第一回赤ちゃんクイズ選手権　

出場選手

司会「燃えてるかー!!　さあ始まるぞ、第一回赤ちゃんクイズ選手権!! 　ここ東京ドームには、全国の激しい予選を勝ち抜いた３人の赤ちゃんに集まってもらった!!　この中の誰が、初代クイズ王に輝くのか!?　ドームは熱く燃えているぞーっ!!　クイズ王に輝いた選手には、豪華賞品をプレゼント!!　なんと『めばえ』１年分だ!!　それでは、選手の登場だ!!　自己紹介よろしくっ!!」
さとし「バブー」
あきら「ダア」
ももこ「ハーイ」
司会「それでは早押しクイズ、第１問!!　泡は英語で何という？」
あきら「ダア」
ももこ「ハーイ」
さとし「バブー」
司会「ピンポン、正解!!　泡は英語で『バブル』だね!!　さとし君１ポイントリード。それでは第２問!! アントニオ猪木と言えば、１、２、３、なに!?」
さとし「バブー」
ももこ「ハーイ」
あきら「ダア」
司会「ピンポン、正解!!　１、２、３、『ダー』だね!!　あきら君、追い上げてきたぞ!!　それでは第３問!!　横綱・曙の出身地は!?」
さとし「バブー」
あきら「ダアー」
ももこ「ハーイ」
司会「ピンポン、正解!!　曙の出身地は『ハワイ』!!　さあ、３人が同点で並んだぞ!!　おっと、ここで最後の問題だ!!　心の準備はいいか？　それでは、ラスト問題!!

マクロ経済モデルが、
　Ｙ＝Ｃ＋Ｉ＋Ｇ
　Ｃ＝1＋0.8（Ｙ−Ｔ）
　Ｔ＝0.25Ｙ−ａ
　｛Ｙ：国民所得，Ｃ＝消費，Ｉ：投資（一定），Ｇ＝政府支出（一定），Ｔ：税収，ａ：税額控除（ａ＞０）｝
で示されるとき、税額控除を１だけ増加させることにより減税を行なうと、国民所得はいくら増加するか!?」

さとし「バブ…」
あきら「ダア…」
ももこ「……コホコホ」
司会「ちょっと難しいかな。ももこチャン、むせちゃったね。でも落ち着いて考えれば大丈夫。制限時間はないから、じっくり考えてくれ!!」

　
３０年後……

さとし「わかった！ 均衡国民所得を求めるには、Ｙ＝Ｃ＋Ｉ＋Ｇの需給均衡式に与えられた式を代入すればよい。つまり

　　Ｙ＝１＋0.8（Ｙ−0.25Ｙ＋ａ）＋Ｉ＋Ｇ
　　（１−0.8＋0.2）Ｙ＝0.8ａ＋Ｉ＋Ｇ
　　Ｙ＝１／（１−0.8＋0.2）＊（0.8ａ＋Ｉ＋Ｇ）
　　Ｙ＝2.5（0.8ａ＋Ｉ＋Ｇ）
よって、税額控除のみ１だけ増加させた場合の国民所得の変化は、
　　ΔＹ＝2.5（0.8×Δａ）より、ΔＹ＝２　
つまり、国民所得は２増加する！」

司会(62歳)「せ…正解!!」
あきら「あー、なるほどそうか！」
司会「フガフガ…。ももこチャンが肺炎で死亡したため、２人の決勝戦になった赤ちゃんクイズ。初代クイズ王はさとし君じゃったのじゃ…。そ、それでは第２回をお楽しみに……」