2004年8月〜11月

  身体髪膚これ余すところなく
  筆繁期
  もうイッパイ


■2004.1119(金)
●空心菜ショック
 最近「目からウロコが落ちる思い」つうのをあまり味わってなかったのだが、この空心菜という中国野菜にはまんまとしてやられた。油炒めが殺人的にうまいのだ。
 オレは元来、野菜炒めという調理法にきわめて否定的な立場をとっている。野菜は生がさらなり。タマネギやらニラやら生だとなかなか喉を通らない野菜を除いて、どうして美味なる生野菜にわざわざ火を通して歯ごたえを悪くし、かつ栄養価まで破壊してしまうのかと。それがオレの従来の主張だ。
 だが空心菜。しかし空心菜。そうだ空心菜。この中国野菜の油炒めにはちょっとヤラレタ。ほかの野菜とはまさに次元が違う。ざきざきと快い歯ごたえがあるのに決して固すぎず、緑濃すぎるのに青くさすぎず、まさに理想の野菜炒め。いやホントおっちゃんまいったで。
 この九〜十月にかけては近所の篤農家の軒先で手に入った。根っこまで刈った太いやつだ。そこで見なくなってから血眼で探し回り、スーパーなどでも発見する。だがスーパーのはダメだ。ほんの上端のほうしか売られてない。下のほうがうめえんだよ、下のほうのザキザキしたとこが。
 最近はダムに浮かべたイカダで空心菜を栽培し、水質汚染を解決しようという試みもあるらしい。実にいいことです。早く実現して空心菜が安く手に入るようになってほしい。それでなくても来年は、種を通販して嘘屋農場に植える。植えまくる。
《来年につづく》

●嘘屋農場の話
 ええと。いつから書いてないんだ、園芸話を。んー、八月頭からですか。
 その間あれこれありました。枝豆、おいしゅうございました。オクラ、おいしゅうございました。でもそれはまた次回、『隣室の入居者』の話と一緒に。


■2004.1118(木)
●解禁日
 きょうは待ちに待った十一月の第三木曜日。「解禁日」だ。何あろう、「ボージョレヌーボー」の。
 いやいや、別に飲みゃしないンです。だって高いんですもの、ボジョレーヌーボーって。別に通ぶってボージョレーだめだめ論をぶちかますつもりはないので、誰かご馳走してちょうだい。
 待ちに待っとったのには理由がある。文章屋としての理由。この酒、いったい
「ボージョレ」
「ボジョレー」
「ボージョレー」
このどれで表記すればいいものだろうか──それを確かめたくて。どれも間違いではないのは知っている。細かいニュアンスを知りたいのだ。「パーティ」と「パーティー」をどう使い分けるか、「メール」と「メイル」はどう違うかみたいな話です。きょうは一日注意しながらニュースを見てましたヨ。
 で、結論。「どれでもいい」。どれが正しいどれが間違いってのは、細かいニュアンスの上でも存在しない。そういう結論に至った。そもそもカタカナで表記できるような発音ではないらしいのだ。日本語とフランス語は相性がよくないのだな。
 2chに参考になるスレがあった。そこのどなたかのカキコミを引用してみる。

>beau jo   lais   nou  veau
>ボ  ジョ  レ    ヌ   ヴォ

>ボ、とヴォ、は口を長方形なイメージで、突き出して発音します。
>ジョはそれほどではないですが、口を突き出すには突き出す。
>レは、日本語のレよりも、もう少し口をあけて発音。
>ヌは、口を思いきりすぼめて、突き出して発音。

