宇宙船レッド・ドワーフ号
シリーズ4・ストーリー・ガイド

レッド・ドワーフ メインページ




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19話 不思議な恋の”カサブランカ” CAMILLE 1999年03月05日放送

 リスターはクライテンに人間の長所である嘘をつかせる訓練をさせるが、クライテンはどうしても嘘をつけ ない。しかし、そのうちクライテンはバナナをチェコスロバキアの交通整理係りだと言ったり嘘をつけるようになる が、誰か人がいるとやっぱり嘘がつけない。そこに、リマーがクライテンと小惑星の調査に行くために待っている と通信が入る。通信が終わると、リスターはクライテンにリマーを「うじ虫野郎(SMEG HEAD)」と言わせる。

 クライテンはリマーに会うと「うじ虫野郎」と罵りたいが、どうしてもできない。ホリーが軌道を外れて惑星に 不時着した船からのSOS信号を受信したと報告してきた。その惑星は2時間後に爆発するので、リマーは ドワーフに帰ろうとするが、クライテンは救出しないと嘘をついて惑星に向かう。

 リスターはクライテンの教材として「カサブランカ」を観ているとリマーから通信が入る。リマーが言うには クライテンは1人で船に生存者がいないか調査に行ったのだ。

 船の中でクライテンは落っこちそうになるのを女性型メカノイドに助けてもらう。そのメカノイドは4000シリー ズGTIのカミールと名乗る。クライテンはカミールに一目惚れしてしまう。クライテンはカミールにマシン語で告白 し、「あなたの幸せのためなら、300万桁の素数の計算でも喜んで、円周率を無限にだしたっていいです」と言う。 そこに、リマーからの通信が入るとカミールは「他の人には会えない」と言って逃げようとするが、クライテンが 引き止める。

 スターバグにクライテンとカミールが戻り、リマーはカミールに出会う。だが、リマーにはカミールが黒髪 の美人のホログラムに見えた。クライテンとリマーはカミールに夢中になってしまう。

 3人はドワーフ号に戻り、そこにリスターがやって来る。リスターにはカミールがワイルドな美人に見えた。 そこにリマーがやって来るが、カミールの話がリスターとリマーとで違うように聞こえる。リスターは疑問に思い、 そのことをカミールに尋ねると、カミールは自分がモンスターだと告白する。

 カミールはミラーモンスターと呼ばれる遺伝子操作で生まれた生命体で、外見が自分の理想の相手に 見えてしまうのだ。キャットは自分の理想を見るために部屋に入ると、そこにはもう1人のキャットがいた。

 リマーとクライテンはカミールの正体に気づいて、がっかり。カミールは特に恋を初めてしたクライテンには 申し訳ないと謝る。クライテンはなぜ嘘をついたのかと尋ねると、カミールは自分の正体をさらせばクライテンは 逃げると思ったのだ。クライテンはカミールの正体を見たいと言う。元のゲチョグロの姿に戻るが、クライテンは とても素敵だと言い、付き合って欲しいと言うのだった。

 クライテンとカミールは楽しい一時を過ごす。そこに、カミールの夫ヘクターがやって来た。彼らには 性別が無く、ヘクターは頭が良くて彼らを人間に研究する方法を探していたが、カミールはヘクターとは何年も前 に別れていた。カミールはクライテンにヘクターには好きな人ができたと言うと話す。

 格納庫にやって来るクライテン、リスター、カミール。クライテンはカミールに「ここにいたって何を楽しみに 生きていくんだ?今日は良くても、あさってになれば必ず後悔する。ヘクターの研究に貢献しているのだから、 ヘクターと帰れ」と言う。クライテンはカミールに嘘をついて別れた。
 リスターは自分が嘘を教えたからだと後悔するが、クライテンはジョークでリスターを励ます。リスターは 「これって美しい友情の始まりじゃない?」と言い、2人で歩いて行くのだった。


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20話 夢のD.N.A.変身 D.N.A. 1999年03月12日放送

 レッド・ドワーフ号に謎の宇宙船が接近して来た。リスター、リマー、クライテンの3人は謎の宇宙船とドッキング するために操縦室のコンピュータで計算を行っていた。
 そこに、キャットがやって来る。突然、モニターとレーダーが消える。それはキャットがコンソールの電源を 抜いてドライヤーを使っていたからだった。コンセントは全てキャットのエステ・グッズでふさがっていた。

