6.最終調整
最後の調整です。これをきちんとやらないと何のためのメンテナンスなのかわかりません。もうひとふんばりがんばりましょう!
Last Update:
25.Nov.2000
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しばらく放置したのち,ネックの反りがないことを確認します。反っているようなら弦を緩めてトラスロッドを順反りなら右へ,逆反りなら左へ回して調整します。このとき一度にたくさん回さず,だいたい1/8回転ぐらいずつ回しては様子を見てください。ネックがOKなら今度は弦高を調整します。各弦のいろいろなフレットで音を出してみてあまりビビらない程度に下げましょう。高い弦高が好きな人もいるみたいですが,私は低い方が断然弾きやすいので徹底的に下げちゃいますね。
Jazz Bassの場合は細いマイナスドライバで弦高調整します。
弦高が決まったらピックアップの高さ調整です。弦から遠いとパワーが落ちますし,近すぎると磁界の影響でサスティーンがなくなります。よくメーカーの資料等に「弦からの距離は○mmがいい」などと書いてあったりしますが,ここでは実際にいろいろな高さで音を出して試してみましょう。案外いい音が出るポジションが発見できたりするものです。
ここで音叉やチューニングメーターで正確にチューニングしていよいよ最後の調整です。
最後は案外軽視されがちなオクターブピッチの調整。これが狂っているとハイポジションにいくほど音程が合わなくなります。理屈は,12フレットの位置を弦長の中央と一致させることにあります。実際の調整は,12フレットの実音とハーモニクス音の音程を比べて,ハーモニクスが高ければブリッジをネック側に,実音が高ければ逆方向に調整することで合わせます。フレットレスベースの場合は指では正確な実音が出しにくいのでマイナスドライバーで正しい位置を押さえて発音します。

お疲れさまでした。これでおしまいです。さあ,最高のコンディションで弾きまくりましょう!ただし,メンテ直後は弾いてるうちに少しずつ変化するので時々ネックの反りと弦高のチェックをお忘れなく。
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