line

処置室


今回は「ベビースイミング」についてお話しましょう。
(担当:看護婦 佐藤)

  お母さん方から乳幼児の母子スイミングの話が良く問われる事があります。もうすでに知っておられる方もあるでしょうが少しお話しさせていただきます。
 最近ベビ−スイミングに参加している母子が増えています。トレ−ニングを受けたインストラクタ−の指導の下では、けして危険なスポ−ツではなく、母子が楽しそうにスイミングをしている光景が、良く見られる様になりました。
1)では、ベビ−スイミングの目的は? 
・親子の触れ合い。
・水に慣れ親しむこと。
・発育や発達の促進。
・水死事故に対応する能力を会得する事。
・母親が楽しみながら育児を学ぶ事。
・将来のスポ−ツの基礎になる事。
  以上6項目が上げられるます。
2)そして、ベビ−スイミングの指導方法は?
・伏し浮き泳ぎから水に慣れていって前向きで息つぎが出来る様に進めていく方法
・背浮きを中心にして背浮きができる様になったら顔を上げたまま犬かきへと進めていく方向があります。
  最近では、両方の中間的指導で息つぎの時だけ背浮きになり、呼吸が楽になったら伏し  浮きで泳ぐ方法もあります。
3)水中毒を起こす危険性はを知っていますか?
全身痙攣、嘔吐(大量飲料による)、低体温などの症状がおきます。これまでに、ベビ−スイミングで水中毒を起した例がありますが、これらを検討してみると様々な問題点があります。
練習時間の長い事。ベビ−スイミングは20〜30分位が適当とされています。そして、予防処置が取れていない事。これに対しては水中毒が大量の飲水が原因であるためスイミングの前後に体重測定を行うことで予防処置になります。
スイミング後に500g以上の体重の増加があった場合は中毒として対応しなければなりません。

4)また、感染症にかかる心配は?
    日本の様な衛生環境の良いプ−ルではほとんど問題は無いようです。
    以上のようなことで、少しはおわかりになりましたでしょうか?




今回は「赤ちゃんのじょうずな飲ませ方」についてお話しましょう。
(担当:看護婦 赤井)

 薬のじょうずな飲ませ方といってもいろんな薬によってもまた各医療機関によってもさまざまな方法がありますね。食べ物の好みがあるように赤ちゃんにも多少、薬の好みがあるようです。ジュースや味のあるものに混ぜて与えるのは最後の手段。「いやがるから」とあきらめずにじょうずに飲ませ早く元気になりましょう。ではいくつかの方法を紹介してみますね。お父さん、お母さんまずは試してみませんか?

方法1シロップは小皿や小さなコップに分量を移し粉薬は少量の水やぬるま湯でとかしスプーンで少しずつあげてみましょう。(金属のスプーンはいやがるけどプラスチックならOKという子もいますよ)

方法2哺乳びんの乳首に少量ずつ入れて吸わせてみたり、スポイトで口のわきからタラタラと少しずつ飲ませてみるのもよいでしょう。

方法3粉薬は湯ざましを加え、だんご状にしてほおの内側や上あごにこすりつけその後、水やミルクなどをあげましょう。この時お母さんの爪が伸びていないか要チェック!!

