宇宙船レッド・ドワーフ号
シリーズ5・ストーリー・ガイド

レッド・ドワーフ メインページ




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25話 ホログラム 愛の楽園 HOLOSHIP 1999年04月16日放送

 リスター、リマー、キャット、クライテンの4人はスターバグで、男が女のために仕事も夢も捨てるという 恋愛映画を見ていた。リマーを除く全員は映画に感動していたが、リマーだけは青臭いジャリの昼メロで、 見るに絶えない代物だと言って、2度と会わない女のために全てを捨てる男がいるわけがないと言って 嫌悪する。
 その時、ホリーが信号を捉えたと報告してくる。ホリーが捉えたものは不明だが、何かがスターバグに向かっ てきた。スターバグは回避行動をとる。しかし、スターバグは謎の光にぶつかってしまう。だが、その光は スターバグを通りぬけて、中に入ってくる。リマーはその光を見て、美しいと感動する。光は質量、速力、 分子構造が全て0だった。
 そして、光がスターバグ内から飛び出すと、宇宙空間に奇妙な船が出現した。

 クライテンが謎のエネルギー放射を感知すると、突然、リマーがスターバグの操縦士室から消えてしまう。
 リマーは奇妙だが清潔で整然とした部屋に転送された。その部屋ではリマーは物に触ることができた。 そこに、リマーの前に魅力的なニルヴァーナ・クレインという女性が現れる。彼女の説明によると、そこは スターバグの前に現れた宇宙船の 中で、その宇宙船は船員全員と宇宙船自身もコンピュータによるホログラム、つまりホロシップだったのだ。
 リマーとニルヴァーナがエレベータで移動していると、「3125階、スポーツとセックスのフロアです」とアナウンス が入る。ホロシップではクルーは健康のために最低1日2回はセックスしなければならず、セックスしようと誘われ て断るのはエチケット違反だった。リマーはそれを聞くと非常に喜ぶ。

 スターバグは宇宙船と連絡しようとしたが応答がない。リスターが宇宙船の質量が0だと言うと、クライテンは あの宇宙船がホロシップだと気づく。ホロシップは宇宙事業団の船で、クライテンが太陽系にいた時にはまだ 研究段階だったのだが、実現したのだ。ホロシップは素粒子のように超高速で飛行でき、タイムゲートやスターゲイトを通ることの出来る 船なのだ。クルーは全員天才なのだが、傲慢なので愚か者を嫌うために応答を拒否していたのだ。
 そこに、ホロシップから偵察員が転送してくる。ホロクルーは傲慢な態度だったので、リスターは怒り、 おちょくって脅してしまい、追い返してしまう。

 リマーがメインデッキでホロシップのヘラクレス・プラティーニ船長に紹介される。リマーはホロシップが気に 入ったので、ぜひクルーにして欲しいと言う。しかし、ホロシップは定員一杯のホログラム乗組員がいるので 簡単にはクルーにはなれない。船長はクルーになるには、今のクルーのテストで誰かと挑戦してその勝負に 勝ち、そのクルーを消去してそのパワーで映写してホロシップのクルーになるしかないと言う。コンピュータが 挑戦者を決定し、リマーが負ける確率が96%と出る。そして、リマーは準備時間は24時間と船長に言われる。
 リマーはニルヴァ−ナにセックスをしないかと誘われる。
 セックス後、リマーは感動していたが、ニルヴァ−ナ曰く、リマーのセックスは「まるで日本料理みたい、 色々あるんだけどみんなちょっぴり」だった。
 ニルヴァーナはリマーをRD号に転送すると、メインデッキと通信を行う。そこでニルヴァーナはリマーのテストの 相手が自分だと聞かされるのだった。

 リマーはテストのために倫理的にも法律的にも違反するマインド・パッチを自分に使うようにクライテンに頼む。 だが、クライテンはホロシップはセックスばかりする淫らな船だと思うのは、自分だけなのかとみんなに尋ねると、 リスターとキャットは呆然とするだけだった。

 クライテンはリマーにマインド・パッチを行う。クライテンはIQ169科学者のバッキャムとIQ172のフライト・コーディ ネイターで数学者のマクイーンの2人の知性をリマーの脳に入れる。
 そして、リマーは医学書を3時間で読んでしまう超天才になってしまった。