 謎の宇宙船とドッキングするドワーフ号。リマーは有名人の失踪がエイリアンの仕業で、 グレン・ミラーをさらって、返しに 来たんだと言い。スピーカーで「そんなヤツはいらん!帰れ!!誘拐したら最後まで面倒みろ!!」と叫ぶ。

 全員は宇宙船に乗り込む。リスターとキャット、リマーとクライテンの2手に分かれて探索する。 クライテンは通信で3つの頭を持つ骸骨を見つけたリスターに言ってくる。その時、リスターとキャットは奇妙な 部屋に入る。キャットがコンソールをいじくるとリスターが変な光に捕らわれてしまう。
 リマーとクライテンが3つの頭を持つ白骨死体を調べると、体の構造は人間に似ており、財布にはパイロッ ト証とビデオの会員証が入っていた。クライテンは何かの原因で人間がこうなったのだと考える。
 一方、リスターたちは光にとらわれた後にコンピュータから「言語チェック完了、対象物は23世紀の地球の 言語を話す生物」と声が出るの聞く。キャットが元に戻そうとさらにいじくると変身シーケンスが作動し遺伝子 チェックやらが始まる。リスターはクライテンを呼んで来いと言うが、キャットは自分でできると言って、さらに いじくる。するとコンピュータは「新しい遺伝子構造了解。10秒以内に変身が始まります」と言い、リスターは 鶏になってしまった。
 そこに、リマーとクライテンがやって来る。クライテンはこの機械はD.N.Aを変換する機械だと言い、あの3つ頭も この機械が原因だと言う。クライテンはリスターを簡単に元に戻せると言い、機械を操作するとリスターは鶏から ネズミになってしまう。クライテンは状況確認のためにキャットに何をしたのか聞くと、キャットは説明するために またしてもコンソールをいじくってしまう。すると今度はクライテンが光に捕らわれてしまうが、クライテンは自分は 生命体ではないので変身しないと言うが、しばらくして、脳の一部は有機体なので変身が可能だと気づく。 キャットがさらにいじくるとリスターは元に戻るがクライテンは人間になってしまう。

 クライテンは人間になってメガハッピーモード。こんなことは股間のソケットに洗濯機を着けた事以来 だと喜ぶ。リスターが朝食を持ってくるとクライテンは人間の体について、目がズームモードにならないとか、 右の乳首で体温の調節、左の乳首でラジオのチューナーなのに今は乳首が機能しないとか、充電で股間の ソケットに ケーブルがさせないとか、質問をする。さらにクライテンは股間のモノについて聞き、リスターに写真を2枚見せる。 リスターはその写真を縦につなげると驚愕する。クライテンは電気製品のカタログを見ていて掃除機のページに なったら、モノがムクムクと起き上がり写真を撮ったのだが、1枚で収まらなかったと言う。リスターは人間に なったのだから電気製品で欲情するのはヤバイと言うが、クライテンはターボ吸い込み、ごみ袋3つ付き、自動 ゴミ捨て機能が付いた掃除機だと言う。あきれたリスターはやっぱりメカノイドに戻った方が良いと言うの だった。

 リマーはキャットに自分のフケのDNAから自分を復元しようとさせる。リスターはDNAとかCIAは素人が 手を出したらイケナイ領域で、デカルトは「自分こそが自分なのだ」と言ってたと話すが、リマーはそれを言ったの はポパイだと言う。結局、リマーは言う事を聞かない。

 クライテンは自分のスペア・ヘッド1から3とスペア・ハンド1に自分が人間になったと報告しに来た。 クライテンは自分の幸せを喜んでもらおうと来たのだが、ケンカになってしまう。

 リスターが食事をしているとクライテンがやって来る。クライテンは人間の感情に混乱していた。 クライテンは仲間に酷いことを言って、裏切ってしまったと打ち明け、自分はメカノイドなのだから、やっぱり メカノイドに戻ると言った。リスターはポパイが「自分こそが自分なのだ」と言ったと話すと、クライテンはそれを 言ったのはデカルトだと答える。

