2005年7月17日(日)  GPSログ
薮原駅〜境峠〜寄合渡〜野麦峠〜寺坂峠〜長峰峠〜九蔵峠〜木曽福島駅 95km 曇り


   
 
 今日は女工哀史で知られる野麦峠を目指します。 JR松本駅から中央本線上り普通列車に乗り、薮原駅(950m) に到着しました。 駅の看板はかなりの歴史が感じられました。
  実は一つ手前の奈良井駅 で下車して古い宿場宿が保存されている街並みを見る計画を立てていましたが、大 失敗をしてしまいました。 各駅停車の車両は4両編成だったのですが、塩尻から先はワンマンでの運転になるた め奈良井駅では先頭車両のドアのみが開くのでした。 それに気がつかず奈良井駅到着の時に一番後ろの車両 でドアが開くのを待っていたので、慌てて前に移動しようとしたところあっさりとドアが閉まり電車は出発してしまいま した。 奈良井は今日の帰着駅にできたらと考えましたが、5つの峠を越える今日のルートでは厳しいかもしれませ ん。



   

 県道35号線に入るといきなり登りが始まりました。別荘街を抜けてしばらく走ると本日最初の境峠(1480m)に到着 しました。 ここから寄合渡 (1115m) まで下りになります。


   

 合渡に到着。右は松本、上高地方面、左に進むと県道35号線で野麦峠へ向かいます。交差点の食料品店の前に ある自動販売機で、コカコーラと爽健美茶 が何と\80で売られているのを発見しました!

   

 現在はハイキングコースになっている旧野麦街道の入り口です。 写真を撮っているとアブが沢山集まってきたの で早々に切り上げて峠に向かいました。 車がまれに通りますが、静かな峠道が続きます。



   

 野麦峠(1,672m)に到着。 晴れていれば昨日登った乗鞍が見えるはずでしたが、雲が多くほとんど見通しは効き ませんでした。 長野の製糸工場で病に倒れ、兄に背負われ峠を越える途中で「ああ、飛騨が見えると」言って亡く なった少女の像が建てられています。



 峠の茶屋でだんごが香ばしい匂いを漂わせ ていました。 店の方に写真撮影の許可をお願 いしたら、わざわざストックのだんごを並べてく れました。 もちろん美味でした。



   

  野麦峠からの下りで木造の立派な建物がありました。 見たところ廃校を公民館などとして使用している感じです が、何の看板も無かったので分からずじまいでした。
 その後の寺坂峠は、野麦峠からは下りの途中でほんの少し登り返して通過。 目印も無いので、GPSの高度表 示で峠を確認しました。



 長峰峠  九蔵峠から見た御嶽山

 高根乗鞍湖を経て国道361号に進み、長峰峠を越えて本日最後の峠となる九蔵峠(きゅうぞうとうげ・1,280m)も何 とか通過。 九蔵峠から御嶽山(3,067m)がきれいに見えました。 



   

 3日目のツーリングとなり、今朝降りそこなった奈良井駅に行くには体力的にも時間的にも難しくなったので、手 前のJR木曽福島駅を終着としました。 町の中には誰でも利用できる井戸や立派な土蔵が残っていて宿場町の面 影が色濃く残されていました。
 木曽福島は、江戸時代に旧中山道の重要な関がある交通の要所だったのを後に知りました。(^^;  道理で歴史 を感じさせるところだったのですね 



 木曽川沿いには崖家づくりという家並みがあ りました。風情を感じさせてくれる風景です。

 行き当たりばったりでたまたま寄った木曽福 島でしたが、温泉もあるそうなので機会があれ ばまた訪れたいと思います。


  

 木曽福島駅で自転車を輪行袋に詰めると松本行き下り電車まで20分ほど時間があったので、急いで駅の向いの 店で土産の買い物とそばを食べて家路につきました。 



自転車ででかけたところ一覧へ