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(浄瑠璃語り)  


  緑大夫の画像竹本緑大夫(故人)
大夫を一言で説明するのは難しい。音楽家ならオペラ歌手のようだし、話芸とみれば落語の噺家に近い。
ナレーションやセリフを曲に乗せ、すべての登場人物を一人で語り分ける‥‥。
 
 
呂大夫の画像 豊竹呂大夫(故人)
 

千歳大夫の画像

竹本千歳大夫

室町時代に発生した浄瑠璃は、
江戸中期ともなると大変盛んになり、数十もの流派があった。
そんな最中、語り手の天才「竹本義太夫」が現れ、大阪道頓堀に人形浄瑠璃の劇場「竹本座」をおこした。
戯曲作者「近松門左衛門」を座附作者に抱え「曾根崎心中」など多くの名作を生み出し絶大な人気を博す。
以後、上方では「竹本義太夫」の創り出した義太夫節を、浄瑠璃と同義語として扱う程になる。

義太夫節は、大まかに
 詞 (ことば)  三味線なしの、会話の部分
 地合(じあい)  三味線を伴う、情景描写の部分
節 (ふし)   三味線と共に、うたの部分

から成り立つが、各部分が入り組んでいる。例えば、ひと言 (ことば)言い放ったあと地合(じあい)(ふし)に戻ったりし、混然一体となって物語を表現していく。

義太夫節は上方で生まれ育っただけに関西なまりで語られる。他のイントネーションで語ると、それは「なまっている」ことになる。

関西弁ゆえ聞き取れないという方がおられる。しかし京都育ちの私でもそれは同じどす、二、三百年前の言葉、言い回しなど正確に理解しようとしてもまず無理‥‥か。
古典の授業を思い出して丸暗記?、大夫になるわけではありませぬ、理詰めはしんどい、楽しみましょう。イタリア本場でオペラ、はたまたベガスでナイトショー。同じです。

 
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