熊野神社 埼玉県大里郡寄居町牟礼  
現在の祭神 熊野夫須美神・家都御子神・御子速玉神
本地 薬師如来・観世音菩薩・地蔵菩薩

「新編武蔵風土記稿」巻之二百二十三
(男衾郡之二)

無礼村

熊野社

村の鎮守なり、 津嶋天王を相殿とす、 又薬師・観音・地蔵の三体を安ず、 村持

「埼玉の神社 大里・北葛飾・比企」

熊野神社

  寄居町牟礼460(牟礼字熊ノ峰)

歴史

 口碑によると、享保年間(1716-36)、当地の字台に住む小菅刑部なる修験が、紀州から熊野大権現を勧請し、日夜祭祀に励んだという。 この小菅刑部は、享保七年(1722)四月二十九日に当社境内において即身成仏したと伝えられる。 刑部の死後、地内の天台宗長昌寺が神仏分離まで神勤を行った。
 祭神は、家都御子神・御子速玉神・熊野夫須美神の三柱で、『風土記稿』には本地仏として薬師・観音・地蔵を安置し、相殿には津島天王を祀るとある。