あの後、シンジとアスカは地底湖のほとりで発見された。 二人とも気を失っておりかなり衰弱しているため、なんとか残っていた病室に入れられた。
戻ってきたのは、あの時にまだ生き延びていた者達だけだった。 上層部では冬月、日向、青葉、マヤの四人。 一般職員も1/3程度しか残っていない。
エヴァンゲリオンは初号機が辛うじて大破に止まっていた。 弐号機、量産機は復元が不可能な程損傷がひどく、破棄せざるを得ない状態であった。
「生き残ったのはこれだけか。いや、よく生き残ったのはものだ。」
冬月がつぶやく。
かろうじて指揮系統が残ったのが幸いし、サードインパクト直後からNERVは活動を開始できた。 パイロットの保護、本部の確保、初号機の回収。 本部内に侵入していた戦略自衛隊と休戦し、退去させる。 サードインパクトの阻止(正確には阻止できなかったが)を他の国家や組織に先んじて世界中に宣言した。 その宣言の中では、戦略自衛隊の侵攻、本部職員の虐殺や国連、日本政府の動き、さらにゼーレの存在にまで触れていた。 かろうじて機能を維持していたMAGIが記録していた画像も併せて公表した。 使徒との戦闘記録、戦自の侵攻記録などである。
下手をすれば混乱を助長するだけとなるアクションだが、今まで秘匿されていた情報だっただけに、その衝撃は凄まじいものがあった。 先手を取ったものが有利に事を運べるのは定石であり、この発表を梃子にNERVは自分たちの態勢を整える時間を稼ぐことが出来たのである。 たとえそれが真実の何割かを隠蔽したものであっても、ほとんど何も知らされていなかった者達には消化する時間が必要だった。
初号機は装甲こそかなり傷んでいるが素体はほとんど問題無かった。 搭乗出来る唯一のパイロットである碇シンジは意識が戻ってはいなかったが、初号機の存在自体が充分に張子の虎の役目を果してくれた。
エヴァンゲリオンは元々局地戦用の兵器である。 今でこそS2機関をもっているとは言え、パイロットが長時間にわたって戦い続けることは考えられていない。 LCLに満たされているエントリープラグの中にいるのだ。 単純に考えても食事、排泄などで数時間以上の連続搭乗は無理だ。 ましてや、軍人などではなく幼いと言ってもいい少年なのだから、あまり無理は効かない。
それでも対戦略自衛隊、量産機戦で分かる通り、短時間の戦闘であれば強烈な戦力を誇る。 ゆえに初号機が健在であれば、攻め込むのは愚の骨頂だと考えるのが当然だ。 おかげで大幅な人員不足であってもそれなりに体制固めが出来たと言える。
「ここは… アタシまだ生きてるの」
目を覚ましたアスカがつぶやいた。
右腕と左目に包帯を巻かれ、点滴を受けている。
病室には医療機器の出す音だけが響いていた。
量産機に負けて意識が無くなって、気が付いたら回りが真っ赤でシンジがアタシにまたがって首を締めて…また気を失ったのよね。
あの真っ赤な場所はどこだったのかしら。
「量産機!」
アスカは跳び起きようとして襲ってきた痛みにうめいた。
病室のドアが空き、看護婦が飛び込んできた。
「惣流さん、動いちゃいけません。」
そういいながら寝かせようとする看護婦にアスカは必死な形相で問いかける。
「量産機は?みんなは?」
「戦いは終わったんですよ。とにかく横になりましょうね。」
と言いつつ、看護婦はアスカを横たえる。
シーツをかけながら、
「詳しいことは私も判らないから、判る人が来るように連絡します。あなたはとにかく体を休めてね。」
「そう」
戦いが終わったと聞いて安心したのか、アスカはすぐにまた寝息を立てだした。
「アスカが意識を取り戻したそうです。」
冬月にマヤが報告する。
「そうか、様子はどうだね。」
「一度起きましたが、すぐまた寝たそうです。戦いの結果を気にしていたようです。」