 リマーのテストが始まる。リマーはすごい速さで次々と問題を解いてしまう。しかし、突如、リマーは困惑して テスト会場を飛び出し、RD号に戻る。
 RD号では新しいホログラムの女性乗組員の面接を行っていた。しかし、乗組員は彼らと一緒にいるぐらいなら 死んでいた方がましだと言って消えてしまう。
 そこにリマーがやって来る。リマーのマインド・パッチの効力が切れて頭の良さが元に戻ってしまったのだ。 リマーはクライテンに何とかしてもらおうとしたが、クライテンは一度拒否反応が起きると、もう2度と頭脳を 注入できないと言う。リマーは絶望するが、自分の負け犬さを認め、テストを棄権すると言い出す。

 ホロシップではリマーの評価がガラリと変わっていて、女性クルーからセックスを求められるほどだが、 リマーの心は絶望で打ちひしがれていた。
 そこに、ニルヴァーナがやって来る。リマーは彼女にマインド・パッチを使っていたことを打ち明け、テストを 棄権することを言う。しかし、彼女はリマーのような男性に今までに会ったことがなく、彼は本当は素敵で、 きっとこの船のクルーになれ、自分が保証すると言うのだった。

 リマーがRD号に戻ってくる。リマーの相手が棄権したために彼が勝ったのだ。
リマーはRD号の仲間に別れを告げ、ホロシップに転送する。

 リマーがホロシップの自分の部屋に案内される。しかし、その部屋はニルヴァーナの部屋だった。
 リマーがメインデッキに来る。リマーは船長に、ニルヴァーナは自分を愛したために自ら棄権したのだと言い、 RD号に戻る許可を貰う。リマーはRD号に戻ってしまうと2度と会えない女性のために自分の成功を捨てたの だった。そして、リマーは帰り際に「2人はたとえ会えなくても、心はずっとひとつだと・・・くさいセリフ! 産毛も逆立つよ」というのだった。
 そして、「The End」のマークが出る。


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26話 地獄の人生審判官 THE INQUISITOR 1999年04月23日放送

 いつかどこかの宇宙基地。そこのトーマス・アルマンの部屋にスカルマスクを被った謎の人物が現れる。 彼はトーマスを存在価値無しとみなして歴史上から彼を消去して、消去によって開いた空間や時間に 別の精子を置き替えて、別の人間を作り出し、その場から消えてしまう。

 スターバグ内で、リスターはアエネイスの漫画を読んでいた。その時、スターバグは突然進路を変更し RD号に戻り始める。進路を戻そうとするリスターだが、彼はインクイジターに操られてしまう。インクイジターは リスターを通して彼らを審判にかけると宣言するのだった。
 リスターをメディカルチェックした後に、インクイジターのことを知っていたクライテンは彼について話し出す。 インクイジターはアンドロイドであり、自分で故障を直せるために永遠に生きており、何百万年も1人で生きることで 神はいない、死後の世界もないと信じて、無駄な人生を送るものを抹殺するという信念を持ってしまい、 タイムマシンを作り、過去から未来の全ての魂を審判にかけているのだった。そして、インクイジターは怠け者を 消去して別の受精しなかった精子や卵子に命を与えて消去した場所に埋めているのだった。 リマーはその事を聞いて怯えてしまう。

 RD号に戻ると、彼らはインクイジターに遭遇する。そして審判が始まった。
 最初に審判にかけられたのはリマーだった。リマーは自分を裁く権利をインクイジターが持っているのかと 聞き返すと、インクイジターは「全ての人間は自分に公平に裁かれる。なぜならインクイジターの前に立つものは 誰もが自分自身に裁かれるのだ」と言いフェイスマスクを開けると、そこにはリマーの顔があったのだった。
 リマーは自分の人生が最悪なのは父親と母親、兄弟のせいだと言い、あの環境なら仕方なかったと 言うのだった。
 次にキャットが審問にかけられる。だが、キャットはいつも通りのお気楽。インクイジターのキャットも お気楽であっさり審問が終わってしまう。
 クライテンは他人に仕えるのはプログラムのためで、自分で審問の申し開きはできないと言い、さらに クライテンは自分にもインクイジターにも人を裁く権利は無いと言うのだった。
 リスターはというと、「余計なお世話」の一言で審問を終わらせてしまうのだった。
 審問が終わるとインクイジターは2人を消去すると言い、グローブからのビームでリマーとキャットが消えて しまう。リスターはリマーとキャットが消去されたと思うが、実は消されるのはクライテンとリスターなのだった。 リスターとクライテンの2人はインクイジターに鎖で繋がれてしまう。
 インクイジターが言うにはリマーとキャットはバカなりに努力をしていたが、リスターとクライテンはその努力を 怠っていたことが消去の理由なのだ。
 2人はインクイジターのバリヤーに取りこまれる。それは時間から抹殺するためのバリアで、彼らは歴史から 消去されてしまう。そして、インクイジターが2人の肉体を消去しようとした時、インクイジターの後ろにもう1人の クライテンが現れる。彼はビーム・チェーンソーでインクイジターの腕をグローブごと切り落とすと、そのグローブを リスターとクライテンに渡す。現れたクライテンは未来から助けに来たのだった。しかし、未来のクライテンは インクイジターに殺されてしまう。
 リマーとクライテンは逃げ出す。

