電装系徹底メンテナンス(後編)
当サイトをご覧になられたY様からのご依頼により,青森県から直送いただいて手がけたトーカイのレスポールモデルのメンテナンスから,電装系の作業を抜き出してご紹介。
Last Update:
27.May.2001
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さあ,いよいよコントロールキャビティ内の配線作業です。まずはポットをすべて新品に交換。なるべく配線距離が短くすっきりまとまるように端子の方向を決めました。ポットはもちろんボックスレンチでガッチリ固定。これがゆるむとツマミを操作したときにポット自体が回転して思わぬ断線を招きます。
太めの錫メッキ銅線で各ポットのケース間のアースラインを先に配線してしまいます。ハンダ付けは慣れと経験が重要。ショップ等でもこれがあまり上手じゃない人が多いようで「えっ?」と思うようなハンダ付けをよく見かけるものです。コツは,最初にハンダ付けする両方の金属に事前にハンダを溶かし付けておくこと(「ハンダ揚げ」という)と,対象物を充分加熱したところでハンダを溶かし込むこと。しかし,あんまり加熱しすぎると部品に悪影響を与えるのでこのタイミングは慣れが必要です。ポットのケースの熱容量は案外大きいのでハンダごては60W以上の大容量のものを使用します。

あとは信号ラインを順番に配線していきます。特に配線の取り回しと長さの決め方は仕上がりの美しさに大きく影響するので気をつかいたいところですね。配線材やパーツの過熱を防ぐためにハンダごては20〜30W程度の小容量のものを使います。左が元々の配線,右が今回の完成状態。まったく同じ配線内容ですが,ちょっと気をつかうだけでこんなにスッキリするんですね。

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