「そうかね、無理もあるまい。次に目を醒ましたら私が話をしよう。」
「よろしいんですか、なんとか体制が固まったと言ってもまだ」
「このくらいの事はせんとな、申し訳が立つまい。」
「そうですね…私も同席させていただきます。」
マヤは辛そうにうなずく。
「シンジ君の方はどうかね。」
「まだ意識が戻りません。」
「そうか…シンジ君も意識が戻ったらすぐ知らせてくれたまえ。」
「承知しました。」
アスカが次に目を醒ましたのは翌日の昼下がりだった。
すぐにまた、昨日と同じ看護婦が入って来る。
「惣流さん、体の痛みはどうですか。」
「昨日よりいいわ。」
「よかった。相当な打撲だったから点滴に鎮痛剤と消炎剤を混ぜてあったのが少しは効いたようね。」
「アタシの体はどういう状態なの」
「極度の疲労と全身打撲、腕とまぶたに外傷というところですね。詳しくは担当の先生に聞いてね。」
「そうなの… ところで他の人達は?」
「詳しいことは知りません。冬月副司令がもうすぐ来られますから、教えてもらえると思いますよ。」
「わかったわ。」
「とにかく安静にね。まだ痛みが残っているでしょうし。」
そう言って看護婦は病室を出て行った。
「副司令、アスカが目を醒ましたそうです。」
司令室に入って来たマヤが報告した。
「そうか。では話に行くとするか。」
冬月はかつてゲンドウが使っていたデスクを離れた。
二人とも黙ったまま、まだ侵攻時の跡が少し残る通路を歩いてゆく。
足音だけが通路に響いた。
「アスカ君、目を醒ましたそうだね。」
病室に入って来た冬月が声をかけた。
「副司令、それにマヤ…」
アスカは起き上がろうとし、マヤがそれを手助けして上半身を起こさせる。
「君には大変な苦労をかけた。頭を下げてもどうなるものでも無いが、済まないと思っている。」
と冬月は頭を下げる。
「それより何がどうなったのか教えてください。」
「うむ、そうだな。長くなりそうだから楽にしてくれたまえ。」
「結局サードインパクトは起きた。」
「儂にも細かい経緯はわからない。しかし起こったのは確かだ。」
「君が量産機と戦った後に初号機が出た。」
「シンジ君は弐号機を見てパニックになったようだ。心身喪失と言っていいだろう。」
「初号機は量産機に空中に引き上げられて行った。」
「そして、リリスが現れた。」
「その後の事はよく判らない。皆、だれかの幻を見たようだ。そして意識が無くなった。」
「それがサードインパクト…」
「我々の感じることができたサードインパクトと言っていいだろう。君は何か覚えているかね。」
「少しだけ… 夢かもしれませんが。」
「ほう、どういう感じだったんだね。」
「アタシとシンジが何か真っ赤な世界にいました。海岸のようなところだったと思います。水も赤かったです。それでシンジがアタシにのしかかって首を
締めたところで気を失いました…」
アスカは一瞬身を震わせる。
「もういい、すまなかった…
ふむ、我々は碇の息子に救われたようだな。」
「どういうことですか」
マヤが口を挟んだ。
「サードインパクトは、使徒とヒト、ヒトも使徒のひとつなのだが、その間の生存競争の勝者の儀式なのだよ。」
「使徒は単体だがヒトは群体だ。そしてヒト全体の依り代として選ばれたのが碇の息子だ。」
「簡単に言うと、碇の息子の意志がその後の成り行きを決めたということだ。」
「それは…」
「極論すると、サードインパクトの時彼は神だったとも言える。彼は今の形を望んだのだろう。」
「ちょっと待って、じゃ、あの真っ赤な世界は何だったの。」
「わからない。その世界を見たものがいるとすれば、多分シンジ君だけだろう。」
「それでシンジは?」
「君と一緒に地底湖のそばで発見されたよ。別の病室に入っているが、彼はまだ意識が戻っていない。」
「そうですか…」
