香取神社 埼玉県北葛飾郡杉戸町倉松2丁目  
現在の祭神 経津主命
[合祀] 武甕槌命・天照大神・伊弉諾命・伊弉冉命
本地 十一面観音

「新編武蔵風土記稿」巻之三十六
(葛飾郡之十七)

倉松村

香取社

本地十一面観音と云

「埼玉の神社 大里・北葛飾・比企」

香取神社

  杉戸町倉松215(倉松字前)

歴史

 当社の鎮座する倉松は、古くは蔵松とも書き、既に戦国期の文書にその名が見える。 地内にある延命院は、地蔵菩薩を本尊とする真言宗の寺院で、長享元年(1487)の開山と伝える。 この延命院は神仏分離まで当社の別当であり、現在もその名残で当社の拝殿には鰐口が掛かっている。
 これらのことから、当社も江戸時代までには創建され、倉松の鎮守として祀られていたと推測される。 祭神は経津主命であり、『風土記稿』には「本地十一面観音と云」と載るが、現在、内陣には厨子に入った香取大明神像が安置されているだけで、本地仏の姿は見えない。