
群馬県の甘楽町(かんらまち)は、織田家子孫が治めた城下町で江戸情緒がたくさん残っているそうです。 春にな
ったらぜひ行きたいと狙っていました。 4月第2週に町役場に電話して桜はどうですか、と聞いてみると、ちょうど
今週末は満開で日曜日には武者行列もみられること。 これは絶好のチャンスと思っていたところ、妻に用事があ
り留守番を命じられてしまいました。 強行すると今後の自転車生活に影を落とす事件に発展する様相だったの
で、涙を飲んで2週間後の今日に上野から高崎線で向かいました。

まずは、県道71号線沿いにある多胡碑記念館に寄ってみました。多胡碑は日本3大古碑の一つだそうです。
仙台の多賀城もその一つだそうですが、そういえば、以前仙台に住んでいた時に家族で訪れ、そういうような様な
感じのものを見た気がします。偶然ですが、これでいつか3大古碑制覇のチャンスが出てきました。 ( もう一つが
どこだか覚えておかないと )

ここが甘楽町最寄りとなる上州福島駅(上信州鉄道)です。 駅舎で荷物も預かってくれるようですので輪行には
便利な駅です。 木造の駅舎の前には井戸が残っていました。

紅・白に花が咲いている木が交互に植えてありました。 残念ながら桜の花は終わっていましたが、この新緑に包
まれた桜もまた良いものです(無理やり自分に言い聞かせている感じですが (^^ゞ)。小幡桜並木にある蔵は歴史
を感じさせる風格がありました。

町内に残っている江戸時代に作られたという井戸を見学したりしながら、次の目的地の名無峠(ななとうげ)へと向
かいました。 小幡地区を抜けると緩やかな登り道が続いていました。

秋畑那須地区にそば屋さんがあったので昼食を取ることに。 店の横に水車があり、近くにはそば畑が広がって
いました。

地元のそば粉を使った、そば、そばがき、天ぷらをおいしく頂きました。

高度を上げると、山の斜面に秋畑那須地区の里の風景画広がっていました。何ともいえないのどかな風景を眺め
ながら、ゆっくりと峠を目指しました。
名無村峠(769m)までは車がすれ違うのが難しそうなぐらいの道幅でしたが、舗装状況はまずますでロードレーサ
ーでも問題なく走れました。

峠は全く見通しもきかず。少し下った所に桜が咲いていました。下りはじめると新緑がとてもきれいで、まるでみど
りのトンネルのようでした。

下ったところで見つけた瓦屋根の立派なバス停。中には手書きの広告が貼られています。昭和30年代ぐらいのも
のでしょうか。できれば重要文化財にでも指定してもらい、ずっと残してもらえるとうれしいものです。 この後、藤
岡市方面を経て高崎駅に戻り、帰途に付きました。
今回は高い峠に登ったり、長距離を走ったわけではありませんでしたが、たくさんの新緑に包まれ満足度の高い1
日でした。
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