猪名野神社 | 兵庫県伊丹市宮ノ前3丁目 | 旧・県社 |
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現在の祭神 | 猪名野坐大神(素盞嗚尊) [配祀] 誉田別尊(応神天皇)・宇多天皇・醍醐天皇・源為朝・豊臣秀頼 |
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本地 | 薬師如来 |
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伊丹天王町にあり。 古豊桜崎宮と称す。 後世猪名野の中なれば、俗称して野宮といふ。 鳥居の額「牛頭天王」は近衛家熙公の筆。 例祭八月二十三日。 近隣十四村の生土神とす。
別当金剛院 天王社南一町にあり。有応山野宮寺と号す。真言宗。 本尊薬師仏。当社の本地とす。弘法大師の作。脇士、日光・月光・十二神将を安ず。 当社の勧請は、延喜四年醍醐聖宝尊師にて、初は善楽寺と号す。 其後久安六年、鎮西八郎為朝十三歳の時、こゝに暫く宿して、当社を重興し、金剛院と改む。 天正中荒木村重が逆乱の時、社頭伽藍共に荒廃に逮ぶ。 慶長六年豊臣秀頼公の命によりて長照法印再興しける。 今の社は、貞享二年近衛太閤基熙公御建営し給ふなり。
天王松 金剛院の西にあり。鎮西八郎此松蔭に於て、牛頭天王の神託を蒙りし所なり。