>です。多分。

>だから、ホントは「ぼぅーじょれー」なんだよね。


 ううむ、よくわからん。オレさま世界四十八ヵ国語に堪能なんだが、フランス語にはちと弱くて。でもよくわからんはよくわからんなりに

×「ボジョレ」
△「ボージョレ」
△「ボジョレー」
○「ボージョレー」

と判断した。オレの仕事的には今後、○で表記、△までを表記の許容とする。

●出土品
 さて、冷蔵庫の買い替え話もいよいよクライマックスだ。出土品の話、古い冷蔵庫の下から出てきた品々の話をしよう。
 古い冷蔵庫をどかしてみたところ、その下からざくざくと出てくるわ出てくるわアナタ。いわく、洗濯ばさみ。靴下の片っぽ。水性ボールペン。ヘアムース。うがい薬。小銭。ミニボトル用の小さな漏斗。「あさげ」「ゆうげ」「鮭茶漬け」「松茸のお吸い物」「炊きこみご飯の素」。きくらげのパック。ひと財産ですな。
 むべなるかなだ、何年も掃除しとらんかったからな。割り箸が一本しかなかったのはちょっと予想外でした。床板にはカビが生えている。生えているが、最悪にひどい感じではない。カビ取り剤をまいて拭いたらつるっときれいになった。

 出土品を仕分ける。即座にぜんぶ捨ててもいいんだが、そこはそれ、オレさま物見高い男だからよう。十年に一度しかできない遊びですもの、嬉々としてゴミの山をかき分ける。
 まず、口に入らない系。靴下は破れてないし、ヘアムースは使い物になる感じ。だが両方とも今日の坊主頭居職なオレさまには必要ない。捨てる。ボールペンは死んでいた。これも捨てる。小銭は表面が見えないほどゲシゲシになってるが、トイレ洗剤にしばらく浸けといたらきれいになった。
 次にパックもの。味噌汁、お茶漬け類は全滅といってよろしい。具が湿気た感じになっているのだ。小袋の銀箔+ビニールぐらいでは数年の埋蔵に耐え切れなかったのだろう。ぱらりとつまんでこわごわ口に入れてみる。別にカビ臭くはない。だがこれを嚥下するほどオレはチャレンジャーにはなれない。
 きくらげのパック。これは落ちたのがつい最近らしく、どこも傷んでない。だがあんまり気分がよくないので惜しげもなく捨ててしまう。うがい薬はさすがに即捨てだ即捨て。

●デンジャラスレトルト
 さてさて。「炊きこみご飯の素」レトルトが残った。炊きこみご飯の素「あさりとたけのこ」。賞味期限は98年の3月17日とあります。製造はその何年も前だろう。ううむ、十年ものですか。
 思い出した。いつの間にか冷蔵庫の下に転げこんでしまったが、これはもともと賞味期限切れの品を、わざわざとっておいたのだった。理由はもちろんほら、オレさま物見高い男だからよう。図らずも検証期間を追加してしまったわけだ。

 さっそく開封。肉眼的所見では異常は認められない。必要以上に油が浮いているような気がしないでもないが、それ以外はごく普通のレトルトだ。
 おもむろに二合の米に混ぜ、炊き上げてみる。んーんーんー。米との混ざりが今いちな気がするぞ。飯に白いところがまだらに残る。調味料が古くなってるのかな。
 食す。別段問題なし。んまい。風味が落ちてるような気もしない。正直言ってちと拍子抜けでした。

 このことをもって断言してもいいと思う。日本のレトルトは十年ぐらいでは傷まない。ましてや賞味期限を一年や二年超過したぐらいではびくともしないだろう。だから皆さま、安心してドンキホーテでお買物なさいませ。
 十年の歳月を費やすに値する、非常に有意義な検証であったといえよう。


■2004.1117(水) 外
●USB外付HDD箱
 ごくごく久しぶりに秋葉原。データ納品用のHDDをドカ買い。ついでにそれ用のUSB外付HDD箱も購入。
 今までひとさまにデータを渡す用達には ViPOWER のリムーバブルフレームを使っていたのだが、ごく最近「USB外付け箱」に切り替えた。きょう買ったのはこれだ。いいな、USBは。トラブルフリーで。WDの250GBを組み込んだら難なく動作しました。あ、でも。なんかCSじゃ動かないからシングルにしろって書いてあったヨ?
 HDD一つに対して外付け箱を一つ買わねばならんので、その点いささか不経済ではある。しかしながら相手先のプラットフォームを選ばないのは、価格のデメリットを上回るメリットだ。相手先がノートPCだと、いまや選択肢はこれしかないと断言してよろしい。便利な世の中になってきましたヨ。