 クライテンを人間に戻すために再び全員が宇宙船に集まる。リマーはその前にテストをすべきだと言い、 リスターが食べていたマトンカレーをチキンカレーに変換しようと提案する。ホリーがカレーを変換すると、マトン カレーから半分人間で半分激辛カレーの怪物が出現した。
 みんなは逃げ出して、ホリーの所に集まる。リスターはホリーに この機械をミスなしで動かせるのかと聞くと、ホリーはさっきの失敗は性能悪いコンピュータがよくやる凡ミスだ と答える。リスターは怪物を倒すために自分をスーパーマンかロボコップに変身させろと言う。ホリーがリスターを 変身させるとロボコップならぬ小さなミニコップ(またはミクロコップでもOK・・・ってこのネタ知ってる?)に なってしまう。リスターは怪物と戦う。缶ビールからこぼれたビールを怪物が踏むと苦しんだ。ビールがカレーの味 を殺しているのだ。リスターはビールを投げつけて、銃を発射すると怪物は木っ端微塵に吹き飛ぶ。
 リスターはだれかご飯を持ってきてと言い、キャットは「こいつはカレーコップだ」だと呆れるのだった。


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21話 リマーの罪と罰 JUSTICE 1999年03月19日放送

 リスターは宇宙おたふく風邪で頭がスイカのようにでっかくなってしまっていた。リスターはリマーとキャットが 見舞いに来ないので怒っていた。リマーは休暇でサービスロボットとエンジンルームに見学に行っており、 キャットは宇宙空間に漂う救命ポッドを回収し、そのポッドの中の女性が冷凍されていることに関わっていて 忙しいとクライテンが話すと、リスターはポッドに向かう。

 ポッドのある部屋にリスターが来る。ポッドにはバーバラ・ベリーニと書かれていた。キャットは早速解凍を する。そこにリマーとクライテンがやって来た。リマーはポッドが囚人護送船のもので、その船では囚人が反乱を 起こし、生き残ったのが囚人1人と看守のベリーニの2人だけで、その船は凶悪なスーパーアンドロイドを 護送していたとブラックボックスを調べて判ったと言うのだった。リスターはホリーに解凍を止めるようが言うが、 それは 不可能だし、ポッドは鉛で囲われているのでX線でも中は見れないと言うのだった。
 リマーはポッドを宇宙に 捨てようとするが、リマーが止める。ホリーはポッドのブラックボックスを調べて行き先の刑務所コロニーに向か おうと提案する。しかし、リマーは今も機能しているはずがないというが、クライテンとリスターはやってみなくちゃ わからないと言う。

 刑務所コロニーに向かう途中、リスターの頭が破裂するが、リスターはスッキリしたと言うのだった。

 スターバグはコロニーに到着する。コロニーには生命体はいないが、メインフレームは作動していた。 コロニーに到着するとコンピュータがエスコート・ブーツという拘束靴を履くように言ってくる。全員が履くと 勝手に靴が動き出し、意識探査機の中に全員を連れてきてしまう。意識探査で過去に犯罪を犯していないか 調べるのだ。リスターは過去にやったヤバイことでビビリまくる。しかし、意識探査の結果でリマーだけ が、1167名を殺した第2級殺人で有罪を宣告されてしまい、犠牲者1名につき約8年の服役として9328年の 服役を言い渡される。リマーはそんな覚えは無いと言うが、怠け心でドライブ・プレートの管理を怠り、宇宙事 業団の船、レッド・ドワーフ号の全乗組員を死なせたとコンピュータに言われるのだった。

 リマーが服役している部屋にリスターがやって来て、クライテンが再審を訴えていると言う。リマーの 部屋には鍵も鉄格子も無い。リスターが不思議がると、このゾーンは正義のパワーで覆われており、あらゆる 犯罪行為ができないとリマーが答える。リスターは試しにシーツに火をつけてみると、自分の服が燃えてしまう。 この空間はまさしく「目には目を」なのだ。そこにクライテンが再審になったと言いに来た。クライテンはリマーが あまりにアホすぎて、あんな大きな事故を起こせないと訴えれば、きっと勝てると言い、リマーの個人記録を 使えばリマーがアホであるという証拠も集まると言うのだった。

 クライテンは裁判で、リマーのことをトイレットペーパーの芯より使えず、13回も天文航法の試験に落ちて おり、勝手にドワーフ号の事故を自分の責任だと感じていると訴える。クライテンはリマーが究極のバカであると 証明するとやる気充分。証人のリスターも言うことが最悪。クライテンがさらに侮辱のような弁護をすると、 リマーは自分で自分の弁護に異議を唱えてしまう。弁護の結果、コンピュータはリマーが大罪を犯す能力なしと 言われるが、リマーはそれにも異議を唱えてしまう。