 逃げるリスターとクライテンは手形認証型のドアを開けるためにパネルに触れるが、ホリーは2人のような クルーは登録されていないと言い、警報を鳴らす。
 リスターとクライテンは通路でリマーとキャットに出会うが、彼らはリスターとクライテンのことを当然知らず、 2人をRD号を乗っ取ろうとやって来た連中と思いこみ、セキュリティー・ルームに閉じ込めようとする。しかし、インクイジター の攻撃にあって、その最中にリスターとクライテンはなんとかスターバグに逃げ込むのだった。

 スターバグ内で、リスターとクライテンは自分たちに繋がれた鎖をハンマーで外そうとするが、外れない。 リスターは自分達がもう負けるというが、クライテンは自分が死ぬのは確かだが、リスターが死ぬかは 分からないと言う。メカノイド4000はプログラムされているから死ぬことは平気だと言うが、リスターは 自分が嘘をついたり自分で考えたりすることをクライテンに教えたから嘘をついているんだと言い、リスターは クライテンに人生を与えてしまったのに死んでしまうことを嘆く。
 クライテンは最後の手段としてインクイジターのグローブを試してみようと言う。彼らはエニグマ暗号解読 システムでグローブの使い方を解析して2人をつなぐ鎖を消し去る。
 そこにリマーとキャットがやって来る。彼らは一時的に手を組むことにする。クライテンは未来の自分が 言ったように倉庫デッキでインクイジターと最後の闘いをしようと提案する。 リスターはそこである作戦を思いつき、クライテンからグローブを受けとるのだった。

 4人はインクイジターを探していたが、逆にインクイジターに奇襲されてリマーとキャットが消されてしまう。 リスターはグローブで闘うが、リスターはインクイジターに子供にされたり老人にされたりしてしまう。 ピンチのリスターだが、クライテンの牽制により、リスターはインクイジターをビームに捉えることに成功する。
 クライテンは停止させられたインクイジターのグローブでリスターを元に戻して、リスターからグローブを 受け取って過去に行ってしまう。

 リスターはインクイジターをロープで吊るす。しかし、リスターはロープを切ってインクイジターを殺さずに 助けてしまい、グローブまで返してしまう。リスターは助けた自分を殺せるはずがないと言うが、インクイジター はすでにリスターに対して抹殺の審判を下しているから問題ないと言って、グローブでリスターを消そうとする。 しかし、インクイジターはグローブからの逆噴射で自分が消えてしまう。リスターはクライテンに頼んでグローブに 細工していたのだった。
 すると消えたクライテンとリマー、キャットが次々と復活する。クライテンはインクイジターが審判を下す直前に 時間が戻ると言うと、リスターは「元通り?またあいつらと!?」と言うのだった。


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27話 心の星はだれの星? TERRORFORM 1999年04月30日放送

 謎の惑星でスターバグが不時着して大破しており、クライテンも故障していた。クライテンは自分の目と 片手を取り外して、それで即席のロボットを作る。そのロボットは鉱石採掘ポッドでRD号に救助を求めに向かう のだった。

