憲法の暗記


憲法に限らず法律の勉強、特に条文の勉強は文理解釈と論理解釈が
基本であって暗記から入るのは邪道と言われている。
文理解釈、論理解釈を繰り返しやっているうちに、
条文の一字一句に至るまで自然に頭に入ってしまうというのだ。
確かにこれが正攻法だろう。

しかし、読書百遍意自ずから通ずもまた真理のようだ。
現行憲法はマッカーサー憲法(GHQ憲法)と言われるだけあって翻訳調である。
理想の高さだけは何となく伝わってくるが音読し難い。
それでも毎日暗誦していると読書百遍意自ずから通ずのような
効果を実感するから不思議である。

憲法は国の最高法規。言わば国家の屋台骨のようなものだ。
護憲派、改憲派に関係なくわれわれはもっと憲法を知る必要が
あるのではないか。

英語ができる人には、特に、英文のGHQ草案(インターネットで入手可能)を
併せて読むことを強く推奨したい。何と言っても解り易い。

また、憲法を英文で暗記することは、翻訳する際や、学校での英和・和英の勉強にも役立つ。
文法は所詮後付けに過ぎない。

日本人なら文法を知らない幼稚園児でも、
例えば、鉛筆を数えるとき1ポン、2ホン、3ボンと上手に数えることができる。
何故「1ポン、2ポン、3ポン」と言わないかと外国人に聞かれたら困ってしまう。
文法より先に言葉ありきだろう。

時間のない人には法律の勉強も暗記から入る手もありそうだ。






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