○大蔵稲荷社 大蔵町の鎮神とす、 岩窟中に社を建、 神体は秘して函中に納む、 弘長元年五月社壇に夜々会合せしものあり、 夜行の輩是を捕んとせしが悉遁去る、 当社古は供僧あり慶舜・覚胤・貞雅・貞誉等次第に譲与せし事、 鶴岡供僧、我覚院文書に見えたり、 [中略] 当社は古より鶴岡神主の管する所にて永享三年四月管領持氏の投ぜし、当社神主職付の文書を蔵す