 ハンド・ロボットはRD号に到着した。
 ホリーはリスターを起こして、RD号にポッドが到着して謎の生物が侵入したと告げるのだった。リスターは クライテンを捜すが、クライテンはリマーといっしょに月面散歩に出かけているが、 通信が途絶えて、今捜しているとホリーが告げるのだった。
 リスターはハンド・ロボットをタランチュラと思いこみ、そしてロボットに這い寄られて恐怖する。そこに キャットがやって来て、リスターはコンピュータの端末画面でキャットに助けを求めるが、パンツの中に 潜り込んでいたロボットが出てきて、端末画面に文字を打ちこみ、クライテンのピンチを2人に 伝えるのだった。

 リスターとキャットはクライテンを助けて修理をした。クライテンは2人に何があったのか話し出す。 クライテンとリマーはスターバグで出かけていたときに、リマーがS3惑星を見つけて宇宙事業団の発見に するために旗を立てて、宇宙事業団の歌を23番まで歌うという儀式を行った後に、突然惑星が揺らぎ、 惑星が爆発してまい、クライテンは気絶してしまったのだった。
 リマーが何者かに連れ去られたとクライテンが言うので、リスターはホリーにリマーの映写機を見つけさせる。 そして、クライテンはスターバグの地上走行機能で追跡を始める。

 リマーを追跡するリスター、キャット、クライテンの3人。クライテンはこの惑星がサイムーンだと気づく。 サイムーンは人口の惑星で個人の心を覗いて、その者の精神状態を地形で表すのだ。そして、今はリマーの 潜在意識を表しているのだった。クライテンはリマーを連れ去ったのはリマーの欲望が表す怪物だと言う。 リスターはリマーがホログラムだから大丈夫だと言うが、クライテンはサイムーンでは現実の肉体を持ち、 危険な経験は本当に危ないのだと言うのだった。
 一方、リマーは黒ローブの連中に捕まり、怪しい洞窟の中の祭壇の前で張り付けにされてしまう。 黒頭巾軍団はこの世の支配者ダークに生贄を捧げるためにリマーを捕まえたのだった。
 スターバグでこれ以上進めなくなったリスター、キャット、クライテンはスターバグを降りる。
 張り付けにされたリマーは怒るのだが、美女2人が体中に油を塗るので良い気持ちになってしまう。 だが、それは生贄のための儀式の用意だった。

 カヌーで沼を渡るリスター、キャット、クライテンの3人。岸に上がると、そこにはリマーの 自尊心や寛大さ、自信、名誉、希望などのリマーの死んでしまった人格の墓石があった。

 張り付けのリマーの前に、穴からダークが現れる。それはリマーの自己嫌悪が生み出した怪物だった。
 なんとかダークからリマーを助けようとするリスター、キャット、クライテンはバズーコイズで怪物を蜂の 巣にするが、まったく効き目がない。怪物が彼らに襲いかかろうとするが、リマーが「自分のために、なぜそこ まで?」と尋ねると、クライテンが「当然です。仲間ですから」と答える。
 すると突然、怪物は穴に逃げ出してしまった。そして、リマーはホログラムに戻り、張り付けが消える。 そして、みんなはスターバグに逃げ出す。

 リスター、キャット、クライテンは、リマーにこの最悪の惑星がリマーの心だと教える。クライテンはリマー自身 に彼が欠陥人間である理由を告げる。リマーが自分を最低人間だと知って落ち込むと、スターバグが流砂に 飲み込まれて脱出できなくなってしまう。

 スターバグにダークの声が届く。ダークはリマーを引き渡せば他のみんなを助けてやると言うが、 リマーは自分から犠牲になるどころか、逃げようとする。ホリーは怪物を倒さなければこの惑星から脱出は 出来ないと告げる。
 思いついたようにクライテンはリマーに悪口を言い出す。すると、スターバグを捕らえているエネルギーが さらに増大する。
 クライテンは自分の行動や、リマーをダークから助けた時のことから、本当の敵はリマーの心なのだと気づく。 サイムーンの理由に気づいたクライテンはリスターとキャットに、リマーを誉めるように言う。キャットはリマーに 自信を持たせるとこは無いと言うと、リスターはリマーを愛していると言おうと勧めるのだった。
 みんなはリマーを心の友と言って、なんとかリマーに自信を持たせようとするが、リマーはそれが自分への 皮肉だと思いこむ。リスターとキャット、クライテンはリマーに抱きつき愛しているという言葉を連発する。
 すると、リマーの心の墓場から剣士が現れて黒頭巾軍団を切り捨て、猜疑心や不信感、孤独などを払拭する のだった。

