私も他人にお薦めするならサクライの『現代の量子力学』かな。
第1章がシュテルン・ゲルラッハの実験の紹介から始まるんだ(添付図版は上巻のp.3)。 https://t.co/AOm8SoEHb7 pic.twitter.com/d9FZEpgFRT

— k.hisadome (@HisadomeK) April 29, 2021

私は工学系なので、最初に量子力学を勉強したのはマルクーゼ『量子エレクトロニクス その工学的基礎』でした。邦訳によく判らない箇所が有って、原書(Engineering Quantum Electrodynamics)と比較したりしたものです。 pic.twitter.com/Ne9QUyATui

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今はどうか知りませんが、当時は電子工学系では"field"を「界」と訳す流儀だったので、本書でも"quantum field theory"は「界の量子論」になっていました。

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"quantum field theory"といっても、第二量子化して扱うのはほとんど光子だけなんですけどね(ラマン散乱の箇所でフォノンもちょっと出て来たけれど)。

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ラウドン『光の量子論』は 1st edition の邦訳を読みました(後に 2nd edition も邦訳されました)。光子の統計的性質と非線型光学の議論は修士論文のネタとして使ったものです。 https://t.co/q8cNI5gwcN pic.twitter.com/4ul3L1ffMn

— k.hisadome (@HisadomeK) April 30, 2021

最初は、ハンブリー・ブラウン&トゥイスの強度干渉実験に興味を持って、本書を手にしたのでした。
(添付画像は、『光の量子論』のp.130) pic.twitter.com/pnZdWH6LHP

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シュテルン・ゲルラッハのスピン分離を利用した装置の一つが原子時計。
セシウム133の場合、原子核は I = 7/2、価電子は S = 1/2 のスピンを持ちます。
原子の全スピンは F = 7/2±1/2 = 4 or 3、この差が9192631770Hzの光子(マイクロ波)のエネルギーになるので、これをスピン分離で検出するのです。 https://t.co/mzBnGHHM51

— k.hisadome (@HisadomeK) May 1, 2021

近年はレーザ光を使ったタイプの原子時計も有りますが、商用セシウム原子時計の主流は現在でもシュテルン・ゲルラッハ型だと思います。

— k.hisadome (@HisadomeK) May 1, 2021

https://t.co/mkDYrFpkiy
「原子ビーム時計模式図」にある「準位選別器」および「検出器」の箇所で、シュテルン・ゲルラッハのスピン分離が行われています。

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