ずっとずっと体調が悪い日が続いていた。それは、その前の年の秋くらいから始まっていたと思う。
凌奨じゃない凌奨になっていたけど、その間も通院していたし、休みながらも学校にも行ってた。
血圧の上が60前後も当たり前の日常になっていて…。
振り返ると…ただただ反省しかない。凌奨に謝ることしかない。
そして、間に合って良かった。生きていてくれて良かった。
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【4月18日】朝6時半。トイレで痙攣。1分ほど続いた。救急車で長浜日赤へ→岐阜県立総合医療センター入院。
診察。レントゲン。心電図。エコー。点滴ルート確保。採血。
血圧48−38。45−30。恐ろしく低い血圧を推移。
腎臓数値悪化の為、心臓の投薬治療をストップし、点滴で大量の水分を体に入れ、大量の利尿剤を入れる。
腎臓の機能回復を図るため、腎臓をろ過していく。水分量と排泄の量を計測開始。
主治医には、「これは救命措置です。」
「この数値で回復した人を見たことがありません。良くて長期入院になります。」
こんな説明を受けました…。おしっこが出なかったら、もうダメかもしれない…。
横になるとしんどいようで、座ったまま。
《血液検査データ》腎臓の数値/クレアチニン 7.29mg/dl(基準値は、0.65〜1.07mg/dl)
心臓の数値/BNP 71.20pg/ml(基準値は、18.40pg/mlまで)【4月19日】採血。検尿。夜はほとんど寝られず。大量のおしっこと下痢。おしっこが出てくれて良かった。
《血液検査データ》腎臓の数値/クレアチニン 5.16mg/dl(基準値は、0.65〜1.07mg/dl)
水分1967ml。排泄3175ml。【4月20日】レントゲン。夜は寝れない。久しぶりに調子の良い凌奨に戻った感じ。「かえる〜」と言い続ける。
体重37.8kg。水分2082ml。排泄1845ml。【4月21日】夜はぐっすり寝れたよう。採血の結果が良かったので、点滴の量が減った。お昼から心臓の投薬を再開。
体重38.2kg。水分1945ml。排泄1997ml。
《血液検査データ》腎臓の数値/クレアチニン 1.73mg/dl(基準値は、0.65〜1.07mg/dl)【4月22日】パパと蘭月が来てくれた。凌奨がとても嬉しそう。
体重38.0kg。水分1852ml。排泄1411ml。【4月23日】検尿(丸1日おしっこを貯める)。
体重38.2kg。水分2100ml。排泄1318ml。【4月24日】採血。何だか機嫌が悪い。
体重37.8kg。水分1709ml。排泄1373ml。
《血液検査データ》腎臓の数値/クレアチニン 1.36mg/dl(基準値は、0.65〜1.07mg/dl)
心臓の数値/BNP 339.60pg/ml(基準値は、18.40pg/mlまで)【4月25日】レントゲン。
体重37.4kg。水分1910ml。排泄1245ml。【4月26日】体重37.0kg。水分2153ml。排泄967ml。
【4月27日】採血。
体重37.0kg。水分2042ml。排泄1176ml。
《血液検査データ》腎臓の数値/クレアチニン 1.37mg/dl(基準値は、0.65〜1.07mg/dl)
心臓の数値/BNP 111.50pg/ml(基準値は、18.40pg/mlまで)【4月28日】朝からご機嫌。午後から外泊。
体重37.2kg。【4月29日】外泊。
【4月30日】外泊。午後病院へ戻る。思ったよりもすんなり病院へ。
【5月1日】採血。退院。
《血液検査データ》腎臓の数値/クレアチニン 1.13mg/dl(基準値は、0.65〜1.07mg/dl)
心臓の数値/BNP 158.00pg/ml(基準値は、18.40pg/ml未満)
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何か違うことに気がついていたのに、日常に追われて、通院しているからと安心して…
もう少しで息子の命を奪ってしまうところだった。
何もかもが取り返しがつかなくなる前に、痙攣が起きてくれて、治療が間に合って、
凌奨が頑張ってくれたおかげで、また当たり前の日常に戻ることが出来た。
1日1日はいつも通りだけど、あの日の朝の出来事を、家族みんなが心にしっかりと刻んでいて、
少しの変化も感じ取れるようになったと思う。
ここ数年、元気のない白い顔の凌奨が、昔の元気だった頃の笑顔の凌奨に戻っていて、
“そーだった、凌奨ってこんな男の子だった”って。そんなことに気が付いてる。
親として、反省をいっぱいして、また頑張っていこう!
凌奨ありがとう。生きていてくれて。また笑顔でやんちゃしてくれて。一緒に頑張っていこう!!