 リマーも釈放され、全員が戻ってくると、ポッドが空だった。そして殺人アンドロイドが現れる。みんなは 逃げ出す。殺人アンドロイドは話し合おうと言うと、リスターが話し合いに応じる。アンドロイドは丸腰だと言うが ナイフを持っていた。リスターはそれを見て隠していた鉄パイプを取り出すが、アンドロイドはさらに銃を取り出す。 アンドロイドはリスターに向けて銃を撃つが「正義のゾ−ン」のために銃弾が全部アンドロイドに当たる。 アンドロイドはさらにリスターを攻撃するが結局跳ね返ってきて自滅してしまう。そこにキャットがやって来て アンドロイドの頭をスコップで殴りつけて、自分が気絶してしまう。

 全員はドワーフ号に戻ってきた。リスターは本当の正義なんか存在しない、人生は残酷で不公平だと みんなに訴えながら歩いていると穴に落ちてしまう。キャットは「そういうもんなのよ」と言って穴のフタを閉めて しまうのだった。


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22話 一発逆転!ホールをねらえ WHITE HOLE 1999年03月26日放送

 砂嵐の画面から、突然、コンピュータの起動画面が表れる。 それはCRAPOLA Inc.のVISUAL SYSTEM:CCD517.3の
ARTIFICIAL INTELLIGENCE SYSTEM:K177
MACHEN INDENT :TALKIE TOASTER
MANUFACTYRER:TAIWAN
という台湾製トーキートースターの起動画面だった。
 トーキートースターは24時間ぶっ続けに「トースト食べます?」と言い、いらないと答えるとぶちキレルので、 リスターがハンマーでぶっ壊したのだが、クライテンがある理由のために修理したのだった。

 案の定、修理されたトースターはイカレタようにトーストやマフィン、ワッフルなどリスターがいらないと言うのに どんどん勧めてくる。
 トースターはトーストが要らないのになぜ自分を修理したのかとクライテンに聞くと、 クライテンは知性回復の実験のモルモットにしたのだと答える。
 トースターのサーキットを直してcpuでチャネリングを行うと、トースタとしての 寿命は縮まるが、知性が回復しするのだ。クライテンはこの実験を応用して ホリーの知性の劣化を回復させIQ6000に戻そうというのだ。

 クルー全員は知性回復をホリーに試そうとする。実験を不安に思うリマーだが、クライテンは失敗しても ホリーが今以上に悪くなることは無いと言う。キャットもホリーが頭を画面にぶつけた回数で数を数えている からこれ以上悪くなることはないと言う。
 ホリーが作業中のみんなのところに現れ、実験開始までの時間を待つためにホリーは頭を画面をに ぶつけて数えるのだった。

 実験が遂に始まる。しかし、サイエンス・ルームで爆発が起こるとホリーのIQは6000に戻るどころか68になり、 ホリーはおバカな顔になってしまう。だが、そこからIQが上昇し、ホリーのIQは12368へとなるのだった。
 ホリーは超天才になったのだ。トーキートースターはホリーにどうしてIQ6000を超えてしまったのかと聞くと、 ホリーは計算ミスでIQが増えた代わりに寿命が縮まったと答える。トーキートースターが寿命はどのくらいかと 聞くと、コンソールに3.45という数字が表れる。そして、その数字の単位は年ではなく分なのだった。
 ホリーは寿命を保つために消えるのだった。

 実験が成功したと喜ぶクルーの全員。だが、突如RD号の全機能が停止してしまう。サイエンス・ルームに 向かおうとする全員だが、クライテンはサイエンスルームまでは53枚のドアがあって、どう開けるのかと尋ねる。 リスターはドアは薄いから長さ180cmぐらいのトップの固い棒があれば開けられると言い、みんなはクライテンを 見つめるのだった。

 全員はクライテンを担いで、頭でドアを突き破り、サイエンスルームに入ってくる。リマーはホリーが船の電気を 止めた理由を聞こうと、ホリーを呼び出そうとするが、ホリーは反抗して、呼び出されてもすぐに消えてしまう。 ホリーが反抗できないようにして、呼び出すと、ホリーは自分の寿命が残り1分30秒だと答える。みんなは 慌ててホリーの電源を切るのだった。
 ホログラムのリマーはホリーが彼を緊急用発電機に繋げていたため助かっていたが、クライテンが宇宙事業団 の規定第195条の「緊急時には生きている乗組員を救うため、ホログラムの乗組員は消えなくてはならない」と 言うと、リマーは「リマーの法則第271条にこういうのがある。黙れ鉄仮面、下がりおろう」と言うのだった。
 そこで、この状況を打破するために、リスターは原始生活に戻るしかないと提案するのだった。

