
東京発6時24分あさま501号でJR上田駅に。上田駅で腹ごしらえに蕎麦をたべて、修那羅峠(しょならとうげ)の近
くにある石神仏群へと出発しました。まずは上田城址公園に寄って、 二ノ丸東虎口の石垣をみながらケヤキ並木を
散策してみました。

上田市街のはずれで自販機で水を買っていたところ、“ありがとうございます”と声を掛けられました。自販機オーナ
ーのおばあさんが、ちょうど畑に出かけるために通りかかったらしく、わざわざ声を掛けてくれたのでした。 ちょっと楽
しい気分で走りはじめたところ、今度は軽自動車の助手席から若い女性ににこやかに“こんにちわ!” と声を掛けら
れました。 一瞬、びっくりしましたが、近くにある輪徳という自転車店のご家族で、併走しながら名刺もいただきまし
た。 上田の人は気さくな方が多いようです。

県道77号線から、びんぐしの里公園という表示で左折。 道の脇に村上大国魂神社の鳥居と石段がありました。
急な石段の先は、武田信玄によって落城した村上義清の狐落城(こらくじょう)城などの史跡を経て、室賀峠へのハイ
キングコースの入り口になっています。

県道170号線に入り、室賀峠(760m)に向かいました。 修那羅峠には少し遠回りになりますが、交通量は少なく新
緑もたくさん楽しめ大正解でした。

室賀峠(768m)を通過し、集落まで下り。 中学生ぐらいの少年が、父親から耕運機の操作方法を伝授されている光
景などを見ながら、中組という集落に到着。 ここで大きくUターンして、修那羅峠に向かう県道273号線に入りました。

アザミのほとんどの種類は秋に咲きますが、春に咲くヒレアザミの花をあちこちで見かけました。

ほとんど車が通らない気持ちのよい登り道。

新緑の中でスポットライトのように日に照らされたヤマザクラがとてもきれいでした。名前のない峠を一つ越えて、県
道12号線に合流。

少し登ると石神仏群のある安宮神社への分岐に。看板が出ているので、すぐに分かります。

途中まで自転車に乗ったままで進めましたが、最後は20%以上ありそうなコンクリートの激坂でした。

境内には、江戸末期から地元の人たちが供えたという石神仏800体以上が、静かに並んでいます。

鎧を着たもの、ネコを刻んだものなど、さまざまな姿、表情をした石仏が小路に佇んでいました。

石神仏を見て回った後に修那羅峠 (910m)、へと向かいました。修那羅峠は見通しもなく工事中のため、あっさり通
過。 県道から国道143号に入り、青木峠 (1040m)への道は、通行量と比較すると山間に似合わない感じのする立派
な道路でしたが、途中からセンターラインのない道に。 センターラインのない道のほうが格段に雰囲気がよく、気分よ
く走ることが出来ました。

峠のトンネルの手前では、満開のヤマザクラが目を楽しませてくれました。

峠を過ぎて松本市側(旧志賀村)の道は、しばらく平坦な道が続きます。 右手には北アルプスを見ながら走ることが
出来ました。天気はよかったのですが、その雄大な風景はデジカメではうまく写らなかったのが残念です。

集落まで下りてきたときに見つけた大ケヤキ。 樹齢は少なくとも200年以上はありそうです。神社で見かけることは
ありますが、民家の庭にこれほど立派なケヤキがあったのにはびっくり。

穂高まで下りた後は、安曇野をゆっくり散策しながら松本駅に到着しました。
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