 なんとかスターバグはサイムーンから脱出した。リマーは今まで言ったことはサイムーンから脱出するため ためのことなのかと聞くと、リスターとキャットとクライテンの3人は「そう!!」と答えるのだった。


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28話 恐怖のホロウィルス QUARANTINE 1999年05月07日放送

 雪の惑星。そこにスターバグが着陸する。
 クライテンが偵察機の発射の指示をキャットにすると、リマーがその指示は自分が行うものだと 口を挟む。しかし、キャットはリマーの言うことを無視し続けるので、リマーはイジケてキャビンに 行ってしまう。
 クライテンの指示でキャットが偵察機を発射する。
 クライテンとリスターはリマーに惑星には化学研究所があり、ヒルデガルド・ランストローム 博士が生存していると報告する。だが、リマーはイジケていて、そんな報告を自分にせずに好きにしろと 言うが、Dr.ヒルデガルドはホログラムなのだ。リマーはホログラムは2人も必要が無いと言うが、クライテンは 彼女は医者なのでRD号には必要だと答える。Dr.ヒルデガルドを助けるにはリマーの映写ユニットが必要 なので、先に脱出ポッドでRD号に帰って欲しいとリマーは言われるが、また言うことを聞かない。すると クライテンは宇宙事業団の規定169条を持ち出す。リマーはそんな規定は見たことがないと言うと、クライテンは ホリーに命じて宇宙事業団の規定の書かれたホログラム・ブックをリマーに渡す。
 化学研究所に入り込むリスターとキャットとクライテンの3人。ウィルス研究課でクライテンは妙な薬品を手に 入れる。そして、3人は冷凍カプセルから出て来るDr.ヒルデガルドに遭遇する。だが、彼女は突然目から 怪光線を発して3人を攻撃し始める。

 リマーはホリーにRD号に帰還するための脱出ポッドの準備が出来ていると報告されるが、リマーは諦めが 悪く帰ろうとしない。
 そこにリスターから緊急連絡が入る。Dr.ヒルデガルドはホロウィルスに冒されており狂暴になっていたのだ。 リマーはわざとリスターからの連絡が聞こえないふりをする。
 Dr.ヒルデガルドはリスターとクライテンの使っていた通信機を奪い、スターバグのリマーに話し掛ける。すると Dr.ヒルデガルドの攻撃でスターバグの通信機が爆発した。
 リマーは1人でRD号に帰還する。

 リスターがDr.ヒルデガルドが、なんで目から光線を出すんだとクライテンに尋ねると、クライテンは、 サイウィルスが原因だと答える。それはホログラムだけが感染し、脳の超能力を司る部分を刺激するウィルスで これにやられると大量のエネルギーを奪われるため、あっという間に死んでしまうのだ。そのためDr.ヒルデガルド は冷凍カプセルに入っていたのだ。
 そんなことを話しているとDr.ヒルデガルドが彼らの前に現れる。絶体絶命のその時、Dr.ヒルデガルドは 死んでしまうのだった。

 スターバグで手に入れたウィルスを調べると、Dr.ヒルデガルドはウィルスには悪いウィルスと善いウィルス があると考え、善いウィルスを培養することに成功したのだ。そして、そこには天才ウィルス、英雄ウィルス、 セクシー・ウィルスがあり、さらに凄いのはラッキー・ウィルスというもので、これを使うと幸運がしばらく持続すると いうものだった。
 試しにリスターはラッキー・ウィルスを打つと、27725分の1の確率のトランプからエースを4枚抜き取るという ことを行うと見事に成功。
 そこに、ホリーがRD号の貨物デッキが開かないと報告してくる。すると、リマーからRD号の47番デッキに 入れと連絡が入る。そこは検疫エリアなのだ。クライテンは検疫は終わっていると言うが、リマーは事業団の 規定を持ち出して、きっちりと3ヶ月間検疫を受けろと言うのだった。

 リスターとキャットとクライテンは検疫室に入る。検疫室の外からリマーが話し掛ける。クライテンは色々と 問題を言うが、リマーは全て規定だからと答える。
 リマーがいなくなると、リスターはリマーが自分達を怒らせようとしているから、これから3人は喧嘩をせずに 仲良く行こうと提案する。