 リスターはキャットがドライヤーで卵を料理するために自転車で発電を行う。しかし、ドライヤーが動いた瞬間、 リスターは疲れて自転車をこぐのをやめてしまう。キャットは今日も缶詰の豆かと嘆き、しかも缶切りは全部も 電動だと嘆くのだった。リスターも電気のありがたみを痛切に感じる。キャットはリマーとクライテンが食料を 持ってくるまで寝てようと言い、それに賛成してベッドで寝ようとするリスターだが、キャットは今日は火曜だから、 自分が電気毛布を使う番だからとリスターに自転車をこがせるのだった。

 リマーとクライテンは2000階も離れ、5日もかかる貨物デッキから戻る途中に時空がある部分から遅く流れ、 ある部分から速く流れているという謎の現象に遭遇する。それは圧縮された空間における時間の膨張であった。 彼らはホリーに聞こうと全員を集める。

 それはホワイトホールが原因だった。ホワイトホールはブラックホールとは逆に時間を宇宙に戻しており、 時間が交錯するのはそれが原因だとクライテンは述べるのだった。
 すると、彼らはまた、同じシーンを繰り返したり、時間がランダムに発生してシーンとシーンが バラバラになってしまい、どうどう巡りを繰り返してしまう。
 そこで、ホリーにアドバイスを求めると、ホリーは一つのスターバグに取り付けられる データチップを彼らに渡す。すると、またシーンが元に戻り、どうどう巡りがまた始まるのだった…

 みんなはスターバグに集まり、データを再生する。その作戦はスターバグで太陽に核爆弾を撃ちこみ、 太陽の燃え上がるショックで惑星を軌道から動かしてホワイトホールの穴を塞ぐというものだった。
 その作戦を聞いてリスターはこれは宇宙ビリヤードだと言い、こんなの成功するわけが無いと言うと、 キャットも賛同する。だが、リスターはビリヤードは良いが、打ち方が悪いんだと言い、地元のビリヤード場で 「ハリケーン・リスター」と呼ばれていた自分に打たせろと言うのだった。
 リマーはリスターの提案に呆れるが、多数決で決めようと言う。リスターは当然自分に、キャットは リマーの服のセンスが最悪という理由からリスターに、クライテンも人間はホログラムより上という プログラムがされているからと、やはり、リスターを挙げるのだった。

 スターバグが宇宙に飛び出す。リスターはビールをがぶ飲みしながら、3次元ホログラフィック天文図に スコープで狙いを付ける。リスターは大丈夫だと言うがビール2本でもうヨレヨレ。リスターは狙いを付けて 核爆弾を太陽に打ちこむ、すると惑星は全然見当違いの方向にすっ飛ぶ。
 だが、その惑星は別の惑星と激突し、その惑星は反射してホワイトホールにぶつかりホワイトホールが 消滅する。リスターのトリック・ショットが成功したのだった。

 みんなは喜ぶ。するとホリーが現れて、自分のIQ回復はいつなのかと聞く。クライテンは ホワイトホールが吐き出した時間が消失し、全てのホリーを天才にしたなどの時間が消えて、 時間が元に戻り、自分達の今までの記憶も消えて、全ての事件が起こる前に戻ると言う。
 そして、クライテンは「そこで、リマー様に申し上げます。こんなチャンスは2度と無いですからから。 あなたは最低のホログラム。性格はひねくれ、ドブネズミにも劣る。宇宙で最悪の アホゾンビです!!」と言うのだった。


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23話 異次元から来た男 DIMENSION JUMP 1999年04月02日放送(一部地域)

 昔、リマーが子供の頃に兄弟にいじめられて逆さづりにされていた時、そこにリマーの母親がやって来た。 リマーは学校の成績が悪いために、学校を1年留年させた方が良いと校長先生が母親に言っていたのだが、 リマーの母親は彼を留年させないで宇宙事業団のテストパイロットにさせると言いに来たのだ。

