『.....あ、アタシだって。ハダカを見られたことくらい、あるんだから!』
自慢ではないが。「何度も」である。
いつも(無意識に?)きわどい格好で歩いてるし、先日は(ゴキブリのせいで!)「とんでもない格好」で(たぶん「ミセテハイケナイトコロ」も。)見られたり...もした。
『アタシの方が、スタイルだって良いはずよ...』
その「スタイル」が。
今回の元凶だったり。
『...シンジのヤツ...アタシが来る前にそんなことしてたなんて...』
おそらく。
ホントに事故だったのだろう。
多分レイも、その時は全く無関心だったに違いない。
後でシンジに対する意識が変わって...いや、はっきりと分かっている。
レイにとって、今ではシンジが「本当に特別な存在」だってこと。
『...とは言っても。シンジのヤツ、女の子のハダカなんて初めて見たんだろうし...』
鮮烈な出来事だった事は、想像に難くない。
『もしかして。未だにはっきり覚えてるのかな...』
さっきの想像を思い出して。
思わず身震いした。
『...とにかく! 忘れるように!.....させてやる...それに...』
もしも「レイと同じ条件」が大事なら。
『...そうすれば。「上」になるわね。』
アスカは思考をまとめた。
根本が紛れもなく「嫉妬」である事には気づいていない...と言うか、無意識下で目をそらしている。
『............アスカ、行くわよ!』
アスカは立ち上がり。
行動を開始した。
コンフォート17の千夜一夜
第六夜
〜健全な精神は健全な身体に...?〜
後編
By:櫂
リビングでは。
完全に虚脱した状態のシンジが、ソファにちんまりと腰を下ろしていた。
『...はぁ。どうなるんだろう....。』
繰り返すが、別に「恋人」では無い訳で。
何で気にしなくてはいけないのか?という話でもある。
が。
この純真な青年は、その段階をすっ飛ばして
『アスカを傷つけたかも...』
と言う部分をイタク気にしていた。
プロセスはどうあれ、そうなるのが嫌なのである。
『...この際、ちゃんと怒られよう。』
という決意に達している。
が。
フィジカルにあまり痛くないと良いなぁ...という、部分はむろんある訳で...。
...と、まぁ。
決意新たに待つことしばし。
葛城家の御姫様から声がかかった。
「...シンジ。」
ふすまの向こうからのお呼びは、特に大声でもなく。
「は、はひっ!」
「...入って。」
とはいえ、イントネーションには微妙に「ナニか」あり。
情熱と冷静の間と言った感じか。
ごくっ...と。
唾液を一度飲み込んで。
シンジは「ジェリコの壁」を開けた。
□
なんだか薄暗くされた部屋。
入ってきたふすまを閉めると、一層そう感じられた訳で。
「....シンジ。」
「な、なに?」
「事故だった...間違いないわね?」
「う、うんっ!」
「アンタの左手かしら?レイの右胸にあたった...それだけね?」
本能的に、ここが大事な場面だと悟るシンジ。
「そう!そうだよ?..です!」
一方のアスカは。
先ほどと同じように、ベッドの上で座っている。
違うところはタオルケットにくるまっている...というところ。
「...右だけだった...間違いないわねっ?!」
もう一度、確認の質問。
シンジはきっちりと頷いた。
「うんっ!」
「...そう。...もう一つ聞くわ.....」
『....言いにくそう?』
「何だろう?」と思うシンジである。
「な、なに?」
暗いせいでよく見えないが、アスカはどうやら顔を赤くしているらしい。
「.....までも..................なの?」
「え?」
単純に聞こえなくて。
聞き返したシンジ。
「い、いまでも。レイの...」
間。
「な、なに?」
「今でも! レイのハダカ、覚えてるのっ?!」
「ええっ??!」
「どうなのよっ!」
なんだろう...この質問は...。
「い、いや、はっきりとは...」
「ぼんやり覚えてるワケね...」
「そ、そりゃぁ...全く覚えてない...事はないけど..」
「.....................。」
「...で、でも!かなり前だし。ほんと、ぼんやりと...って。」
「.....................。」
「本当に!そんな感じだよ?」
ベッドの上では。
ふくれっ面のお姫様が睨んでいるが...。
それほどの怒りでは無い...ご様子?
アスカとしては。
シンジの回答に誠意を認めた上で。感情的に割り切れない部分をどうしようか?というだけであり...
