奴 隷 騎 士 |
専ら軍隊を抱える神殿、王、有力貴族、騎士団等に仕える軍事奴隷。 奴隷ながら騎乗・帯剣を許され、軍隊の奴隷兵・賤民兵の指揮官たる兵杖を持ち、非常時には良民の兵士すら指揮できるという武門である。
奴隷騎士の制度は、古王国時代アトラントの奴隷騎兵を嚆矢とする。
軍事的には、元々遊撃兵として始まった所為か、専ら軽快な機動力を重視した鎧を着けない軽騎兵として用兵される。大国アンティリアのエクオセルウスが重装騎兵(馬鎧も装備した装甲騎兵)である以外、せいぜいラーラインのスクラーベリッターが竜騎兵(弓装軽騎兵)として有名な位である。
この金髪の奴隷騎士の血を引くと云われ、特に古北方語でリッテゼルフェ(女性形はリッテゼルフィン)と呼ばれるエルヴェインの奴隷騎士は、その精強と忠誠、さらには美しさでその名を知られ、諸国の軍隊垂涎の的となっている。 |