2008年5月17日(土) GPSログ
臼田〜田口峠〜大上峠〜余地峠〜佐久平 72Km 晴れ時々曇り/にわか雨
後半   

     

 13時50分に余地峠への分岐地点に戻り、今日最後の峠越えです。 取り付きは激坂のコンクリート道路。 勾配は すぐに緩やかになったものの、路面は荒れていて乗って走れる状況ではありませんでした。




 少し進んだところで、小さな滝を発見。  圧倒されるような迫力はないものの、何段にも階段状になった岩に沿って 水が右に左に流れてゆく様子を眺めてると、無の境地になってきます。 しばらく見入っていました。 



     

滝の反対側は、杉が伐採されて見通しが効いているので、妙義荒船山系を望めます。



     

 路面がよくなってきたところで、三叉路に出ました。 先ほどの田口旧峠と同様に、こちらの道標も倒れているためど ちらに進むか少し迷いました。 GPSで峠の方向を確認し、左に向かいました。 



       

 余地峠方面はチェーンが張られ、車は進入できません。 その先からはとても気持ちのよい森林が広がっていまし た。 古道の雰囲気を楽しみながら、そのまま押して進むことにしました。 この道はゆっくりと歩いてい行くのが一番 よさそうです。



      

      
 
 小さな花があちこちに咲いていました。 花の名前を知っていると楽しさも倍増すると思うのですが、ぜんぜん分かり ません。 花を踏みつけないように、ゆっくり進みました。



     

 道なりに進んでいると行き止まりになってしまいました。 道を50mほど戻ってみると、Uターンするように登ってゆく 道がありました。GPSで確認してみると峠方向に向かっているため、間違いないようです。 ここからは徒歩以外で通 り抜けるのは無理そうです。 自転車を押して進んでも心拍数が150以上となる激坂区間でした。 何ヶ所か倒木で 道が塞がれていたので、自転車を担いで乗り越えました。



     

 崩落地点。 一瞬びびりましたが、規模は大きくなかったので、自転車を担いで問題なく通過できました。 



     

 最後に笹が茂る古道を進んでゆくと、峠にたどりつきます。 



     

ほぼ予定通り、15時30分に余地峠(よじとうげ1268m)に到着。 歴史を刻んだ道標とお地蔵さんがありました。



     

 長野県側も路面は荒れています。 静かな古道を歩くというのも乙な雰囲気があるので、無理して乗らずにしばらく押 して進みました。 黒っぽい獣が目の前10mぐらいを横切って行きました。大きさはタヌキぐらいの感じだったのですが 走り方がちょっと違うようでした。 ハクビシンかなぁ。



     

 長野県側の通道止めのゲートの先から舗装路になります。



       

 舗装路からすぐ先に2003年に完成したばかりの余地ダムがありました。ダムから下流側の道路は工事用として拡 張されたようで、古道から一転立派な道路が続きます。 田んぼに水が張られ、田植えの準備が進められていまし た。  海瀬(かいぜ))を通り過ぎ、そのままで自走して佐久平駅に17時30分に到着。 上りの長野新幹線に乗るま でのわずかな時間に駅舎1Fにあるレストランで、生ビールを一気に飲み干しました。 これがうまいんだなぁ〜。

 群馬県南牧村(なんもくむら)から余地峠を越え、長野県佐久町に続く今回の古道は、 群馬県側で熊倉道、長野県 側では余地峠道と呼ばれているそうです。 武田信玄が馬で通った跡を自転車を押しながらゆっくり歩き、格別の時 間を過ごすことができました。 

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