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小幕(こまく) |
文楽の舞台では黒が意味合いを持つ。 人形遣いの「黒衣(くろご)」の黒は「無いものとする」つまり「無」。 舞台上部、両端の黒い幕は視角から外れた場所、つまり「貴方には見えてないはず」という約束事。 その両端の、二つの紋を染め抜く幕が「小幕(こまく)」である。 |
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小幕の内で、人形が | キッカケを待つ。 | |
「ハッ」と主遣いの掛声、 | 息を合わせ三位一体となる人形遣い達。 | |
小幕が開けば | そこは、もう舞台。 | |
すかさず閉じる。 | 開閉の呼吸は舞台の間をつかむ勉強になる。 新人の人形遣いの役どころ。 |
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引いた後は、 |
ひたすら舞台に耳を傾ける。 <桐竹紋臣>昭和63年撮影 |
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