とりあえず、納得することとした。
「.....................分かった。」
「あ、アスカ?」
「取り敢えず、信用してあげる...」
『よ、良かった...。』
心底ほっとするシンジ。
「ただし。」
「え?」
「レイのハダカや、感触を覚えてるのは...いただけないわ。」
『そ、そんなこと言われても...』
と言うのがシンジの本音である。
「...え?ど、どうすればいいの?」
今度はアスカが「ごくっ!」とのどを鳴らした。
「い、今から...」
「?」
「あ、アタシのハダカを見せたげるわ。」
「...は?」
「あ、アタシのハダカを見せるっつってんのよっ!」
「...なな、なんでっ!」
「アタシの見たら、レイのなんかっ!忘れられるでしょっ!!!」
『支離滅裂』
さすがに「天才」は発想が違う....のか?
正直、この時点でシンジはついて行けていない。
「そうでしょ!?」
「へ...あ?」
「だ、だって! そんな昔のレイだったら!今のアタシの方が、胸だって大きいし、全体のラインだって...」
「あ!なるほど。....って! いやアスカ、まっ」
「待たない! いい?記憶を書き換えるのよ?以降、レイの方を思い出しちゃダメっ!」
「あ、あのっ!おち、落ち着いて。あ、あす...」
シンジはその後を喋れなかった。
目の前のタオルケットが落ちたので。
さて。
ここに一つの統計データがある。
とあるリサーチ会社が、雑誌社の依頼で集めた物だ。曰く
『写真目線、笑顔または無表情で素っ裸と恥ずかしげで一部隠している、所謂ポルノグラフィでは、どちらがよりセックスアピールを感じるか?』
回答者は十代後半から四十代後半。
結論から言えば。
9対1で後者が選ばれたそうな。
聞き方にもよる...と思うが、確かに「あっけらかんと全開!」よりも「恥ずかしげ。肝心の所が見えそうでいて見えない...」方が『来るモノがある』...というのは。
こと日本では、定説である。所謂「ちらりズム 萌え」もある意味近い....のか?
とにかく。
シンジの中で。先のレイの事例は間違いなく前者であった。
.....................が。今回は....。
『...め、目をそらせない...』
我知らず、ごくりと唾を飲むシンジ。
ほの暗い中ではっきり分かるほど。
アスカは頬を染め、手で前を隠している。ややうつむき加減...。
日頃、結構アスカの肌を目にする機会の多いシンジだが...。
「恥じらいながら、裸身を自分に晒すアスカ」など。
「当然」初めてである。
というか、こんなシュチュエーションが実現する可能性など、想定したこともない。
その光景は。
シンジの想像を完全に凌駕していた。
きれいな白い肌。
上を向いたバストは服の上からでは分からなかったほど、大きくて。
目が離せない...形。
そこから女性らしい曲線が下に。
自分と比べて、凄く高い位置の腰の上あたりで、信じられない程くびれていて。
そこから腰に向けて...のラインは....もぉ。
言葉にならない。
『...見てる...わよね?...は、はずかし....。』
他方、レイへの対抗心からここまでヤッてしまった、アスカの「意地っ張り」も筋金入りと言える。
とはいえ。
恥ずかしさは想定以上。
心臓の音が...エライ勢いで聞こえる、というか「すごい勢いで心臓が動いてるのが分かる」状態。
真っ赤になっているだろう事は、想像に難くない。
.....だが。
ここで引いても仕方がないのだ。
「目的」を遂行するために、手段としては...これが!ベスト!!(のハズ!)
「...し、シンジ。」
「..............................................な、なに?」
「う..」
「..え?」
「....う、うしろ。むくわよ?」
「................えぇ?」
「...い、いいから。よく見てなさい!」
シンジは半ば反射で返事をしているだけであった。
つまり。
一見会話に見えるが、実は内容をまるで理解していない...という。
シンジが言葉の意味をようやく理解した頃、アスカはゆっくりと後ろを向いて...。
息をのんだシンジは、またも思考がフリーズ。
彼にとって、それくらい。
「恥じらうアスカ」の裸身.....その完全なボディラインは衝撃だった。
アスカの方は。
取り敢えず半分終わった...し。視線もハズしたし。少し息をつく。
「恥ずかしさ」は高まるばかりだが。
いつもは「紳士」であるシンジが見せた、劇的な反応に満足もしていた。
『...これで、コイツは...。』
アタシのハダカの方が、印象強くなったはず!