 20年後、土星の第一衛星ミマスにある宇宙事業団テスト基地。そこでは、リマーはエースと呼ばれる 天才パイロットでクールなナイスガイだった。エースはリスターにそっくりで、コチャンスキーという妻と双子の男の子を持つ フライト・エンジニア、スパナ−ズやキャットにそっくりのファードレーに「ク〜ルだね〜」と誉められるばかり。 さらにエースはホリーにそっくりのメリーに体にシロップをかけて塗って部屋で待ってるわと迫られるほど。
 そしてエースはクライテンにそっくりの(もちろんゴムマスクはしてない)基地司令官ボンゴの部屋に任務報告を するためにやって来る。そこで司令官はエースにある話を始める。それは現実の異次元説についてだった。
 その説は自分達と同じでそっくりの他の宇宙が無限に存在するというもので、そこでは自分達が決断する度、 違う決断をした別の現実が枝のように発生するのだ。
 そこで宇宙事業団は次元の壁を破る船を開発し、異次元の探検を行うというのだった。だが、その探検は 帰ってこられる保証がない危険なものなのだ。しかし、エースは面白そうだと引き受けるのだった。
 そして、話が終わると司令官はエースがあまりにもカッコ良すぎたので、部屋で体にマーマレードを塗って 待っていると迫られるのだった。
 格納庫でみんなの見送りのもと、エースは「鮭をスモークしてくれ、朝食には戻る」と捨てゼリフを残して 宇宙船で次元探検に旅立つ。

 一方、宇宙船レッド・ドワーフ号では、みんなはリマーが寝ている隙に水のある惑星に釣りに行こうとする が、リマーに気づかれてしまう。リスターはいじけたリマーに呆れて、リマーも一緒に釣りに行こうと誘う。
 スターバグで惑星に向かう途中に、ホリーが時間の連続に崩壊事故があって、大きな渦巻き状のものが スターバグに向かってやって来ると警告する。するとそこからエースの乗った宇宙船が飛び出してきた。 スターバグとエースの宇宙船は激突すると、スターバグは大嵐の水の惑星に墜落してしまう。

 墜落でキャットが足に大怪我をしてしまう。水に浮かんでいるスターバグも大破しており40分以内に エンジンを直さないと水の中に沈んでしまうとホリーは言うのだった。
 エースはスターバグに衝突した自分の責任から、スターバグの修理に向かう。
 エースはスターバグに乗り込み、メインデッキでエースはリスターたちと挨拶を交わす。そこでエースはこの 次元の自分であるダメリマーと出会うが、優秀でクールなエースとはどうもちぐはぐな感じ。
 エースはエンジンの修理のためにリスターに手伝ってもらうことにする。外は40mの強風が吹く大雨だが、 エースは腕が骨折しているにもかかわらず果敢に修理に向かうのだった。
 怪我をしたキャットはうわ言をもらす朦朧状態。リマーはエースが気に入らず、エースをオカマ呼ばわりするなど クライテンに愚痴をこぼすのだった。そこにエースとリスターが修理を終えて戻ってくる。エースとリマーは 息もぴったりの名コンビ。リマーはそれを見ると気に入らず、さらにエースに嫌味を言うのだった。
 スターバグはドワーフ号に戻る。しかし、キャットの状態は最悪。クライテンは自分には足を残す手術は できないから足を切るしかないと言うが、エースが手術ができると申し出るのだった。
 リマーがふさぎこんでいるとこにリスターがやって来る。エースによってキャットの手術が成功したのだ。 そのことをリスターが伝えてエースを「ク〜ルだね〜」と誉めると、リマーはエースが自分とは違いチャンスと 幸運に恵まれていたんだと怒るのだった。そこにエースがリスターを呼び出す。
 エースはリスターにドワーフ号を離れると告げる。エースはあのリマーと自分とは気が合わないと言う。 リスターはあのリマーはチャンスと縁に恵まれていなかったので責めないで欲しいと言うが、エースは 自分とあのリマーとの分かれ道は7歳の時に留年したか、しなかったかだと話し出す。リスターはエースが 留年しなかったと思うが、実はエースは留年したおかげでクラスで一番背が高くなり、そのことで自信を持ち、 ダメリマーが変わったのだった。

 リマーはエースが宇宙船に向かう通路にエースの頭に物を落とすトラップを仕掛ける。サービス・ドロイド のスカッターに紐を引かせてトラップを作動させようとするリマーだが、トラップが作動せず失敗。 エースにも呆れられてしまう。どこまでも情けないリマー。

 エースの宇宙船が宇宙を行く。そこに字幕とナレーションがこう入る。「それから何十年、エースは 異次元旅行を続け、何千人ものリマーと出会った。しかし、レッド・ドワーフ号で遭遇したリマーほど救い難い ダメリマーに会うことは無かった。彼の異次元旅行大作戦は続く」
 そして、ドワーフ号が宇宙空間に漂う中、リマーは「さぁみんな、もう一度釣りに行こうよ。 俺ってさ、いい奴だろう?」とセリフが入るのだった。


