紳士淑女の社交の場のみならず、ストレス発散の有効な手段でもあるカラオケ。しかし一歩まちがえると、逆に聞いてる方のストレスがたまってしまうこともままあります。ここではそんな「うわっ、やばっ!」という曲の数々を取り上げてみました。みなさまのカラオケライフを有意義なものにする一助となれば幸いです。
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ロード THE 虎舞竜 |
たしかにいい歌です。心にしみいります。でもカラオケではちょっと……。この曲が流れてきた瞬間、それまで盛り上がっていたカラオケの場は一瞬にして凍り付き、静まり返り、別に凍えてもいない手に息をふきかけ、「あいつ、いいやつだったよな」などと死んでもいない昔の友だちのことを思い出してしまいます。できるならカラオケでは避けたい曲と言えましょう。 |
ロード〜第二章 THE 虎舞竜 |
そうですね。これも上に同じです。 |
ロード〜第三章 THE 虎舞竜 |
まだあんのか!! 今度は手話か!! |
ロード〜第四章 THE 虎舞竜 |
いいかげんにしろ!! |
ハイティーンブギ 近藤真彦 |
当時のマッチの曲には、今あらためて聞いてみると、かなり恥ずかしい歌詞が多いのですが、この曲はマッチ全曲集の中でも1・2を争うと思われます。 「お前が望むならツッパリをやめていいぜ」「俺は怖いもの知らずケンカなら負けないけどこの愛を失くすことだけ怖いのさ」「明日こそお前を幸せにしてやる!それでキマリさ!それが最高!」 まさに最高に恥ずかしい曲です。ただあまりにも恥ずかしいゆえに、カラオケで歌うとけっこうウケたりします。 |
ブルージンズメモリー 近藤真彦 |
これも上と同じ理由でかなり恥ずかしい曲ですが、この曲では間奏に語りが入り、さらに恥ずかしさがパワーアップしています。「さよならなんて言えないよ、バカヤロー!!」これを堂々と叫べる勇気のある人は挑戦してみてください。 |
デカメロン伝説 少年隊 |
「この歌手を歌うときに、なぜこの歌を選ぶかな?」と、聞き手に疑問を感じさせずにはいられない選曲です。少年隊なら『仮面舞踏会』や『君だけに』があるのに、なぜよりによって『デカメロン?』と思ってしまうわけです。歌手のセレクトまでは良かったんだけど、ツメが甘かった…という状況ですね。これがギャグとしてならまあ良いのですが、歌ってる表情が真剣そのものだった場合、やはり歌い手のセンスが疑われてしまうのは致し方ないでしょう。同様の曲に、チャゲアスの『万里の河』があります。 |
似てないものまねで歌う エロティカセブン サザンオールスターズ |
カラオケにおいて、ものまねで歌うことは場を盛り上げるために非常に有効な手段です。ただしそれは、ものまねが似ているか、似ていないまでも愛嬌があるか、の場合のみに限られます。「アール」を「アーウ」と巻き舌で発音する桑田圭介のものまねは、初心者でも割合実践しやすいものでありますので、大多数の人が一度は経験されているでしょう。そもそも桑田のものまねは、簡単さゆえに全然ウケをとれないものですが、これがもし似ていないと事態は深刻なものになります。本人はマネをしているつもりでも、聞き手はマネてるのかマネてないのか判断がつかずリアクションに悩み、もしマネていたとしても別段おもしろいものでもないし……と困り果て、この事態をどう収拾するかで歌を聞くどころではなくなります。聞き手が対応に苦慮している間、歌っている本人は思わぬ反応の鈍さに困惑し、心の中に動揺が広がり、冷めていき、だんだん地声に戻っていったりします。まさに生き地獄です。 |
まわりのテンションが低いときに歌う 勝手にシンドバッド サザンオールスターズ |
カラオケはさほど親しくない人とつきあいで行く機会も多いものです。相手のノリがよければなんとか過ごせますが、そうでない場合状況は厳しいものになります。この場合、盛り上げなど考えず無難にこの場をやり通すことを考えるか、一発逆転大盛り上がりのメークドラマを生み出すか、の2通りの方法があります。もしあなたが後者を選んだ勇気ある人とします。そして必殺の逆転策として『勝手にシンドバッド』を選び、歌います。スピーディーなメロディーが流れ、あなたは恥ずかしさなど吹っ切り絶叫して歌います。そしてサビにとりかかり、マイクを差し出しオーディエンスに叫びかけます。 「今何時!?」 シーーーーーン………。 静まり返った空間に、行き場を失ったあなたの声がこだまします。 非常に寒いです。想像するだに身の毛がよだちますね。 |
ラブミーテンダー エルヴィス・プレスリー |
この曲を歌っている人はたいてい酔ってます(自分に)。まわりはかなり冷え込んでるんですけどね…。 |
男が歌う DREAMS COME TRUE |
これは無理です。普通の男にこんな高いキーの曲は歌えません。 |
マーク・パンサーのパートのみ歌う GLOBE |
歌というより、早口言葉です。 かといって、マークとケイコの両方のパートを一人で歌うのは無理です。人間にはできません。 |
クルクル・ミラクル 篠原ともえ |
「俺…この歌にまでつきあわなきゃいけないのか……」と、やるせない気分になります。 |
花の子ルンルン |
同世代の人間とカラオケに行った場合、アニメソング特集になる場合が往々にしてあります。これはこれで、昔話に花が咲き、けっこう盛り上がったりするのですが、「ものには限度があるだろう」ということも往々にしてあります。『タイムボカン』や『マジンガーZ』はまだわかるけど、『花の子ルンルン』はないだろう……男としてなぁ…。聞いている全員が非常に冷めた心持ちになり、その人に対する目が変わっていくのがわかります。(女の子が歌う場合はオーケー) |
親父の一番長い日 さだまさし |
歌が長すぎます。 |
ヤングマン 西城秀樹 |
疲れます。YMCAが!! 「さあ立ち上がれよ!!」←命令すんなよ! |
※なお、ここに紹介したものは、あくまで個人的見解です。カラオケとは、メンバーの趣味嗜好や男女の構成比、その日の体調等で大きくその様相を変えるものでありますので、いかなる状況においてもこの選曲が正しいというわけではありません。