川端 |
「こちら心中事件のあった桂川です。男性は長右衛門さん40歳。女性は隣家のお半さん14歳です。お半さんは身重でした。警察では覚悟の心中と見ています。以上現場でした。」 |
蛸島 |
「川端記者、ありがとうございました。さて、茄子本さん、今回の事件をどうご覧になりますか?」 |
茄子本 |
「実はね、長右衛門さん15年前にも心中事件を起こしているんですよね。この時は岸野さんっていう女性だけ死んじゃって、自分は知らん顔して生き延びちゃっているんですよ。お半ちゃんは14歳、何か因縁を感じますね。」 |
苦瓜女史 |
「因縁もクソもないわよ。こんなスケベおやじのために若い命を散らすなんてもったいない。まったく男ってゆーのは!娘みたいな隣の子に手を出して挙げ句に『死にます〜』ですって!馬鹿じゃないの!!」 |
蛸島 |
「お半ちゃんからすり寄っていったという説もでていますが・・・」 |
苦瓜女史 |
「そんなもの!!そこを分別つけるのが大人の男でしょうが!!!」 |
蛸島 |
「ご、ごもっともで・・・」 |
そのころあっちの世界では・・・
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お半 |
「ただいま」 |
岸野 |
「おかえり。うまくいったかえ?」 |
お半 |
「長右衛門さん連れてきたよ」 |
岸野 |
「そうかえ。ま、長右衛門さん、久しぶりだねぇ。」 |
長右衛門 |
「・・・・・・・・・・」 |
岸野 |
「まあ、お茶でも飲みながらゆっっっっくりと話そうじゃないか」 |
長右衛門 |
「・・・・・・・・・・」 |