方では「竹本義太夫」の創り出した義太夫節を、浄瑠璃と同義語として扱う程になる。
義太夫節は上方で生まれ育っただけに関西なまりで語られる。他のイントネーションで語ると、それは「なまっている」ことになる。 関西弁ゆえ聞き取れないという方がおられる。しかし京都育ちの私でもそれは同じどす、二、三百年前の言葉、言い回しなど正確に理解しようとしてもまず無理‥‥か。 古典の授業を思い出して丸暗記?、大夫になるわけではありませぬ、理詰めはしんどい、楽しみましょう。イタリア本場でオペラ、はたまたベガスでナイトショー。同じです。