ちらっと肩越しに後ろを見る。
『...よし。かなりのインパクト!』
かなり長く同居しているが、シンジのこんな表情は見たことがない。
ぼうっとして。何か崇高なモノでも見てるみたいだ。
アスカの自尊心はかなり回復した。
『...次、ね。..................アスカ、いくわよっ!』
そう。
計画は未だ道半ば...である。
「.................し、シンジ!」
返事はない。
完全に魂がルフランしている...ので、致し方なし。
「...シンジ?」
シンジ、未だ返事出来ず。
「...もぅ! シ・ン・ジ!!」
「...は? なな、ナニ?アスカ?」
「これはおしまい!ちょっと目をつぶって!」
「...あ、あ。うんっ。」
「なによ?ご不満?」
「いやっ!と、とんでもない!!...はい。目をつぶったよ?」
実は少し薄目のシンジ。
薄暗いし、トテツモナイモノを見た印象が、あまりにきつかった...。
『...も、もうちょっと...。』
と思うのも、むべなるかな...。
だがしかし。
...この後、アスカはもっととんでもない事を言い出す。
ベッドの上で。
もぞもぞと「下」だけ履いて。タオルケットをかけ直す。
「シンジ?」
「っな?なに?」
「歯磨きしたわよね?」
「う、うん。」
「トイレは行った?」
「うん。」
アスカは小さく呼吸を一つ。
「...そう。じゃ、来なさい。」
「は?」
「こっちに来て...って言ってるの!」
???
「?...よっと。はい。」
ベッドの上に。腰を下ろすシンジである。
「もちょっとこっち...うん。」
「な、なに?」
タオルケットの固まりがもぞもぞと動く。
ポジションに納得がいったのか、アスカはシンジの顔を見て。
「...ど、どうだった?その...」
「え、あ!...す、凄くきれいだった!」
こういう状況で嘘を言えるシンジではない。
また、言葉そのものも暗がりの中で見える表情も。
本心からであることを強く感じさせた...ので。
アスカはほっとして.........................とても満足した。
「...よし。じゃぁ次。」
「ま、まだあるの?」
「言ったでしょ!アンタの記憶を更新するのよ。...視覚の次は。」
「?」
「触覚!」
「は?」
「つ・ま・り。感触の記憶よっ!」
「...は?................!! ぅえええっ!そ、それって..」
「分かった?....そうよ。」
「あ、アスカちょっ」
「触らせてあげるわ。」
「だ、いやっ、まま待ってよあす」
「待たない。...よっと。」
シンジの前に後ろ向きに座るアスカ。
タオルケットを落とすと。
さっき見た、あの白い背中が...。至近距離でシンジの目前に。
「寄っかかるわよ?」
そのまま後ろに倒れ込むように。
ぽすっ...と言う感じで受け止めるシンジ。
「...........あああ、あすかぁ?」
近くで見ると、信じられないくらいきれいな...うなじが目の前に...。
「...いい?シンジ? このまま後ろから。両手で両方を触りなさい。」
「え、だだ、だって!」
「両方よ? 言うまでもないけど、デリケートなとこなんだから!!.....やさしくすんのよ?!」
アスカとしても。内心は心臓バックバクである。
『とんでもないことを言っている。』自覚は当然あるし。
顔どころか、肩から赤くなっている...が。
どうしてもこうしないと気が済まない、のだ。
要は。
『レイとの場合は、事故で片方触ってしまった。でも自分との場合は。「合意の上で、しかも両方」...という事実。』
「これ」を確定させる事。それが一番大事。
「...は、早くしなさいよ....」
「..だ、だって。」
「...お、女が!良いって言ってるのよ?.............それとも...。」
「え?」
シンジの鼻孔を、アスカの香りが刺激する。
...シャンプー?コロン? なんだか分からないけれど。
ずっと嗅いでいたいような...。それでいて気が遠くなりそうな...。
「そ、それとも...触りたく..ない.......ってこと?」
「...え?」
受け止めた彼女が。あんまり暖かくて、良い臭いで。軽くトリップしていたシンジ。
「...れ、レイのおっぱい...そんなに...大事な記憶なの?」
「い、いやちが待って!違うよ、アスカ!」
「...なに?」
「こうやってる、今の。この状態で...その。アスカの髪や背中が...き、きれいで。さ。ちょっとぼぅっとしてたんだ!...それだけ!それだけだよ!」
「...ほんと?」
「う、嘘じゃない!」
シンジの言動が嘘かどうかなど、アスカには丸分かりだ。
...でも。それでも。確認したい。目を見たい。
アスカはさらに首を後ろに倒し、シンジの肩に頭をもたれかけた。
そして。顔の方を向き、目を合わせる。
至近距離で合わせた視線は、なんだか熱っぽい感じ...。
「..わ、分かったわ。な、なら....」
「なに?」
「は、早く!...しなさいよ。い、いっとくけど!」
「え?」
「ちょ、ちょっとだからね?短かくよ?強くしないでね?」
「う、うん。」
「でも...でも、しっかり触るのよ?...その...は...」
「は?」
「...発育...にも関わるんだから!」
???
