黒石神社 埼玉県比企郡鳩山町熊井 旧・村社
現在の祭神 日本武尊
本地 十一面観音

「新編武蔵風土記稿」巻之百九十一
(比企郡之六)

熊井村

黒石明神社

村の鎮守なり、 本地仏十一面観音を安ず、 妙光寺持

「埼玉の神社 大里・北葛飾・比企」

黒石神社

  鳩山町熊井1015(熊井字宮山添)

歴史

 『明細帳』は祭神を日本武尊とし、由緒は「尊東夷征伐還御ノ還御休憩アリシト依テ勧請スト云、創建不詳、思フニ其頃村落未開ナリシモ尊ヲ勧請、未開土地モ開キ居民モ繁殖ニ至ヤ、因テ尊ヲ鎮守ト崇ムト右旧記ナシト雌モ古来人口ニ伝テ存ス」と記している。
 また、『風土記稿』には「黒石明神社 村の鎮守なり、本地仏は十一面観音を安ず、妙光寺持」とある。これに見える別当の妙光寺は、熊井山不動院と号する真言宗の寺院で、開山竺翁が弘安九年(1286)に示寂したという。