 5日後、3人は喧嘩で、もうボロボロの最悪。すると、そこにリマーの声がし始める。3人はリマーに5日たった から事業団の規定で再検査を申し込む。すると姿を現すリマー。その姿は赤いギンガムのドレスを着て アーミーブーツを履いていた。リマーは支離滅裂なことを喋ったり、奇声を発する。サイ・ウィルスに冒されていた のはリマーだったのだ。リマーは無線でDr.ヒルデガルドと話した時に感染したのだ。
 リマーは酸素の供給をカットすると言うと消えてしまう。3人はなんとか部屋から逃げ出そうとするが、 検疫室は完全密閉だった。しかし、ラッキー・ウィルスをリスターに打ちこみドアのロックを見事に解除する。

 3人はホログラムの映写室に向かうが、その前にMr.フリブル(ペンギンの指人形)を持ったリマーが 立ちはだかる。リマーは目から怪光線を発して3人を攻撃し始める。
 逃げる3人。リマーは強力な超能力で3人を追い詰める。クライテンは幸運を使う時で、ホログラム映写 システムにリンクできるリモコンが欲しいと言うと、リスターが足元からリモコンを拾う。さらにクライテンが 電圧500万ボルトのトランスファー・アダプターが欲しいと言うと、リスターはまたも足元から電源を拾う。 そして、またもクライテンが欲しいものを言っていると、その途中でリスターがそれを手渡すのだった。
 クライテンが手に入れた装置を起動すると、リマーが気絶して元に戻る。

 リマーが目を覚ますと、そこは検疫室で、リスターとキャットとクライテンは赤いギンガム・ドレスを着て 奇声を発し、出迎えるのだった。


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29話 悪魔と天使・2つの顔 DEMONS AND ANGELS 1999年05月14日放送

 リスターとクライテンは物質倍増機の実験を行っていた。リスターはRD号の最後のイチゴで実験を行うと イチゴがさらに2つ出現した。物質倍増機は受け取った物質情報を2倍にして返すのだ。
 そこにリマーがやって来て、その実験に難癖をつける。リスターは新しく出てきたイチゴを食べると、それは 超サイコーにうまいが、もう一方は超最悪でイチゴから芋虫が涌き出てきてしまう。そのことから、クライテンは 物質倍増機はオリジナルの長所と欠点をそれぞれ分けてコピーしてしまう性質があると述べる。 そこで、リスターはやり方を逆にして実験を行うが爆発してしまう。その爆発でホリーがキレテしまい、RD号の エンジンの炉心が暴走して、警報が発せられる。みんなはスターバグでRD号から脱出する。

 リスターは事故防止システムが働くからRD号は爆発しないと言うが、その瞬間にRD号が爆発してしまう。

 大気のある惑星に向かうにはスターバグの酸素と燃料が足りない。リマーは自分とクライテンは酸素が 必要ないので、リスターとキャットの死体を捨てれば燃料の節約になると提案する。そんなリマーにクライテンは 緊急用バッテリーがあと4分で切れるからリマーもそこまでだと伝える。
 みんなはレーダーなどでRD号の残骸から役に立つものを探そうとすると、外にRD号が2隻あった。物質倍増 機を逆に操作した時にビームがイチゴではなくRD号に向かったので、RD号がコピーされたのだ。 そして、その2隻のひとつは良いRD号で、もうひとつはカスのRD号なのだ。キャットは良いRD号なら問題ないと 言うが、コピーには寿命が短いという欠点があるのだ。クライテンは良いRD号にある物質倍増機を手に入れて それを逆に操作すれば2隻のRD号が融合して元に戻ると提案するのだった。

 一方のRD号に入るスターバグ。クライテンはリマーのバッテリー・チャージをするので、リスターとキャットが 先に船の探索に行く。そこは良いRD号で船内も清潔でカップ・ヌードルも最高に美味かった。そんな2人の前に 白いローブに身を包んだ人徳者の良いリスターとキャットが現れる。2人に導かれて瞑想の小部屋に案内される リスターとキャット。
 その部屋には良いリマーとクライテンに説法をされているリマーとクライテンがいた。そこにリスターとキャット が入ってくる。クライテンは良いRD号にある物質倍増機は構成要素が半分のために機能しないと言う。
 すると良いRD号のクルーによる歓迎の宴が始まり、訳のわからない踊りが始まる。 踊りが終わると良いホリーから、もう一方のRD号からSOSがあったと報告する。良いRD号のクルーは当然 助けに行こうと言うのだった。

