「本日は『サザエさん映画化発表会見』にお集まり下さいましてありがとうございました。言うまでもなく『サザエさん』は、日本における国民的マンガであります。近年、アメリカでは日本の特撮およびアニメがブームとなり、映画化の企画も数多く持ち上がっておりますが、その中でも『サザエさん』はアメリカのヤング層に絶大な支持を受けており、最高級の超大作になると確信しております。
舞台はニューヨークです。初めてアメリカに出現する『サザエさん』一家が、どのように活動し、どのようにお日様を笑わせるのか……それはまだ明かすことはできませんが、非常に楽しみな部分であります。
製作はドリームワークス。配給はUIP。作品は日本のアニメの慣習に基づき、3話構成のオムニバスとなります。監督は、スティーヴン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロン、ジョージ・ルーカスの3巨匠が各話を担当いたします。
CGはILMが総力をあげて製作。今までにない大スペクタクルのCGシーンが見どころとなります。
なお、『サザエさん』のデザインはアメリカ向けに大幅に変更されますが、これは映画公開まで極秘とさせていただきます」
<配役>
役名 出演者
Wave(波平) ……………………ショーン・コネリー
Ship(フネ) ……………………メリル・ストリープ
Shell(サザエ) ………………シガニー・ウィバー
Trout(マスオ) ………………ケビン・コスナー
Tuna(カツオ) …………………ジム・キャリー
※アメリカのスタッフは、カツオとマグロを間違えているようだ。正確にはカツオはBonitoである。
Seaweed(ワカメ)……………シャロン・ストーン
Codfish(タラちゃん)………マコーレ・カルキン
Boll(タマ) ……………………?
<サブタイトル>
第1話 カツオ、恐竜に襲われる ステーヴン・スピルバーグ
第2話 フネ、沈没 ジェームズ・キャメロン
第3話 サザエ、お財布を忘れる--帝国の影-- ジョージ・ルーカス
<監督のコメント>
スティーヴン・スピルバーグ
「今回の作品は、初代『サザエさん』がモチーフとなっている。何かをリメイクしようとした場合、必然的にベーシックなところへ立ち返る。観客が初めて『サザエさん』を見たときの興奮を今の時代に再現したいんだ。『サザエさん』は善でも悪でもない。我が物顔の人間に対する自然の驚異、そして警鐘であるんだ。」