1冊3,000円。国際通信社が2003年から出版を始めたロールプレイングゲームの雑誌です。毎号付録ゲームが付きます。リプレイコミックも掲載されており悪くない内容です。ただし、国際通信社はTRPGのライセンス生産も行う予定になっており、それの販促雑誌としての性格が強いです。付録ゲームのサポートではなく、別個に発売するゲームの販促というのがちょっと面白いです。2003年6月現在の傾向としてスチームパンクを持ち上げていますが、これはキャッスル・ファルケンシュタインの販売が迫っているためです(7/20の予定)。未翻訳の海外RPGの新作を非常に簡単ながら広く網羅して紹介している記事がありがたいです。
4号目は買うのを止そうと思ったのですが、付録ゲームに食指が動いてしまいます(笑)。RPG属性を持つ結局ウォーゲーマーを餌にしているわけです。
ローズ トゥ ロードの七つの祭壇の続編があったりして非常に懐かしい。ただ、今RPGをやっている人には、七つの祭壇が何のことだか訳がわからないと思うのですが、再録しなくていいのでしょうか。故シミュレータ誌の記事です。
付録ゲーム
アステロイド(GDW): 狂ったコンピュータに支配され、地球への衝突コースに乗ったアステロイドに乗り込み、コンピュータを停止させて地球を救うというゲーム。マッド・サイエンティスト、老教授、その娘、ジャーナリスト、幸運な男などクラシックSFの王道を行く登場人物を操り、マップの組み合わせとチット引きで毎回変わるアステロイド基地を冒険することになります。132個のユニット(少々厚みが無い)としっかりとしたマップが8枚付属しています。ルールブックは独立しておらず、S&T式に本誌から取り出す必要があります。
スチームパンク特集。キャッスル・ファルケンシュタインの話が盛り上がってまいりました。発売も間近です。
カウンターシートの厚みが足りません。非常に薄っぺらい気がします。チットを引きマップを形成するゲームとしてはちょっと辛いです。
付録ゲーム
デスメイズ(SPI): チット引きダンジョン探検ゲーム。パーティを組み、チットを引いてダンジョンを形成しながら、さいころを振って登場するモンスターやアイテムを決定します。簡単なコンピュータゲームを机上で行うゲームと思えば間違いはないでしょう。ただし、このゲームがデザインされたのはコンピュータゲームのコの字もなかった時代であることをお忘れなく。ちょっと修正すればD&Dに適用できるかもしれませんが、魔法の使用回数の制限等がきついため、むつかしいですね。珍しくルールブックは独立しています。ヒットポイントマーカーとアイテムマーカーが追加されています。また、Vol.1の付録ゲームのアステロイドに登場したキャラクター6名と警備ロボットのユニットが追加されています。お遊びユニットです。
蒸気幻想曲馬団(オリジナル): スチームパンクの19世紀ヨーロッパを舞台にしたゲーム。ルールブックは独立しておらず、本誌から取り出す必要があります。点と線で結ばれたヨーロッパ地図とカード、ユニットシートにマーカーが20個ほど付属しています。
現代アクションTRPG特集。ルール・ザ・ワールド:ワイルド7、現代物TRPGの傾向と対策、サタスペREmix+, トーキョーN◎VA The Detonationなどが特集されています。
付録ゲーム
ソープ[SOAP(Wingnut Games)]: ソープオペラ(お昼のよろめきドラマ)をでっち上げて楽しむTRPGです。ルールブックは本誌の中ほどにとじ込まれており、キャラクターシートも用意されています。GMなしのプレイヤー同士でストーリーを作っていく形式のようです。
死霊要塞1945(オリジナル): 第二次大戦末期のドイツ本土にある要塞に、米英日独軍がドイツ軍のゾンビ兵士の実用化実験資料を求めて潜入するというもの。吸血鬼ならヘルシングなんだけどね(笑)。
A3マップ1枚の両面にそれぞれアウトドア、インドアのマップが印刷されており、カウンター数は132個。武器、秘密兵器、モンスターなどのユニットやカウンターが登場する。
ミリタリーTRPG特集。d20システムに見る、ミリタリーRPGの可能性。
出版社がウォーゲーム系の雑誌を出していることから読者層が偏っており、それに合わせてファンタジー系からシフトしつつあるようにみえますね。
付録ゲーム
バーバリアン・キングス[BARBARIAN KINGS(SPI)]: SPIの名作ゲームを改良したものです。ユニット数がギリギリのために面白かったという説に合わせて、オリジナル版(ダニガンがデベロップしてユニット数を調整してから世に出たもの)、拡張版(デザイナーがやりたいように作ったもの)の両方が遊べるようになっている。マップも両面に印刷されていて、異なる世界でのプレイが可能となっている。最大6陣営まで遊べるマルチゲームです。
聖者の行進: キャッスル・ファルケンシュタインのオリジナルシナリオ。