●打ち合わせ
 秋葉原帰りに夜の打ち合わせ。つうかこの打ち合わせがメインなんだが。
 こないだ出しといた企画にあれこれ注文がついた。お話うけたまわるにつれ、これは最初からやり直したほうが早かろうという見解に至り、前出のものはいったん引っ込めさせてもらう。速攻で次のを出さないと。つうかここんとこ連続ですのう。天がこの身に試練を与えようとしているのか。

●ランドオブザ冷蔵庫
 買い替えにあたって、古い冷蔵庫を処分した。NR-D82-K というやつだ。2ドア82L(凍25L+冷57L)。95年NEC製。九年間使ったことになりますな。NECは98年に家電から撤退しておるので、これは斜陽の坂を転げ落ちてるあたりの製品ということになるのだろう。あれこれ雑な造作であった。
 新品の値段を調べて回ったとき、店々に下取リハ十年前マデノ製品ニ限ルと但し書きがあった。この数字が妥当なものかどうかふと疑問に思い知人各位にも訊ねてみたのだが、十五年使ってるけど途中で一度修理が入ったなどとおっしゃる方が多い。やはり冷蔵庫という家電は十年が一つのボーダーラインであるらしい。

 この古NECはなんとかその十年範囲だ。しかし内外ともに傷が入りすぎてて下取りには向かない。結局バタ屋に持ってってもらった。
 簡単に持ってってもらえるカシラ、そもそもそんな都合よく巡回してきてくれるカシラなどと不安に思っていたのだが、いやもう実に都合よく来てくれて、実に簡単に持ってってくれました。ただし回収費用として¥3000なりを申し受けられてしまったぞ。行政料金が¥4600+送料なので、まあ¥1600+送料のお得と言えなくもない。

 調べてみると、これは違法行為らしい。何が何でも行政を通じて処分するのが本則らしいのだ。不法投棄業者が横行してるんでしょうな。あっヤバかったなかって感じ。
 だがもっと調べてみると、冷蔵庫を捨てるのは物知らず業者だけらしい。内部の銅製部品、アルミ製部品などは結構な値打ちがあるのだそうな。バラして部品にしてよし、廃家電として中国に輸出してよし。人気者らしい。
 優良業者のウェブサイトなどもあり、回収員には常に社員教育を忘れてませんよと書いてある。オレんちから古NECを持ってってくれた運ちゃんはとても礼儀正しく、かつにこやかな人物だったので、それをもって優良リサイクル屋の手に渡ったものと信じることにしたい。こういうの、罪悪感のマスターベーションっていうんだけどな。

 さてさて。冷蔵庫話ももう本編は終わりだ。だがまだ「出土品」の話が残っている。「冷蔵庫の下から出てきた品々」の話だ。明日ね。

《つづく》


■2004.1116(火)
●えろげ屋粛粛夜垣を越える
 夜。先様から電話があって、次の仕事のサグリ用に上げといたアドバルーンがぜんぶ射ち落とされてしまった。ううむ、キビしいのう。やはりえろげ屋が垣根を越え畑違いの世界に踏み込んでくってのはなかなか大変ですわい。
 まあよござんす。垣根の向こうに畑があるってことは、誰かひとがいるってこった。誰かが歩いたあとをこのオレさまが歩けぬ式はあるまい。自分を信じて粛粛と行こう。

●デイオブザ冷蔵庫
 あれからすぐに冷蔵庫を買ったのだった。新品だ。こいつだ。インターネット通販で買ったのだ。だ。
 近所の電器屋を覗いて回ったのだけれど、どこもかしこも通販価格より6000円ぐらい高い。送料、古い機械の引き取り料などを勘案してもかなり割高だ。とりあえず新品を確保し、廃品はときどき巡回してくるバタ屋に持ってってもらおうかなと、少なからず安直に決めてしまう。
 注文から着まで二週間ほどかかった。夏真っ盛りでちと困ったが、まあもう終わったことざんす。美しき思い出。