 みんなは最悪のRD号に入る。良いクライテンはいきなり撃たれる。しかし良いクライテンは今のは事故だ と言って気にせず、さらに何発も撃ちこまれる。そして良いキャットも撃たれ、投げ込まれた爆弾を歓迎の 花火だと良いクライテンと喜び、2人は爆死してしまう。
 リスターは最悪のリスターや最悪のキャット、最悪のクライテンと出会い、なんとか逃げ出す。さらにリスターは SMの女王様スタイルの最悪リマーにホロ・ムチで攻撃され気絶してしまう。

 クライテンはあと20分で物質倍増機を見つけないと手遅れになるとして物質倍増機の捜索を続ける。
 一方、最悪のRD号のクルーに捕まったリスターは体にリモコンを取りつけられてしまう。最悪のクルーは 良いRD号を盗もうと考えているのだった。
 クライテンとキャットは物質倍増機を見つける。
 良いリスターとリマーが歩いていると、コントロールされたリスターがナイフを持って通路の先から歩いてくる。 リスターは良いリスターをナイフで刺し殺し、良いリマーの映写機を握りつぶしてしまう。

 クライテンが物質倍増機を制御していると、そこにリスターがやって来るが、クライテンがクロロホルムを 嗅がせて取り押さえる。
 リマーとキャットとクライテンがスターバグで最悪のRD号から脱出しようとすると、気絶していたリスターが 起き上がり、再び襲いかかる。クライテンはリスターの体からインプラントを抜き取るが、そのインプラントが 今度はキャットにくっ付いてしまう。クライテンはインプラントをキャットの体から取ると、投げ捨てるのだった。

 ドワーフ号が元に戻る。
 リスターが椅子に座るとそこにインプラントがあり、また操作されてしまう。しかし、キャットがバズーコイズを 撃つと、隠れていた最悪のリスターが死体となって出てくる。クライテンはインプラントを捨てようとするが、 キャットは「ちょっと待った。1週間だけやらしてくれる?」と言うと、リスターを操って遊び、「これはハマッチャう よ〜」と言うのだった。


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30話 現実・幻覚、いまどっち? BACK TO REALITY 1999年05月21日放送

 水中の船の側に降り立つスターバグ号。リスターとキャットとクライテンは船の中で船のブラック・ボックスを 見つけ、スターバグ内のリマーはそれを解読する。
 その船は宇宙事業団のSSSエスペラント号だった。船は海底作業船で目的はS3惑星に海洋生物を 繁殖させることだった。エスペラント号は最新の技術により人工的に海の環境を変えようとしており、500万年分 の進化をわずか3年でとげさせようとしていたのだった。だが、船のクルーは新しい海の生物の分類を、なぜか 途中で中断していたのだった。
 クライテンはそれならば海は生物でいっぱいのはずなのに、なぜか何もいないと言うと、 それを聞いたリスター はお化け魚が隠れてるんじゃないかとビビリまくる。

 リスターとキャットとクライテンはその船の中で自殺した死体を幾つも見つける。さらに魚自身で エラを閉じた自殺体まで見つける。
 そんな中でリスターは何かの混合物を見つける。それはイカの墨でその毒は幻覚作用があり、人に絶望の 感情を植え付けるものなのだ。
 その混合物を分析したクライテンは、すぐにここから逃げ出すように忠告し、みんなはエアロックに逃げ込む。
 クライテンによると謎の海洋生物が船を襲い、幻覚作用を持つ毒でクルーに幻覚を見せて絶望させ、クルーを 自殺に追いやったのだった。そしてクライテンは説明中に絶望してしまう。するとリスターやキャットも絶望してし まう。クライテンは精神安定剤として炭酸リチウムを飲もうと勧める。
 その時、リマーはスターバグのソナースコープがニューメキシコ程の大きさの物体をキャッチしたとみんなに 伝え、みんなをさらに絶望させる。ホリーによればそれは絶望をもたらす巨大なイカであるというのだ。

