8月20日(金) 曇り時々雨


「雨あがりの道 〜 丘の麦酒」

この日は朝から、どんよりとした曇り空。雨が降らないだけ良いけど、道南にいる台風16号の影響だろうか。
とりあえずノシャップ岬に行ってみる。案の定曇り空の中、利尻島はほとんど見えない。

ここで、ばびさんに電話をかける。久しぶりにお会いできるかな?
携帯にかけてみると・・・なんとタイミングの悪い事に札幌にいると言うじゃありませんか。それも台風の影響で、札幌はすこぶる天気が悪いとの事。

う〜む・・・もう何年もお会いしてないので久しぶりにお会いできるかと思ったけど、残念な結果に。次にお会いするときは、晴れた利尻島が見えるときがいいな。

ばびさんからの電話で、道南の方は雨が降ってるということは分かった。このまま南下しても雨に会うだけだ。
そこで日本最北端の温泉「稚内温泉童夢(ドーム)」でゆ〜っくり時間をつぶすことにした。

「稚内温泉童夢」

まだ開店前だったので駐車場で待っていると、ロビーを空けてくれた。中で待っていても良いらしい。
お、開店時間だ。え?タンクバッグを預かってくれるの?ありがとう。
こういった細かな心遣いが非常にありがたい。北海道の人々に感謝!

「童夢」の露天風呂からは利尻富士を眺める・・・はずだったけど、今日はダメ。灰色の空の下、湯船に浸かることになった。
他にもサウナや泡風呂、寝湯など10種類の湯が楽しめる。僕はミストサウナって初めて入ったけど、これは普通のサウナとは違う不思議な体験だった。お風呂が好きな人は、稚内に来たら一度お試しあれ。

その後道道106号線を南下。雲に覆われた利尻島を横目に見ながら、サロベツ原生花園に到着。少し涼しくなってきたので、サロベツレストハウスでサロベツラーメンと手作りウインナーを食べていた。
するとその時入ってきたのは、網走流氷の丘YHで一緒だった人!あ、どーも!
どうやらこの人は、網走を出発してから車で寝泊りしながらここまで来たらしい。北海道って広いけど狭い。お気をつけて!

まだ南は雨が降ってそうだな。こんな天気だけど国道40号線を北上、宮ノ台展望台に行ってみる。
わずかな望みをかけて宮ノ台展望台に上がってみると、稚内モシリパYHで一緒だったライダー2人に出会った。あはは、よく会いますね〜!
景色は空一面雲に覆われ、利尻富士は頂上が雲に隠れていた。こんな天気に、先に来ていたライダー2人も不満の様子。
彼らはこれから、同じように南下するのだけど、今夜の宿までかなり近いらしく、時間をつぶしていくとの事。

宮ノ台展望台からの眺め。

僕はそのまま、国道40号線を南下。途中「道の駅なかがわ」で「クビナガリュウのタマゴ」を食べて休憩した後、ひたすら南下。雨は降っていなかったが路面はずっと濡れており、ついさっきまで雨が降っていたことを物語っていた。

「道の駅なかがわ」でひと休み・・・


名寄市では他ではとっくに季節が過ぎ去ったひまわりが大輪の花を咲かせていたが、曇り空なので通り過ぎてしまった。写真撮っておけばよかったかな〜
途中、ウィンカーの動作表示ランプがタマ切れするというトラブルはあったが、雨上がりの土地を次々に走破。
旭川市に入った。もう雨が空からこぼれ落ちてきそうな中、ひたすら今夜の宿である「美瑛ポテトの丘YH」を目指す。
YHまで1km、いや、500m切ったあたりで、突然の土砂降り。おぉー!とうとう来たかー!!
雨対策をしてはいたが、視界が効かない。急いでYHの駐車場に飛び込み、荷物を持って駆け込んだ。

「美瑛ポテトの丘YH」(次の日撮影)

冷たく濡れた体を癒すため、風呂に入って談話室でくつろいでいると雨はあがり、涼しげな空気が夕方を演出した。どうやら夕日がとても綺麗らしい。
僕は外に飛び出し、赤く染まる空を眺めた。ここには2泊するのだ。明日は写真を沢山取れるかな。。。

雨上がりの空を、夕焼けがやさしく照らす。

美瑛ポテトの丘YHは、食事が良いので有名。ペンション風な雰囲気は賛否両論あると思うけど、こんなYHもあってもいいんじゃないかと思う。米にはこだわっているようで、御飯が美味しい。御飯を何度もおかわりする人が沢山いた。当然僕も。

そして今回初めて飲んだのが「地ビール」。
加熱処理をしていないので、酵母が生きたまま封じ込められている。注いでみると少し濁った感じがそれを感じさせる。
一口飲んでみる。普段飲んでいるビールとは全然違う!
香りもひときわ良く、特に喉越しがはるかにクリーミーなのには驚いた。話の種にと思ったけど、これは飲んでみる価値アリですよ。
ビールで口をぬらしながら、その晩もいろいろな人との会話を楽しむ。明日は晴れるといいな。

本日の走行距離:317.5km
本日の音楽:「Somewhere In The World」(Swing Out Sister)