 で。新冷蔵庫の性能ですが。これが実によろしい。今まで使っておったものとはまさに段違いだ。ちょっと箇条書きしてみようか。

▼結露しない
 本気で結露しない。ええ。ぜんぜんまったく完全に、です。そのわりにごっつい冷えるゼ。氷がすぐ出来るぜ。つうか前のの性能劣化がひどすぎたわけだが。いやそれにしてもよおに冷えるわ。おっちゃんマイッタ。
 動作の仕組みを見てみるとこれが実に納得いく話で、昔の冷蔵庫が冷媒を壁面に通して冷やすのに比べ、新しめの冷蔵庫は冷媒で冷やした風を庫内に吹き出すのだ。もちろん熱交換の場で結露が生じているのだが、それは庫外に出した「蒸発皿」というパーツにしたたり消えてしまうようになっている。ううむ、なるほど。
 でもこれってのは、直接風を当てると形が崩れちゃうものがあるんじゃないかなと、ちと不安に。たとえばねー、ええとねー、小っちゃな雪ダルマとかなのー。メルヘンなのー。いや、本気じゃ入れないから別に溶けてもいいです、雪ダルマは。

▼内部デザイン
 ごっつい広い。だがこれは前のが(略)。
 上が冷蔵、下が冷凍ってのを買ってみたんだが、この配置もなかなかよろしい。これでなくちゃイカンってほどではないが、どっちがいいと訊かれたらオレはこの上冷蔵下冷凍を選ぶ。
 それと。内部の段トレイやらボトルポケットやら、何もかもが格段に洗練されていていちいち感心させられる。特にうなったのは「玉子ポケット」だ。以前のはドアの上に玉子の窪みが十穴ずらっと並べて作り付けてあったんだが、今度のは「玉子立てトレイ」が備品で添付されておるのだ。五穴が二列に開いたシンプルなプラ皿。なるほど、玉子がないときは引っ繰り返しとけばいいもんな。目からウロコでごわす。こんな細かいところにまで、日本の工業デザイナーの頭脳の精髄がふり絞られているのだなあ。オレさまがカフェイン漬けになってる間も文明はどんどん進歩していく。

▼外部デザイン
 そと見のデザインはオレにとって比較的どうでもいい要素なんだが、それでも文明が進歩している点がいくつもあった。たとえば「耐熱天板」。100度までの高熱に耐えられますとある。当節のはどれもそうらしい。上にオーブンレンジなんかを置くのが今や標準的な使いかたなのだろう。オレもレンジ置いた。

《つづく》


■2004.1115(月)
●再開
 あ゛〜〜〜。お仕事終わってちょっとゴロゴロしちゃってたですハ。身体髪膚これ余すところなくカフェイン漬けでのう。一日カフェ錠服まなかっただけであァた、本気で何もできなくって。ええ、ただ物言わぬしかばねのようにゴロゴロと。
 で。ゴロゴロしながら酒飲んでたらカフェインもなんとか抜けてきたんで、ここもなんとか再開するヨ。

●仕事の話
 つうてもまだ思うさま忙しいのだ。次の仕事、それと並走することになりそうな仕事、そしていま打診受けてる中の次の次の仕事。ご注文はわりかし多い。ありがたいことです。鶴亀鶴亀。
 あとはブドウのどの房に跳びつけるかですな。ここんとこのあれやこれやのお陰で「手数を打つやりかた」はすっかり身に付いたです。だから細かいメの仕事を連発するです。大きい仕事も細かい仕事もギャラはあんまり変わんないしな。

▼『そのまんま(仮)』
 ブレイクブレイク!なお指図が上からあったので、「元々のまんまに肉付けする」という仕事ではなくなってしまった。だから『そのまんま(仮)』というのはいまやいささか不適切な仮題なのだが、でもまあいいや。オレはリフォーム業者だ、後付けで勝手な名前を定礎に刻むわけにはいくまい。
 その意味で『そのまんま(仮)』は(仮)を取らないし、掲示板にスレッドも立てない。質疑応答に応じることもない──そういうスタンスにとどめたいのだ。『タコのすいだし(仮)』『火の国ちゃんぽん(仮)』とかと同じ扱いですナ。総括はまあそのうち。気が向いたら。