 そして、絶望をもたらす巨大イカがスターバグに向かって来た。みんなはスターバグで逃げ出す。しかし、 スターバグは岩にぶつかってしまい爆発してしまうのだった。

 画面がブラックアウトして、コンピュータ画面に「GAME OVER」の文字が現れる。すると「ゲーム開始 より4年。アドベンチャー・ゲームレッド・ドワーフ号 楽しんで頂けましたでしょうか?」というアナウンスが入る。
 4人は巨大な機械のハーフ・ポッドに入っていた。4人は出てくると、リマーはホログラムではなく、キャットは 出っ歯で、クライテンは半分人間のサイボーグだった。
 そこにゲームの作業員がやって来る。彼はこのレッド・ドワーフ号というゲームは大人気だと言い、 まだ記憶が戻らずにぼんやりしている4人を控え室に追い払い、次のゲームのプレイヤーを呼びこむ。

 みんなは自分達が何者なのか記憶が戻らない。
 そこに係りの女性がデュアン・デブリーがいるかと聞いてくる。それは根暗で地味な出っ歯のキャットの名前 だった。
 リスターは写真からクライテンの荷物を渡す。その荷物からクライテンが警察のサイボーグ課の刑事で ジェイク・ブレッドという名前だとわかり、ジェイクは急に威厳を持って話し始める。
 リマーはというと、身分証明書の写真からビリー・ドイルという汚い住所不定の宿無しと分かる。
 残るリスターだが、リスターの荷物は超リッチ。しかもCGIという会社に所属しており、リムジンを4年も駐車して いるというのだった。その荷物からジェイクが「ビリーへ 異父兄弟セバスチャンより」と書かれた紙を見つけて ビリーに渡す。ビリーとセバスチャンは母親が同じであったのだ。

 4人が部屋から追い立てられる。セバスチャンは通路でゲームのモニターを覗くと、そこには別のプレイヤーが 遊ぶレッド・ドワーフ号が映し出されており、それは今までのようなバカで情けないものではなく、ワイルドな リスターが大冒険を繰り広げて、コチャンスキーと熱いキスを交わしていた。
 4人はセバスチャンのリムジンの停めてある駐車場に来る。そこには「ファシストに一票を」とか「恐怖政治に 栄光を」「政府のスパイになって友人家族を裏切ろうと」というポスターが貼ってあった。

 みんなが地下駐車場のリムジンの所にやって来ると、そこにリンゴを盗んだ子供が逃げてくる。そして、 その子供を追ってサブマシンガンを持った男が現れる。
 その男がセバスチャンを見ると、突然かしこまる。セバスチャンはCGIのセクションチーフで、生きてる人間を 冷たい死体に改造する改造省の大臣であり、セバスチャン・ドイル大佐だというのだ。
 男が逃げる子供撃とうとするが、ジェイクが逆に男を撃ち殺してしまう。
人を殺してしまったことに狼狽するジェイクだが、突然画面が変わるとスターバグ内でクライテンがボウガンを 持ってジェイクと同じ事をしていた。
 男を殺してしまい、みんなは慌ててリムジンに乗り込み、逃げだす。だが、みんなはその世界でリムジンに 乗ったつもりが、スターバグ内でコンテナに座って、傍から見たらコント状態。彼らは幻覚に取り込まれていた のだった。
 ホリーは幻覚を見ているみんなに何度も呼びかけるが気づかない。

 彼らは幻覚のなかで路地裏に逃げ込む。ジェイクは人を殺したことに罪を憶えて自殺しようとすると、みんなも 絶望から一緒に集団自殺しようとする。そこにホリーが出力を上げてクライテンに呼びかける。ジェイクは頭の 中から呼びかけられたと消火栓のハンドルを回すと、現実世界でボンベからガスが噴き出す。
 そして、ホリーは「幻覚ですよ」と話しかけると、集団自殺しようとしていたみんなが幻覚から目覚める。 みんなはボンベから炭酸リチウムが噴き出したことにより、絶望のイカの幻覚によって引き起こされる自殺を 防げることができたのだった。
 そして、絶望のイカはホリーが電気ショックで殺していた。

 リスターは人間は生命の進化を早めるなどとやってはいけないことをしたのだと言うが、クライテンが 「人間がやることは結局破滅をもたらす」とアンドロイドでなければウケないブラックジョークで冷やかす。
 リマーはアンドロイドのジョークは聞きたくないと言うが、クライテンは「もうイカないと」と言うのだった。






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