 いかがでしたか。じょうずに飲めたでしょうか。また、ミルクや離乳食前の比較的お腹のすいている時に飲ませてみるのもひとつの方法かも知れませんね。




今回は「夏に多い皮膚の病気について」考えてみましょう。
(担当:看護婦 原)
 「あせも」は汗をかき過ぎることによって皮膚の中に汗が溜まってしまうことが原因です。子供は大人と較べ汗をかきやすいことと汗を出す能力が不十分なことが原因で起こります。
 炎症を起こし赤くなったものは痒みが出てきて、子供達は不快を訴えます。当たり前の事ですが、汗を多くかく首の回り、わきの下、背中などに多く見られます。大事なのは予防とケアです。暑さを避けることはもちろんですが、皮膚を清潔にして汗をかいたらこまめにふき取る、洗い流すなどが必要です。軽いものはケアで治ってしまいますが、痒みや赤みが強いような場合には治療が必要となります。
  「とびひ」も夏に多く見られるものです。虫刺され、湿疹、あせもなどを掻きくずし、皮膚を守っているブドウ球菌が感染して、赤みや水泡ができます。掻くことによって、爪を介してあちこちに広がるため「飛び火」という名前が付きました。
 場所は特に限定されませんが、手が届くところに広がるのが特徴のひとつです。軽いうちには抗生物質や合成抗菌薬の軟膏で治ることもありますが、多くは抗生物質の内服が必要となります。
 当然の事ながら大事なことは予防することです。ですから湿疹やあせもは、スキンケアや前もって治療しておくことが大切です。広がり始めたら、早めの治療を心掛けて下さい。子供同士ではうつる可能性があります。とびひの場所をガーゼなどで覆うことや裸同士で遊ばせないなどの注意も必要です。ただし治療過程の中で、乾燥させたほうが良い時期が合って、子供同士接触しない時間帯であれば、開放したほうが良い事もあり、その都度の医師の指示に従って下さい。
  夏は汗をかいたり汚れがつきやすい季節は汚れは石鹸などでしっかり落とし、汗をこまめにふき取ったり行水などをして清潔を心掛けましょう。 夏には他にも、発疹が出る病気があります。心配な場合は早めに診断を受けるようにしましょう。




今回は「お母さんたちを心配させる鼻出血について」考えてみましょう。
(担当:看護婦 井野)

 鼻出血の原因には様々なものがありますが、最も多いのは外傷です。外傷と言っても鼻を打撲することではなく、ほとんどは爪で引っ掻いて起こるものです。
治るとかさぶたになり、痒みが出たり不快感で再び刺激が起こり、出血を繰り返します。一度傷がつくと、鼻の内外を擦る様な小さい刺激でまた起こるので、お母さんたちは「ちょっと触っただけで鼻血が出たんですよ」と言って医療機関につれてこられます。ですから「寝ている間にシ−ツに出ていた」とか、「なにもしていないのに鼻出血があります」などお母さんたちを心配させることもありますが、ほとんどは無意識の刺激が関係しているようです。
外傷の場合は鼻に指を入れる癖によることが最も多いのですが、外傷が無くても鼻粘膜の炎症が原因となり出血することもあります。つまり、炎症を起こすと鼻粘膜はむくみ血流も多くなり簡単に出血するようになる、いわゆる鼻炎が続いている時です。鼻水が続いたり、繰り返して鼻出血がみられる場合は、鼻アレルギ−が原因のこともあります。  鼻出血が続くと血液の病気が心配になりますが、頻度の多いものではありません。区別するためのポイントは出血の回数よりも、むしろ止まりにくさです。「何回も出るんです」という訴えは「何度も出るが何度も止まる」と言う事の裏返しだからです。血液の病気の時は凝固障害を起こしますから、止まりにくい状態が続くのです。また他の症状として元気がない、微熱が続く、顔色が悪いなども参考になります。
 治療はほとんどの場合圧迫だけで十分です。血液が鼻の奥に流れないように、顔を少し下向きにして鼻をしっかりつまんで圧迫します。止まったかと途中で様子を見ないで、しっかり3分以上押さえるのがこつです。テッシュペ−パ−を詰めたりすることもあるようですが、抜くときにまた刺激で出血することも多いので注意が必要です。
 鼻出血は多いものですが、大きな病気に関係していることは稀です。必要以上に心配せず、どうしても気になるようなら耳鼻科で直接粘膜を見てもらうなど受診してみて下さい。

line

もどる

このページをご覧になる場合は、「Netscape Navigator 4.0」もしくは「Internet Explorer4.0」以上をご推奨します。

Copyright(C) AISEI Association.All Rights Reserved.

Last update 2000/3/6