今年から始まりましたバカデミー賞。
これは、その年に上映された映画の中で、
おいらが大爆笑したシーンを厳正なる審査の結果、ベスト10で発表するものです。
99年度はどんな映画がラインナップされたのでしょうか。
では発表です!! 
ジャカジャカジャカジャカジャーン!
!




1位 『キャメロット・ガーデンの少女』で、芝刈りの青年トレント(サム・ロックウェル)が全裸で川に飛びこむシーン。
だってフリチンですよ! チンポまるだしだよ! 全然ギャグのシーンじゃないんだけど、どんなギャグもフリチンパワーには勝てない。オースティン・パワーズものっけから全裸シーンだったけど、オースティンでも隠していたものをこの映画は出している。そこがすばらしい!
2位 『オースティンパワーズデラックス』で、TVの相談番組に息子とともに出演したDrイーブル(マイク・マイヤーズ)が放送禁止用語を連発しながら出演者と乱闘を起こすシーン。
世界征服を企む悪の科学者が下世話なテレビ番組に出て、しかも司会者と出演者の言うことにキレて殴りかかる。アホだ。アホすぎだ。放送禁止用語にかぶる「ピー」「ピー」という音声の連発も大爆笑。腹よじれた。
3位 『ライフ・イズ・ビューティフル』で、ナチスの収容所に捕らえられた主人公のグイド(ロベルト・ベニーニ)が、ナチス兵がドイツ語でしゃべる収容規定を、イタリア語ででたらめに翻訳するシーン。
ナチス兵はきっと「これから重労働を課す」とか「規定をやぶったら処刑する」とか言ってるんだけど、その翻訳の内容がとんでもなくバカバカしい(グイドにはそう言わざるを得ない事情があるんだけど)。逆境の中でのギャグこそ最高におもしろい。
4位 『メリーに首ったけ』で、メリー(キャメロン・ディアス)をプロムパーティーに誘ったテッド(ベン・スティラー)が、彼女の自宅のトイレでチャックにチンポはさむシーン。
ありがちなギャグなんだけど、心配したメリーの両親がトイレに入って来たり、救急隊員がやってきたりと、事態がどんどん大きくなっていくのがおかしかった。 "その部分"を見た彼らの表現の仕方もおもしろさを増幅。だけど、映像で写してしまうのはやりすぎでしょ?
5位 『オースティンパワーズデラックス』で、Drイーブルが反抗的な息子に「シッ」という意味不明のツッコミを入れるシーン。「www.シッ.com」(爆笑)
生意気な息子の口をふさぐためにDrイーブルが早口でまくしたてるんだけど、言ってることがどんどんメチャクチャになっていく。なかでも「www…」は最高。まったく意味不明(笑)! インターネットのアドレスをギャグにするという、マイヤーズの先見性には脱帽ですがなもう。ちなみに上のアドレスは映画の通りだったかは自信ありません(だって字幕一瞬なんだもん)。
6位 『ジョー・ブラックをよろしく』で、死神のジョー・ブラック(ブラッド・ピット)が大富豪のバリッシュ(アンソニー・ホプキンス)の会社の重役会議に同席し、話はまったく聞かず、クッキーやら紅茶をほしがるシーン。(日本公開は98年なんだけど、見たのは今年だったのでランキングさせました)
人間の世界で生活をすることにした死神。見るものすべてが新しく、突飛な行動ばかりとってしまう。門外漢が別天地にやってきておかしな行動をとる――というのはよくあるギャグパターンなんだけど、シリアスなドラマの中で、しかもブラッド・ピットがやってしまうとなると、意表をつかれて大笑いでした。
7位 『パッチ・アダムス』で、精神病院に入ったパッチ(ロビン・ウィリアムス)が同室の仲間たちと医師のカウンセリングを受けているときに、病気で腕が上がりっぱなしの男にギャグをかますシーン。
アメリカお得意の身障者ギャグ。なかなか日本人は受け入れらんないよねー。でもこのシーンは、そのギャグによって身障者たちの心が開いていくというプラスの過程を見せているので自然に笑えます。
8位 『ウエディング・シンガー』で、主人公ジュリア(ドリュー・バリモア)に心惹かれる青年ロビー(アダム・サンドラー)が、以前の彼女にふられたときに作った曲を、ジュリアに聴かせるシーン。
出だしはいい歌なんだけど、どんどんどんどん悲惨で恨みがましい歌詞になっていく。これはもう歌詞の内容とアダム・サンドラーの演技に大爆笑です。
9位 『シックス・センス』、オープニングの注意文。
シックス・センスの秘密に関する注意文。これ以上、説明するとネタバレになっちゃうので言わない。ちなみにまったくギャグとして書かれたものではありません。でも読み終わった後に観客全員が「おまえかよ!!」っていうツッコミを入れるでしょう。
10位 『ジャンヌ・ダルク』の「フォロミー!」
これは映画ではなく予告編(CM等)で笑いました。敵陣地への突撃シーンでジャンヌが兵士たちに叫ぶ、「フォロミー!」。そして字幕も「フォロミー!」。…って、全然訳してないじゃん!! カタカナにしただけじゃん!! まったく笑かしてくれるわ。ちなみに映画の方ではちゃんと「私についてこい!!」という字幕になってました。


総論

 
 ほとんどがコメディ映画以外からの選出になりました! まあコメディ映画自体、数が少ないから仕方ないね。それにアメリカと日本のギャグセンスのちがいもあるね。弱い人を笑ったり、生々しい下ネタを見せたりするのは、どうしても抵抗感があるんだよなあ。99年、個人的には相当期待していた『オースティン・パワーズD』と『メリーに首ったけ』が日本で当たらなかったのも、その辺が理由だと思います。『メリー』は宣伝の仕方もひどかった。CMや雑誌で、おもしろいシーンをあんなにバンバン流したら、映画見てもちっとも笑えないっつーの!

 個人的には『ライフ・イズ・ビューティフル』が大ヒット! 感動作なのに、かなり笑わせてくれる。まさに「笑いあり涙あり」を体言している映画です。

 言い忘れていましたが、このランキングには日本映画は含まれていません。なぜならば! 日本映画はほとんど見てないから。今年見たのって『アドレナリンドライブ』と『遊戯王』と『デジモンアドベンチャー』くらいだからなあ…。『アドレナリンドライブ』はかなり笑えたんですが、日本映画はこの際すべてはぶきました。

 それでは、2000年も爆笑シーンにめぐりあえることを期待して、シーユーネクストイヤー!!



もどる