愛宕神社 東京都青梅市柚木町 旧・村社
現在の祭神 火産霊神
本地 勝軍地蔵

「新編武蔵風土記稿」巻之百十四
(多磨郡之二十六)

柚木村

愛宕社

社地凡六十坪、村の南の方愛宕山の頂上にあり、小社にして上屋を建つ、 神体は本地勝軍地蔵にて長一尺二寸許、 当社は伝云、往昔相馬師門の後裔師秀なるものの勧請せし処なりと云、按に師門師秀は其伝いまだ考へず、おもふに当所の旧領主にして、三田弾正が祖先にてやありけん、 村内にて社領二十石を賜はり、御朱印を附られしは慶安元年九月十七日のことなり、 鳥居二基、一は南の方に立つ、柱間六尺、一は北の方にあり、これも同じ大さなり、 村内の鎮守にて例祭正月廿四日、即清寺の持なり