▼ほかの仕事
 まだ仮の名前も振れない仕事がいくつかあるぞ。でも本決まりじゃないからヒミツだ。この手に現ナマを掴んだらなんぞ言うたるわグヘヘのヘ。
 でもですネ、なんか世間様はオレさまが前の仕事でビッグマネーを手にしてウハウハ状態ですねーうらやましいみたいな誤解を抱いてらっしゃるみたいで。心外ざんす。Kさんて方からお仕事の打診もらったんだけど、こんな会話がありましたヨ。

Kさん「最近稼いでらっしゃいそうだから新しいお話がしづらくて」
オレ「いえあの。借金は膨らむばかりですが」
Kさん「だって。アニメとかグッズとか」
オレ「はあ。でもワタシ、文章屋ですんで」
Kさん「…………」
オレ「…………」


 いや正直、今年の売上は前年のそれを割りそうなのだ。もっと気張らないとな。年内に一本決めて。もう一本なんとか目鼻付けちゃって。できれば連続で目鼻を付ける作業に入って。それでなんとか年が越せるかな。あ゛ーもう、数えた狸の皮を地蔵にかぶせて回ろうかしら、今度の年の瀬は。

▼以前の仕事
 あ゛ー。やらなくちゃならないことが溜まってますね。忘れてませんやりますやります。でも今は待ってほしいノ。今が大切なときなノ。って、二年ぐらい同じこと言うてますやないのオレ。

●ワタシのトピックス
 ここ数ヵ月は、とにかく椿事の多い夏〜秋であった。椿事つうても台風とか地震とか刎頚テロルとかの深刻な話じゃなくて、「日記ネタになりそうなワタシのトピックス」だ。ざっと挙げるだけでも『十年ぶりに購入した冷蔵庫』『風呂おけぶち壊れ事件』『近所に肉のハナマサが』『21インチCRTの驚異』『隣室の入居者』『空心菜ショック』等々、このまま記憶の彼方に埋もれさせるには惜しい話ばかり。だから時系列をさかのぼりつつ、ゆっくり小出しにしていこうと思うです。明日からね。


■2004.0803(火)
●ドーンオブザ冷蔵庫
 やはり内部背面に結露氷結あり。応急修理は何の意味もなかったようだ。諦めた。買い替えます。痛いのう。
 買い替えの下調べをしてみる。身軽なひとり暮らしだから小さいので構わない。できればツードアのが欲しいけれど、氷は出来なくてもがまんする……いや、だめだ。肉のハナマサに買い出しに行けなくなっちゃう。冷凍庫は要る。冷凍庫があって、安くて、かつ消費電力が少なくて。
 そんな諸条件を胸に通販サイトなんか見て。実際の店頭も見て。ううむ、109〜140リットルあたりが手頃っぽい。値段は20〜25千円。廃棄料がかかるはずだから計30千円見当か。オレがイメージしていた値段よりちょっと高い。探せばもっと安いのがありそうな気がする。明日は中古屋を覗いてみようか。
《つづく》

●ドーンオブザ不養生
 胃弱対策として牛乳をガブ飲みし、プルーンばかり食べてみる。当然腹がゆるくなり、下る。その後は牛生レバーを解凍し、ニンニク醤油に胡麻油と生姜を混ぜたやつにしばらく漬けて食す。軟らかい生肝がつるりつるりと喉を下っていく。そしてビール。カロリーも栄養もこれで充分なはずだが、さてどうか。
《つづく》


■2004.0802(月)
●ナイトオブザ冷蔵庫
 ずいぶんだましだまし使ってきたのだけれど、冷蔵庫がいよいよもうだめだ。内部背面の結露氷結がひどすぎる。そのぶ厚い氷が邪魔してまともな冷蔵効果が期待できない。きょうなんか剥がした氷が3センチ厚以上になっていた。一週間と放っておいていないのにだ。きっとものすごくむだな電気を食っていることだろう。
 とりあえずガムテープを使った雑なやりかたでドアのパッキンを補強してみた。うまくいけばこれで気密が保たれ、結露が抑えられるという計算だ。だがたぶんだめだろう。もうドア自体がボロボロなのだから。いちおう様子を見るけれど、買い替えの出費を覚悟しておかねばなるまいて。
《つづく》