「あまり長時間話していると疲れるだろうから、今日はここまでにしよう。聞きたいことがあれば知る限り話すから、ゆっくり休み給え。」
「はい。」
「お大事にね。」
冬月とマヤはそう言って病室を出て行った。アスカは体を横たえて考えにふける。いくらか時間が過ぎた時、いつもの看護婦を伴って医師が入って来た。
「惣流さん、起きていますか。」
「はい。」
「体の痛みはどうですか。」
「昨日よりましです」
「そうですか。では診察しますので熱を計りましょう。」
体温計を咥えさせられ、聴診器を当てられる。
「はい、いいですよ。ゆっくり休んでください。」
「先生、私の体はどうなってるんですか。」
「腕に裂傷をおった跡があります。それとまぶたに傷がありましたが、どちらもかなり直って来ています。それよりも体力がまだ戻っていません。」
「体力って… そういえばアタシどうなってたんだろう。」
「戦いの直前まで意識が無かったんですよ。体力が無くてあたりまえです。まぁ気を落ち着けてのんびりしてください。」
そう言って医師達は病室を出て行った。
考えること、思い出すことが多すぎる。アスカは横になりながら取り留めも無く考えを巡らしていた。
自分はなぜ戦いの直前まで意識が無かったのか、あの真っ赤な世界はなんだったのか、これからどうなるのか。
そうしているうち、また眠りに沈んでいった。
アスカが意識を取り戻して三日が過ぎた。意識が無い間は点滴で命をつないでいたが、今日から食事も始まった。 とはいえ、消化器を長く使っておらず弱っているため、最初は重湯からである。 少しは体を動かすこともできたのでお手洗いも点滴液ををぶら下げた棒を動かして行くことができる。 二十四時間だった点滴も朝晩二回に減った。
結局アタシは何を苛立っていたんだろう、アスカは思う。 シンクロ値が下がったこと、第15使徒戦で初号機発進が許可されなかったこと、続く第16使徒戦では囮と言われ、零号機が危うくなるとあっさり初号機に発 進命令がでたこと。 別にシンジが何をしたという訳でも無く、司令以下上層部の判断だろう。 それを手っ取り早いシンジに当たることで鬱憤を晴らそうとし、そういう行動を取った事にも苛ついて、結局何も考えられなくなった。
弐号機の中で意識を取り戻した時、ママを強く感じられたと思う。 久しぶりの戦いでも、思いどおりに弐号機は動いてくれた。 多分シンクロ値も最高だったんだろう。フィードバックで実際に怪我してしまうほどに。 あの時に死ななかったのはママが守ってくれたからかもしれない。弐号機にママがいたのね。
あの真っ赤な世界。あれは何だったんだろう。
戦いは終わってしまったらしい。加持さんもミサトもリツコもファーストもいなくなってしまった。 身近な人間で残っているのはシンジだけ。でもまだ意識が戻っていないらしい。 アタシの知らない間に何が起こったのだろう。
弐号機はダメだったそうだ。アタシのチルドレンとしての経歴は終わったらしい。
それなのに何故こう焦りが無いのだろう。前ほどの絶望感が沸いて来ない。多分いいことなのだろう。
とにかく体を直さないと。
「またこの天井か。」
目を醒ましたシンジはぼんやりと思う。何度目覚めと共にこの天井を見たことか。
しかし、意識がはっきりとして来るにつれ、断片的に戦いはの場面が蘇ってきた。
綾波の顔を持った巨大なモノ、量産機に食い尽くされる弐号機、アスカの首を締める自分。
「ぐっ」
唸り声を上げてシーツの中で丸くなる。
ノックの音がして、看護婦が入って来た。
「碇さん、気がつかれましたか。」
「はい」
シンジはなんとか返事した。
「よかった。もう1週間以上意識が戻らなかったんですよ。」
「もうそんなに経つんですか…」
「ええ、惣流さんは四日前に起きられましたよ。」
「アスカ、アスカも無事なんですかっ。」