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24話 史上最大の偉人作戦 MELTDOWN 1999年04月09日放送

 リマーが延々と自分が士官学校時代に指揮を取った作戦についての自慢話をしていた。 しかし、それは実際の戦争ではなく士官学校の教官とのリスク・ゲームの話だった。 リスターとキャットはもうリマーの話で気分は最悪。リスターが止めろと言っても、リマーは 喋るのを止めない。リマーはその時のサイコロの出した目まで憶えていた。リスターはリマーが 17の時にプレイしたゲームのサイコロの目の数字を憶えてるはずが無いと言うと、リマーは ゲーム張に全て書いてあると言うのだった。
 そこに、一瞬でクライテンが彼らの部屋に現れる。彼らが驚くなか、クライテンは部屋の中を テレポートしまくる。それはクライテンの持っていたデバイスが原因だった。デバイスはRD号 のZデッキにあるリサーチ研究室にあったという試作品で、一度にいくつもの物体をデジタルに変換 して、物体を一瞬にして別の場所に移動させてしまうトランスポーターであった。 クライテンはリスターにトランスポーターの突起を握らせ、リマーとキャットにスターバグで 待っていると言うと2人で瞬間移動してしまう。リマーとキャットがスターバグに向かうために 部屋を出ると、シャワールームからクライテンとリスターが出てきた。

 ホリーはこのトランスポーターが宇宙探検に使えると言う。これは50万光年以内ならば大気のある惑 星や生命体のいる場所にも瞬時に行けるのだ。クライテンはトランスポーターのスキャナによると20万 光年離れている惑星が面白そうだと言うと、リスターもすぐに行こうと言う。
 だが、キャットが嫌がるので、クライテンは先にリマーと2人で行って様子を見てくると言う。クラ イテンはその惑星に大気が無いかもしれないからと2人で行き、安全であればリスターとキャットのとこ ろにトランスポーターだけ送り返すというが、リマーはホログラムなのにどうやって離れた惑星で自分を 写すのだと難癖をつけて逃げようとする。しかし、ホリーはリマーのようなちっぽけな男なら大丈夫と言 い、リマーを映写している小さな映写機に閉じ込めてしまう。すると、リスターはうれしそうにその映写 機を飲み込んだり、これを使ってスカッシュをしようと言うのだった。そして、クライテンはリマーの映 写機を持つとグリーンのキーを押すと自分達の近くに移動できると言ってトランスポートしたのだった。

 クライテンとリマーは謎の惑星に降り立つ。そこには空気があるのでクライテンはデバイスをリスター たちに送り返す。しかし、すぐにクライテンは走って逃げろとリマーに言う。彼らは大怪獣ガッパに遭遇 したのだった。
 戻ってきたデバイスでリスターとキャットは移動するが、そこはヒットラーとゲッベルスとゲーリング がいるナチスの作戦会議室に来てしまう。2人はトランスポーターで逃げるが、デバイスがうまく作用 せずにあっさり捕まってしまう。
 一方、リマーとクライテンは無事にガッパから逃げ出せたが、マシンガンを持ったエルビス・プレス リーとローマ法王に捕まってしまう。
 リスターとキャットは牢屋に閉じ込められてしまう。キャットは連中が自分にめちゃ高ヒールとパンタ ロンを履かせたら、自分が歌いたくなってしまうと知ってるんだと嘆く。リスターはどうして第三帝国の 時代にタイムスリップしたのかと疑問に思っていると、格子窓の外で絞首刑台を作っているのを目撃する。 キャットは半狂乱になってしまう。そうしていると外ではナチ以外にもアルカポネやムッソリーニがクマ のプーさんを銃殺してしまう。リスターは「人間が見ちゃいけないものを見てしまった」と嘆いていると、 牢屋の中にエイブラハム・リンカーンが入ってきた。

