寛永十年、国主の命によりて山城の国より勧請し奉る、愛宕権現と申ハ瓊々杵尊なり 本地堂 勝軍地蔵なり、信仰する時ハ軍に勝利得るといふ、故に武家殊に信心するところなり 地蔵に勝軍の号なしといへとも、斯く謂ならわせり 鷲尾権現 此山の地主なり、愛宕勧請ありしより鷲尾とハ称せす愛宕山とのミいふ 円満寺 宮司坊なり、開基ハ祐尊頼暹といふ、真言宗なり