咄嗟に理解出来ないシンジである。無理もないが。
「....っ!もう。は・や・く!!」
『心の準備ってもんがあるんだから!!...この緊張が解けちゃったら....』
オトメの心理は大変である。
「え、あ...」
一方。
なし崩し的に了解したことになってしまったシンジ。
一気に緊張の度合いが変わる。
『...ど、どんな風にすれば良いんだろう?...へ...へたくそとか..言われたら...』
題して。「逡巡と葛藤」...とでも言おうか。
でも。「とても上手かった」ら。激しくまずい結果になると思うのだが...この際は。
「あ、でも!...そ、その後変な気をおこしちゃダメよ? く、くれぐれもっ!」
「...へ、変な気って...!!! し、しないよっ!!」
カッチーン!
なんだかそれはそれで。「即答」は気にくわない。
オトメの矜持ってもんがある。
「なによ?! アタシに魅力がないって言うワケ?!!」
「ち、違うよっ!....ってもう!どっちなのさ??」
...もう、なにがなんだか。
「..ふ、ふんっ!ダメに決まってるじゃない!....って、もう!良いから早くしなさいってば!!」
『ああああもう! なんなんだ一体...って、ええいっ!!据え膳食わぬは逃げちゃダメなんだ!!とにかくっ!!』
「っわわわかったよっ!!」
!! く、来る!!
アスカは思わず、前を向いて目をぎゅっとつぶった。
シンジが腕の脇から手を伸ばしてくる、気配。
『...ま、まだ?』
目をつぶったものだから、タイミングが掴めない。
逆にシンジは力加減が分からず、一瞬躊躇し。
『逃げちゃダメだ!!!』
...............そぉっと。そぉっと手のひらに「それ」を包み込んだ。
『『!!!!!!!!』』
バックンバックンバックン!!
やたらと響く鼓動。
反対に止まってしまう呼吸。
二人ともに、頭はまっ白な状態。
やがて、シンジは(本能的に?)少し力を加えて指を動かす。
「...!っふぅ!!」
思わず声が出る...出てしまったアスカ。
ギシッ!とシンジの動きが止まる。
しばらくして。
またシンジの指が動き出す...。
全身を固くして、歯を食いしばるアスカ。
「...ぁっくっ...ふ!」
『!!!!! な、なにコレ?...ま、まずいっ!!』
触られているところを発信源に、体を駆けめぐる「何か」に。
アスカが驚いた事で。
シンジにとっての「至福の時間」は終わりを告げることになった。
「し、シンジ...も、もう....もう...止めて?」
この場面で。
素直に止めることが出来たシンジは。「本当の紳士」と賞賛されるべきだろう。...あるいは「男じゃねぇ!!」と言われるべきか?
とにかく。
シンジは手を離した。
いや実は。何も考えられなくなっていた...だけ、だったのだが。
期せずして二人同時にため息が出た...
□
さすがに。
精神的に(揺れ幅が大きすぎて)疲れ切ったシンジ。
健康な若い男の子としては...なんと言っても刺激が強すぎた。
目を閉じれば。
直ぐに蘇る今の体験...
『!! だ、だめだっ!思い出しちゃ...』
ブルブルと頭を振って。
冷えた麦茶をぐっと.....
実は先ほどから、同じ行動の繰り返し。
『...............はぁ。今日は眠れるかな...』
結論から言えば、眠れなかった。
なんと、まだ「最終幕」があったのだ。
予想だにしなかった事だが。
「シンジ?」
「あああアスカ!」
「こっちに来て。」
「え?へ、部屋?」
ああああ、またもや思い出しそうに...
