Lesson11:子供に伝えたい関西弁
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- 私には娘がいます。
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- 娘も以前はおかしな関西弁を使ってました。
- どうも、「ねん」、「やん」などの語尾の使い方が難しかった様です。
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- 娘:「コケて、足痛かったねん」
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- 惜しい!惜しいぞ!娘。(親ばか)
- 正しくはこうだ。
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- 「コケて、足痛かったのねんのねん」(青田赤道風)
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- 親ばかではなく、親はバカですね。
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- 「コケて、足痛かってん」
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- 「てん」とは大体過去の事を言い表す時の語尾です。
- 娘には現在、過去、未来などの概念はなく、全て語尾は「ねん」でした。
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- さて、私が子供の頃、学校に行く時間になると決まって聞こえる言葉がありました。
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- 「○○ちゃ〜ん、いきましょ〜ぉ」
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- 今はどこの家にもインターホンだの、呼び鈴だのが付いているので、大きな声でお友達を呼ぶ事はありません。
- 私が子供の時は、金持ちの家にしか付いてませんでした。
- だから、ピンポン・ダッシュされる家はいつも決まっていたのです。
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- 誰か至らぬ事をした時は必ずと言っていいほど聞かれたあの歌。
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- い〜ぃや〜ぁや、い〜ぃや〜ぁや。いうてやろ、いうてやろ♪
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- 最近、聞きませんね。
- この歌をまわりで歌われたら、(;>_<;)泣くしかない状態でした。
- 今となっては懐かしいですが、当事者にはかなりツライ歌でした。
- 何しろ、「悪い事をした」とまわりの人に歌で宣伝されているわけですから…。
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- 最近は、犬の糞も随分と少なくなりましたが(飼主の皆さん、ご苦労様です)、昔は野犬も多く犬の糞があちらこちらにありました。
- それを、ぐ〜にゅっといった時には…。
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- じょーまい!
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- 多分、全国的には「エンガッチョ」って言うのかも知れませんが、私の地域は「錠前」が訛って、「じょーまい」でしたね。
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- さて、私の育った地域とは違いますが、神戸市長田区には「長田弁」と呼ばれる言葉があります。
- 神戸で長田と言えば、「番町」が連想されます。
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- 余談ではありますが、昔三宮に遊びに行った時、たまたま道で知り合った同世代の少年との会話を紹介しましょう。
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- 同世代の少年:「お前、どこのもんや?」
- 若き日の電人:「宝塚や」
- 同世代の少年:「わしは長田のバンチョウやぞ」
- 若き日の電人:「かっさらかい(笑)」
- 同世代の少年:「???」
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- なぜ「バンチョウ」を強調したかというと、どう聞いても「番長」の発音なんです。
- ちなみに「番町」とは「一番町」から始まる地名(町名)から由来していると聞いています。
- ですから、当然発音も「番町」です。(関西以外の方、すみません。意味不明で…)
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- 話しがそれてしまいました。
- 神戸に居ると必ず年に何度かは、この「長田弁」を得意そうに話してくれる人がいます。
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- 得意そうな人:「タバコ一本頂戴って長田弁でどう言うか知ってる?」
- 極普通の電人:「別に長田弁で言わんでも普通に一本くらいやるやん」
- 得意そうな人:「そない言うたら、身も蓋もあらへんがな」
- 極普通の電人:「はいはい。ほんで何て言うの?」
- 得意そうな人:「たんべはなちよ」
- 極普通の電人:「へ〜、ほんで『持ってない』ってどう言うの?」
- 得意そうな人:「ぐぅ………」
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- 長田の人以外で、長田弁を喋ろうというのが間違いです。
- でも、この「たんべはなちよ」は伝えたいですね。
- 何しろ、この「たんべはなちよ」は私が小学生の時から現在に至るまで耳にしますから…。
- 是非、「俺は長田に詳しいねんぞ」と思わせたい方、伝えて下さい。
- ちなみに、本当に長田に住んでいる人は「長田弁知ってるぞ」と自慢したりしませんから。
- ※便宜上「長田弁」と表現しましたが、正確には違います。
- 長田の人以外でも話せる人はいますし、長田の人でも「長田弁」を使わない人もいます。
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- しかし、時代も変れば…。
- 昔、子供の時に「チビク□サンボ」(一応伏字にしてみたが…)という絵本がありました。
- しかし、今は見ません。
- どうも人種差別意識を持たせるとしてNGになったみたいです。
- じゃあ、せめて「サンボ」だけにしてでも出版してくれればいいのにと思うのですが…。
- ※言葉を残せという意味ではなく、ストーリーを残して欲しいと思っています。
- また、カルピスのキャラクターやダッコちゃん(黒いバージョン)も同様の理由でNGらしいです。
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- そんな事だから、再放送で「タイガーマスク」を見ると音声が途絶えてばかりです。
- 確かに悪い言葉は後世に伝えたくはないですが、わびさびのある言葉は伝えたいと思いますよね?
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