神社名 御霊神社
現在の祭神 崇道天皇・鎌倉権五郎景政・葛原親王・高見王・高望王
所在地 神奈川県藤沢市宮前560
風土記稿の記事

巻之百三(村里部 鎌倉郡巻之三十五)

深谷村

○御霊宮  村岡郷五箇村の総鎮守とす、 天慶三年村岡五郎良文の勧請にして後鎌倉権五郎景政の霊を合祀して二座とし、 又北條時頼が命により葛原親王・高見王・高望王を加へ総て五座を祀ると云、 例祭八月十八日、 社傍に小菴あり御霊菴と号す、 神職は鶴岡職掌小坂伊予兼管す、 (家伝に、祖は村岡次郎忠義頼より出て、仁安中、当社の神職となり、世々こゝに住せしが、治承の頃、鶴岡に移りて、職掌となり、元弘中、再当所に還住し、文禄中旧に復し、雪ノ下に転住して、今に至ると云ふ)
△末社 疱瘡神(景政の勧請と云ふ)  矢竹稲荷(社傍に、篠竹生ぜり、権五郎景政、鳥海弥三郎に射られし矢を爰に挿せしが、枝葉を生ぜりしなりと伝ふ)