「?っそ、そうよ?!...ほ、ほら、はやく。」
「あ、え..うん。」
実に素直な子である。
まぁ、まだ。思考能力が戻って居ない面もある。
「はい。先に入って。」
「ふぇ?」
「ほら。ベッド。」
「へ? べ、ベッドに?」
「そ! ほら!!」
「あ、うん...。」
「...何で真ん中に居るのよ。もっと壁際に行って。」
「は?ど、どうして?」
「あ、アタシが入れないじゃない! ほ・らっ!!」
「あ、あ。うん。この辺?」
「..そうよ。じゃ、横になって。」
「え?」
「はやくっ!」
「あ、はい。こう?」
「...うん。よしっと。」
「は?アスカ何で隣に...」
「一緒に寝るから。」
「は?」
「一緒に寝るの、よっ!! 腕をかしなさい...気が利かないんだから、もう。」
「え?」
「うでまくら.....言っとくけど、変な気をおこしちゃダメだからねっ!!!」
「え?ええ?」
「大サービスよ?ふ、普通じゃ絶対しないんだからっ!!」
「ええええええ?!」
「な、なによ!?喜びなさい? 世界初よ!」
「なな、なんで? 何でそんな?」
「だから!大サービス!! もう、良いから...電気消すわよ?!」
今日だけは一人で寝たかった....だって...ねぇ?
「い、いや! ひ、一人で...」
「アンタバカぁ? 一人にしたら変なコト...するんじゃ...ってもう! い・い・か・らっ!大人しく!このまま寝なさい!」
ぎっくぅ!
「そ、そんなこと...な、なんだよ変な事って...」
「えっち!えっち!えっち!えっち!! 乙女に何を聞くのよ!!」
「いやその...」
「なによ、こぉんな美女と一緒に寝れるのよ?何が不満だってぇのよ?」
「い、いや不満って訳じゃ...」
言えないような事情があるだけだ。
「じゃ、良いじゃない!寝るわよ?」
「でもホントになんで...」
「さ、さっき...さ?」
「うん?」
「き...きれいだって。言ってくれたから....。」
「え?」
「だ、だから!ご褒美!!....お、おやすみっ!」
消される電気。
「あ...お、お休み...」
この後。
暗闇の中で二人の心理的な葛藤は、約6時間に及んで。
アスカはそれでも(明け方近くになって)数時間睡魔に身を任せたが、シンジの方は結局、眠れる訳もなく。
結果、二人揃って寝不足。
こうして。
「不埒な行動の発覚騒ぎ」
は幕を下ろした...かに見えた。
以下、後日談。
「..................し、シンジ君。」
「マヤさん?何ですか?」
「.....あ、アスカの胸触ったって...ほんと?」
「!!!」
「ふ、ふけつ!」
ぱたぱたぱた。走り去るオペレータ嬢。
「あ、ま!まやさ...ああああアスカぁ!!」
NERV内部で。
この噂は一定の広がりを見せる事になり...。
サードチルドレンの「誠実な青年」というイメージは地に落ちることとなるのであった。
長くなってしまったので、前後編に分けてみました。
さて次回は...ハートウォーム系のお話になる予定なのですが...
私の場合、予定は未定なので...
またお読み頂ければ幸いです!
櫂
お久しぶりに櫂さんに投稿していただいた「コンフォート17の千夜一夜」。その第六夜でしたっ!
前後編に渡る力作、櫂さんどうもありがとうございます!
さてさて約1年ぶりに「コンフォート17の千夜一夜」の新作を拝見したのですが……。
櫂さんやってくれました。どうしましょう。いやもういろいろな意味で参りましたyp!
アスカのレイに対する対抗心(本人は自覚していませんがシンジに対する気持ち)は見上げたものですね。
そしてどこまで行っても純情というか鈍いシンジ表彰モノ。
途中アスカさんの胸をシンちゃんが背後からアアシテコウシタ場面は、「ちょ、この先の行為に及んだらGehenの投稿規程に引っかかっちゃますよ、櫂さん!」とか思ってしまったのですが、流石は「コンフォート17の千夜一夜」ワールドの二人。
文中にもあった「男じゃねえ!」と叫んでしまいそうになりましたが、相変わらず「ウブ」な二人の姿に微笑ましさを感じてしまいましたw
作者の櫂さんに作品のご感想をっ!
感想は作家の元気の源、是非お願い致します。
率直な所、今回は櫂さんに「してやられた」という感じです。
続く第七話の完成を楽しみにしております。またいい意味でえびをはじめ、読者さん達に「してやられた」気分にさせてくださいませ!
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