「ええ、ちょっと怪我はされてましたけど無事です。」
「よかった…」
間もなく医師が入って来て診察を受ける。
「どこか痛かったり変な感じがするところはあるかい。」
「いえ、特に。」
「そうか。どちらにしても体が弱ってるから、少しでもおかしいと思ったら言ってくれ。」
「はい。」
「よし。それと、冬月副司令が話をしたいそうなんだが、大丈夫かい。」
「大丈夫… だと思います。」
「わかった。それじゃゆっくり待っていなさい。」
「シンジ君、入るぞ。」
入り口から声がかかる。
「どうぞ。」
その声に応じて冬月とマヤが入って来る。
「マヤさんも…」
「シンジ君、戦いは終わった。ありがとう。」
冬月の声に合わせて二人が頭を下げる。
「いえ、僕はどうなったのか全然わからないんですけど。」
「サードインパクトは未遂に終わった。我々がこうしてここにいることがいい証拠だ。」
「そうなんですか。よかった…」
「君のお陰だよ、シンジ君。」
「でも、僕は何もしてません。」
「いや、あの時君の意志が全てを決めることができたはずだ。」
「僕が…」
シンジは考え込み、ぽつりぽつり語り出した。
「他の人がいないといけないと思ったんです。」
「夢だったのかも知れません。」
「綾波が一つにならないかって言いました。」
「でも、それは違うと思いました。」
「いつのまにか、どこもかしこも真っ赤な所にいました。」
「隣にアスカが倒れていました。」
「なぜか怖くなってアスカの首を締めようとしました。」
「でも、締められなくて…」
シンジは震え出す。
「シンジ君、もういい。辛いことを無理して喋ることは無い。」
「はい…」
「心配しなくてもいい、アスカ君は無事だよ。君より先に目を醒ました。体力は落ちているが順調に回復している。」
「そうですか、よかった。」
シンジは安心したように力を抜いた。
「起きたばかりで長く話をするのもよくない。よければまた来るから、他の話もその時にしよう。今はゆっくり休みたまえ。」
「はい…」
「シンジ君とアスカの話は一致してましたね。」
「うむ、経緯は判らないが本当にあったことだと考えていいだろう。」
冬月とマヤは司令室に向かいながら話していた。
「現実か幻かはわからんが、二人が救ってくれた世界だ。今度は彼らを救わなくてはならん。」
「そうですね、もうあの子達に苦労をかけないようにしないと…」
「そうだな。」
もう戦わなくてもいいんだ… これからどうなるんだろう。シンジは横になったまま考える。
あの時に何故か判ってしまった。綾波は死んだ。父さんは死んだ。ミサトさんもリツコさんも死んだ。もう使徒は来ないだろう。 嫌でも戦わなくてはいけない時期は終わったんだ。これからどうしよう。死にたいとは思わないけど、今やりたいことなんて思いつかない。 アスカはどうするんだろう。大学を出てるからドイツに戻ってなにかやるのかな。僕はまた普通の中学生になれるんだ。 いや、エヴァのパイロットだって知ってる人が多いから、ここにいると何か言われるかもしれないな。 でも、いまさら叔父さんの所へ戻るのもいやだな。何か良いやり方はないかな。
取り留めの無い事を考えながらシンジは眠りに入って言った。
シンジが意識を取り戻してから五日が過ぎた。もともと体調は問題なかったのだが、精神的、肉体的疲労の回復が必要だった。 第三新東京市が半ば壊滅しており、コンフォート17に戻ってもまともに生活することが難しいこともあり、何より混乱の中で危害を加えられる可能性も高かっ た。 退院できることになったが、当分NERV本部内の個室で生活することになった。
中学生だからすぐ登校開始…となるはずではあるが、市民がほとんど疎開から戻っておらず学校も再開していない。 暇を持て余すので、保安部に同行してもらい最低限の勉強道具や身の回りのもの一式を運び込んだ。チェロも無事だったので一緒に運び込んだ。
