8月18日(水) 晴れ
「はるか昔の露天風呂 〜 監獄探訪」よし!今日中にオホーツク海まで出てみよう!真夏の朝とは少し違う涼しげな朝、YHを出発する。
国道242号線を足寄方面に走る。241号線に入り、阿寒湖方面へ。未舗装道路を走るのも、オフ車だと楽しい。
ここには初めて北海道に来た時に入った「オンネトー湯の滝露天風呂」がある。
以来1度も訪れていないのだが、久しぶりに行ってみたくなった。
露天風呂までは駐車場から徒歩約30分。往復一時間か〜
しかし、少しペースを上げて歩くと、15分で着いてしまった。途中ライダーらしき女の子とすれ違い、
「混んでましたか?」と聞くと、「混んでましたよー!特に家族連れが沢山で」
との答え。う〜む、残念。タイミングが悪かったかも。しかし当のオンネトー湯の滝に着くと、それほどワイワイガヤガヤと言った感じも無く、ひっそりとした景色にポツリポツリと人がいるだけだった。
10年以上ぶりに来た!
湯の滝に手をつけてみる。生ぬるさが感じられる。滝の方に行くと、いかにも人工的な湯だまりと脱衣場が備え付けてあった。
10年前にはこんなもの無かったな。だったらどこに入ってたんだろ?湯だまり(ここが露天風呂らしい)に入っていた水着姿の女の子2人組に、「すいません。滝の上には何があるんですか?」と聞いてみると、「え〜?わかんないです〜」と答えが返ってきた。
じゃあ行ってみるか。滝の上まで登ると、そこには草の生い茂った湯だまりがあり、最近人が手を触れた形跡は無かった。
う〜む・・・10年前は、この滝の上の湯だまりが露天風呂だったような気がする。滝の下に露天風呂ができたのは、誰か滝から落ちたりしたからか?10年前に入ってたのは、多分ここ。
「すいませーん、入ってもいいですか?」
露天風呂に入ってる女の子たちに呼びかける。
女の子二人は無言のママ。返答なし。さっきまでの愛想はどこへやら。あちゃぁ〜、、、思い切り引かれてしまったか。
この後脱衣場で服を脱ぎ、露天風呂に入ってみた。湯だまりには黒い藻のような、苔のようなものがびっしり生えており、少し滑りやすい。ここの露天風呂は、ぬるめなのは覚えていた。風邪をひかないようにゆっくり浸かることにする。
30分くらい温まっていただろうか。途中観光客がひっきりなしに通り過ぎるが、湯だまりに入ってくる人は皆無だった。写真を撮ってくれた男性一名を除いて。ぬるめのお湯に、浸かる。
またもや時間をかけて駐車場までの道のりを歩くと、バイクにまたがり秘湖オンネトーに行く。雲が出てきたが、ブルーグリーンに静まるオンネトーとそのバックにそびえる雌阿寒岳。オンネトーは天候や時間、季節によって刻々と色が変わるらしい。
10年前はどんな色だったのかな。また次に来たときは、どんな色を見せてくれるのだろう。オンネトー
オンネトーを後にし、国道240号線を北上する。途中「道の駅あいおい」で手打ちそばの昼食をすする。あいおいはそばで有名なのだ。ここには廃車となった貨車を改造したライダーハウス(無料)があり、旅人をいつも迎え入れてくれる。こういう施設がちゃんと維持されているってのがいいね。ちゃんとエアコン完備だし。
「道の駅あいおい」
さらに北上を続け、美幌に到着。セブンイレブンでコーヒーを買い、航空公園に行ってみた。
航空公園は河川敷にホンモノの飛行機が展示されているのだ。実際行ってみると、何と言うことも無い原っぱに現役引退した航空機が並んでいるだけだった。ちょっと飛行機やヘリも、寂しそうな感じがする。
道路を挟んで滑走路もあり、実際に飛行機が離着陸しているらしいが、今は時期を過ぎていて誰もいない。
背景には畑があり、トラクターがバンバン走っており、肥料のにおいが漂っていた。哀愁漂う航空公園。
国道240号線に戻り、国道39号線に入る。
網走に入った。ここにはずっと見逃していたところがある。「博物館 網走監獄」だ。
今の「網走刑務所」の前身となる実際の監獄を博物館に改造した施設で、一度行ってみたかったけどタイミングが悪くてなかなか行けず、北海道10回目にして初めて入ってみることに。「博物館 網走監獄」
中には当時の監獄生活そのままの景色があり、薄暗い場所にマネキンが置いてあるのが不気味だ。
マネキンは動くものもあって、獄舎の風景など、日が落ちてから来るとお化け屋敷も真っ青じゃないのか。薄暗い中にあるマネキンが不気味だ。
牢屋の様子も今のような比較的快適な空間でなく、冬ともなると簡単に死んでしまったらしい。寝るときの姿勢を間違ったら凍傷もしくは凍死。冬の間は毎日布団を干さなければ凍死・・・過酷だ。
牢獄自体は監視所を中心にして放射状に配置されていたり、牢屋の柵も囚人同士が見えないように、しかし監視からは見えるようになど、建築的にも十分考えられた作りをしており、非常に興味をそそられる。もっと早く来ておけば良かったな。数あるマネキンの中で唯一の特定人物、白鳥由栄のマネキン
今日の宿は「網走流氷の丘YH」。まだ時間があったので、オホーツク流氷館から網走湖を展望したり、能取岬まで走ったりして景色を楽しむ。
能取岬の灯台
この日網走の夜は星がものすごく綺麗だった。YHの温泉ツアーの企画には野郎3人だけしか参加しなかったが、帰りに見た星空はすばらしいの一言。時にスッ・・・スッ・・・と流れ星が落ちる。本当に満天の星空から星が落ちたように感じた。
「網走流氷の丘YH」
明日はオホーツク海の日の出を見に行くぞ!
本日の走行距離:218.2km
本日の音楽:「Simple Joys」(Richard Sauther)