白山神社 | 埼玉県川越市下広谷 |
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現在の祭神 | 伊弉諾尊・伊弉冉尊・菊理姫命 |
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本地 | 聖観音 |
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歴史
村の開拓にかかわる口碑に、鎌倉期に坂本と名乗る一族が当地に流れ着き、その時、当地には腹の中の子を入れても13人しかいなかったという。 坂本一族の末裔である小林家は江戸期名主を務め、当社は同家の屋敷鎮守であったこと、更に現在でも同家が永代総代を務めていることなどから、当社の創始は、坂本一族がこの地の開拓に際し、加賀一の宮白山比咩神社の分霊を祀ったことによると思われる。
祭神は伊弉諾尊・伊弉冉尊・菊理姫尊の三柱で、内陣に江戸期の作であるといわれる聖観音像(21センチメートル)を安置している。
氏子
戦前までは、雨乞いの行事があった。 これは、七月八日に拝殿で氏子が太鼓をたたきながら観音経を唱えるものである。
[中略]
また、観音経という行事もあった。 これは先達二名が、氏子の家を一晩に一軒ずつ寄り観音経を唱えるものである。
[中略]
以上の二つの行事は、当地の本地仏であった聖観音に由来するものであり、その起りも古いものと考えられる。