8月28日(日) 晴れ
「何やってたんだろう・・・?」

5時過ぎに目覚めた。おぉっとしまった!もう日のでは過ぎてしまったのでは!?

外を見渡すと案の定、太陽は水平線の上に位置していた。遠くには雲がかかり、太陽もご多分に漏れず雲の隙間から世界を照らしていた。

真上には太陽の黄色さと対比するように、空が青く、黒く、そして澄んでいた。

プロムナードやフロント前には、夜更かしをしたのだろうか、部屋に居るのが苦手なのだろうか、何人もの人が椅子で寝ていた。この人々の景色は、行きであっても帰りであっても、何も違わない。

少し寝た。

8時30分、レストランでバイキング形式の朝食を食べる。

9時30分、洗濯を始める。ランドリーの傍らに座り、旅の記録をメモしたり、買いためた雑誌を読んだりした。

淡々とした時間の流れる。「明日、何が待っているのか?」という期待があるのと無いのとでは、こうも時間の流れ方が違うのかと、思った。

「今日の夜には家にいる」
現実に降り立つ。その態勢に入りつつある自分を実感した日だった。

洗濯が終わると、5時までエンジンの音を聞きながら寝る。
窓から漏れる陽の光が、ゆらゆらと天井を照らしていた。

夕日の写真を撮る。わずかに薄い雲が太陽の光を透かしている。人々も後部デッキに集い、静かにそれを見守っていた。

フェリーは、予定どおりに舞鶴港に到着した。



バイクにまたがってエンジンをかける。

この旅最後のツーリングだ!
少し伸びをして、体をほぐす。

舞鶴自動車道から中国自動車道に入り、旅の最初に走った国道175号線を南下する。
夜道を家に近づく。徐々に体が日常に切り替わっていく。

家のドアを開けて荷物を中に入れる。

僕は今、北海道から帰ってきたんだよ・・・なあ?
疲れきっているからなのか何なのか分からないが、静かな部屋を見ながら思った。
北海道にいろんな思いを置いてきたのかな。
来年、それを取りに行こうと決心した0時過ぎだった。

本日の走行距離:134kmくらい(メータ故障のため、地図読みによる概算値)
本日の音楽:「Meet Me Half Way」(KENNY LOGGINS)