 アインシュタインとピタゴラスが言い争っている部屋に、エルビスとローマ方王がリマーとクライテン を連れてやってくる。ピタゴラスがリマーとクライテンを見ると、彼らは蝋ロボットではないと言うのだ った。実はこの惑星は過去の偉人や悪人などの蝋人形ならぬ、蝋ロボットの巨大テーマパークだったのだ。 彼らは何百万年も打ち捨てられていたので、自分達でプログラムを壊して自由になったのだが、悪人と善人に 分かれてずっと戦争をし続けているのだ。善人の蝋ロボットたちで戦えるジョン・ウェインやサー・ランスロット、 ジャンヌ・ダルク、ネルソン提督、ドリス・デイなどは全員死んでしまい、残ったのは 平和主義のインテリや芸能人のわずか20人たらず。一方、悪の蝋ロボット達はヒトラー、ナポレオン、 ムッソリーニ、カリギュラ、ボストンの絞殺魔で、善の蝋ロボット側にはリーダーさえもいないとのだった。
 その実情を聞くと、リマーは急に張りきりだし、これこそ運命だとして善の蝋ロボットのリーダーにな ってリマー・ザ・グレートを名乗り、クライテンを副官として、彼ら善の蝋ロボットをあのナチさえもち びってしまう世にも恐ろしい戦闘軍団に変えてやろうと言うのだった。

 リスターとキャットはリンカーンからこの惑星のことを聞く。悪の蝋ロボットは善の蝋ロボットを溶か して自分たちの仲間を作っているのだった。そこに、ローマの皇帝で自分の母親と兄弟をヤッテしまい、 自分の息子を食べたカリギュラとラスプーチンが牢屋に入ってくる。キャットはカリギュラのことを聞く と、彼にHの後には、普通ピザで満足するもんだと言うのだった。
 カリギュラとラスプーチンはトランスポーターの仕組みを聞くが、リスターは答えない。カリギュラは バケツ一杯のカエルを下履きに詰めるとか、下半身を切ったダイビングスーツを持ってきて、獰猛な野獣 を放つぞと脅すと、リスターはあっさり答えてしまう。トランスポーターの事を聞くと、作動させるため に、カリギュラは全員でやってみようと言う。そこでリスターは機転を利かせて、カリギュラとラスプーチンだ けを牢屋の中のタンスに移動させ、その間に彼ら3人は逃げ出すのだった。

 リマーは歴史の軍人どもと闘えるとすごく楽しそう。だが、そこに集まった兵隊はエルビス、アインシ ュタイン、ピタゴラス、ローマ法王、マリリン・モンローなど。さらにリマーはガンジーを見ると「その 寝巻きを脱がせて、軍服を着せろ。貴様誇りは無いのか?戦争に勝ちたくないのか? 私にガンを飛ばす んじゃない、ガンジー! 罰として腕立て伏せ50回、始め!!」と言い、さらにフランスの哲学者ジャン・ポ ール・サルトルに向かって、フランスの哲学者など人々の頭にくだらない仮説を吹き込むだけだと言い放つ のだった。リマーは彼らをボロクソにけなして、彼らをデス・マシーンに変えてやると言うのだった。

 リマーの過酷な訓練で蝋ロボットは3人も疲労で溶けてしまったとクライテンは言う。そうするとリマ ーは明日の昼に地雷敷設地域で突入すると喋っていると、そこにリスターとキャットがやって来る。 リスターはガンジーみたいな聖人君子をダーティー・ハリーにしてしまって、リマーはイカレテいると 言う。リスターは彼ら蝋ロボットは自分達でプログラムを破壊しているのだから、生きており、人間と同 じだから殺すなんて許さないと言う。そして、リスターは彼らに戦争しないように説得すると言うと、リ マーはリスターとキャットをエルビスに監禁させてしまう。クライテンが言うにはリマーは、リスターが 映写機を口に入れたせいで、おかしくなったのかもと言うのだった。

 ついに、リマーの作戦が始まる。蝋ロボットたちが突入する中、リマーがクライテンにエリザベス女王 を連れて行かせる。
 次々と吹き飛ぶ善の蝋ロボット。マシンガンを持ったナイチンゲールやガンジーが粉々に吹き飛んでい る時に、第三帝国のビルに入り込んだエリザベス女王はヒットラーなどを撃ち殺すが、女王も死んでし まう。そこにクライテンがやって来て、リマーはクライテンにボイラー室の温度調節器を壊して, 温度を37℃に上げて彼らを溶かせと言うのだった。

 リマーとクライテンが本部に帰ってくる。リマーはリスターとキャットに戦争に勝ったというが、リスターが 何人生き残ったのかと聞くと、リマーは0人と答える。
 リスターはうるさく喋るリマーを映写機に閉じ込めると、それを飲み込んでしまい、「大丈夫だよ2日 もすりゃ出てくるから。俺達と同じ目に会わせてやる。なぁなんかカレー食いたくならない?」と言い、 リスター、キャット、クライテンの3人はトランスポートするのだった。






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