餅つき 
 
 幕が開くと吉田屋の前で餅つきをしている場面です。新町の餅つきは太夫が襠衣(うちかけ)の上から高からげ(着物の裾を高くからげる)して、桐の杵で順に餅を搗く、引舟(太夫専属で世話を焼く女郎)は歌う、禿(見習い)は拍子を取る、という風に陽気に目出度く行ったそうです。

 また餅つきの後で、善哉に餅を入れて店中でそれを食べたそうです。喜左衛門の詞の中にも「ソレ中の間へいて善哉祝や」と言うところがあります。

 

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