●ナイトオブザ不養生
 お昼に濃い味のラーメンを食べたところ、なんとしたことだろうか、吐いてしまった。こんな失態は初めてだ。いや二回めか。風邪を引いてるときニンニクの黒焼きを薬食いしようとしたら、焼きが甘くてもどしてしまったことがあるぞ。あれ以来だ。
 吐いたあとはなにやら胃がすくみ上がってる感じで、固形物がなかなか喉を通らない。最近どうにも不摂生、というより意図して奇妙な食生活を続けていたからな。絶食後にキムチで焼酎を飲んだり、うんと濃く淹れたウーロン茶ばかり飲んでたり、カフェインの錠剤を常用したり。
 それでも元気は割とある。夏バテではないようだ。この夏はまだウナギもとりめしてないのにな。
《つづく》


■2004.0801(日)
●ブーズーの呪い
 ひどい目に遭いました。ブーズーDOSをあれこれいじってたところ、デュアルブート構成のOS二つ、およびワークドライブの大部分を削除されてしまったのだ。症状としては、FATに妙なことして全ファイルをどっかにムーブしちゃう感じ。しかもバグだか何だかわからないが再現性がある。こいつが悪いって原因は特定できた。超A級危険物として永久封印。
 OSもワークドライブももちろんバックアップはある。だが、その最新とのタイムラグ数日分の作業結果が吹き飛んでしまった。激痛。取り返しがつかないものもある。ブーズーブーズー言ってたから呪われたのかも。

●カッコイイものの目撃談
 日中の路上で実にカッコイイ光景を見ました。短パンにランニングシャツ、毛脛をあらわにしたあンちゃンが、そんなに小さくないバイクを分解掃除しているのだ。場所は人通りの少ない住宅街の路地、焼けたアスファルトの上だ。バイクは前後輪が外され、カウルも剥がされてごつい機構部が剥き出しになっている。路上に転がる工具類、部品類。あンちゃンは別に面白くもつまらなくもないリラックスした顔で縁石に座りこみ、細かいパーツをカチャカチャいじってる。青い空。白い雲。なかなかカッコイイ光景でした。火の気のないくわえタバコでもしてたらもっとさまになったかもな。

 そういえば。これは誰に語って聞かせても信じてくれないのだが、オレは何年か前、究めつけにカッコイイものを見たことがある。
 あれは確か97年か98年だ。季節は春先だった。淡路町の交差点。間違いない。はっきり憶えている。初老の男が乗る真っ赤なオープンカーが、信号待ちしてるオレの前をよぎっていった。流線型の車体。右ハンドル。ドライバーの手にはライダー手袋。流行遅れの真っ黒いカマキリサングラスを掛け、赤系のワイシャツの襟を大きく開けていた。肩にサスペンダーが見える。そして尖った禿頭、モミアゲの長い白髪……
 八名信夫だ! オレが見たかぎり、あれは間違いなく八名信夫だった。ホントだよ、ウソじゃないのよ。でもこの話、誰も信じてくれない。出来すぎだからかな。それともこの話をするときは決まって
「オレが手振って『うーん、まずい!』って叫んだら、ニヤっと笑って『もうイッパイ!』って答えたよ」
だなんて作文を付け加えるからかな。

●嘘屋農園八月頭の現状
 枝豆はますます茂ってきた。葉ダイコンは何度か摘んで食べた。
 シュンギクは芽が出ない。播いた時期が悪かったのだろうか、水はたっぷりやっているのだが。
 オクラだが。根付かないな、もうダメかと思っていたところ、二株だけなんとかなった。勢いよく葉を広げ、日を追うごとに幹がぐいぐいと太くなっていく。雨が降ったのが良かったようだ。話に聞く「根腐れ」という現象が怖かったので今まではちと押さえめだったのだけれど、水はふんだんに、それこそ溺れるほど与えるほうがよろしいらしい。このオクラはいいオクラなので収穫が楽しみです。


■業務日誌の目次