NERVにもシンクロテスト等を行う余裕も無く、シンジは悪く言えば放っておかれていた。 以前だと登校、シンクロテストや訓練、帰宅して炊事、掃除、洗濯と休む暇も無い状態だったのが、ぽかんと時間が空いてしまっていた。 勉強するのも必要だがそればかりやれるはずもない。アスカはまだ入院しており、気まずさから見舞いにも一度も行っていなかった。
たまには聞いたことの無い音楽でも聞こう、ちょうど青葉に出会ったシンジは何か聞くものが無いか尋ねて見た。
「うーん、シンジ君はいつもどんなものを聞いてるんだい。」
「そうですね、最近の曲とかクラシックとか。」
「そっちの方か。それならああ言うのも良いかもしれないな。今度持って行って上げるよ。」
すこし経って青葉がSDATを持ってきた
「シンジ君は昔のロックなんか聞いたことが無いだろう?もう三十年以上かな、昔の曲だけど名曲だから気に入ると思うぞ。
「ありがとうございます。」
礼を言って、シンジは早速聞き出した。
And So This is Christmas
And what have you done...
馴染み易いメロディ、中学生でも分かるような歌詞。シンジは何度も聞き返していた。
War is over, If you want it.
War is over now...
聞きながらシンジは涙を流していた。決して悲しい訳ではなく、第五使徒戦でレイを助けた時のように感動という感情の高ぶりによって。
何度も繰り返し聞いてメロディも覚えてしまった。自分でもこれをなんとかしたい。その時に母の命日の出来事を思い出した。
「へぇ、やるじゃない」
「継続は力なりってね。」
シンジにとって、人にほめられるという数少ない出来事だった。お礼をしたい、想いがこみ上げてきたシンジはチェロを取り出した。
一週間後、シンジは初めてアスカの病室を訪ねた。チェロを携えて。
「アスカ…」
「シンジ…」
二人ともそれぞれの色々な想いが込み上げてきて、言葉にならない。少しの沈黙の後、シンジが話しだした。
「アスカ、ごめん、それとありがとう。」
「な、何言ってるのよ」
「いろいろ謝りたいこととかお礼を言いたい事があったんだ。でもどう言っていいのかわからなくて…」
「いいわよ、そんなこと。知らないうちに全部終わってたみたいだし。」
アスカは自分の言葉に驚いていた。以前はこんなに落ち着いて話せた事は無かったから。こんなに苛々した感情無しに話せた事は無かったから。
「まだ町も元に戻ってないし、お見舞いの花も用意できなかったから、チェロを弾かせてよ。青葉さんに教えてもらった曲が気に入って、自己流だけど練
習してたんだ。」
「へぇー、それなら暇だし弾いてごらんなさい。変な曲だったら承知しないわよ。」
「大丈夫、多分アスカも気にいると思うよ。もしかしたら知ってる曲かもしれない。」
シンジはそう言いながらチェロを取り出し、一息いれて弾きだした。
And So this is christmas...
・
・
・
War is over, if you want it.
War is over now.
アスカは途中から口ずさみだした。シンジはそれにあわせて弾いてゆく。
弾き終わってからシンジはぽつりと話し出した。
「最初はきれいな曲だなと思ってた。」
「でも、歌詞が簡単だから判ろうと思って聞いてると、なんとなく意味が判ったような気がしたんだ。」
「戦いは終わった、もう戦いは終わったって…」
「コーラスが子供の声だったし、なんとなく僕たちの為の歌のような気がして… もう40年以上前の曲なのにね。」
「そうね、古い曲だわ。でもいい曲。」
「クリスマスとか新年とか、いつのまにか過ぎちゃったけど、別にいいよね。」
「そうね…」
「ねぇ、キスしようか」