チャリ場
儀兵衛の笑う場面は、つかみどころない丁稚の長吉が絡んで、一層おもしろおかしくなっていきます。
このような滑稽な場面を「チャリ場」と言います。
「生写朝顔話」*(笑い薬の段)で笑いが止まらなくなり暴れ出す「祐仙」と共に、この(帯屋の段)の「儀兵衛」と「長吉」が義太夫節の代表的なチャリ場です。
では、人形と一緒に、思いきり笑ってください。でも舞台後方でじっと動かず聴いている長右衛門、お絹、繁斎も見てくださいね。