[564] 題名: メランコリック・煩悩笹飾り 名前: ごまめ MAIL URL 投稿日:2011年07月17日 (日) 21時24分
「ん?七夕の笹飾り、まだ飾ってるのか?シンジよ」
今日は、赤木博士自作の流しそうめんの機械を試すとかで、葛城さんちに俺も呼ばれた。
「ケンスケ。そうなんだ。もうとらないといけないよね…」
エプロンをつけて、いそいそと支度をするシンジは、いま流行りの料理男子ってやつか…。惣流と、葛城さんとの同居といい、元エヴァのパイロットの地位といい…うらやまし過ぎるんだよコイツ…。ま、色々つらいこともあったってことも知ってるけどさ…
気をとりなおして、改めて笹を見た。
「なあ、なんの願いごとしたのか見てもいいか?」
「あー。いいよー。ちょっとミサトさん、ビールで占拠しないで、そろそろテーブル空けてくださいよ」
笹はもうカサカサに干からびて、折り紙で作られた飾りも日光で焼けてもの哀しい。
願いごとの書かれた短冊は、油性ペンで書かれたのか、今でも読めた。
どれどれ…
『世かい平和』
この金釘流の文字は惣流だな…。まだ漢字書けないのかよ?
『世界平和』
…これはシンジだな。
ひとつの笹に同じ願いごと書いて意味あんのかよ…
『会いたい人に会えますように』
…葛城さん…
今、遠恋中だっけ。
いやもっと深い意味かも。深い。深いぞ…。
『魚をもっとうまくさばけるようになれますように』
これ、惣流か?
魚までさばきたいのか。
使徒ならさんざんさばいてきただろうに、まださばき足りないのか。いや、料理か!!人って変われば変わるもんだ。
『No More 生殺し』
この字はシンジだな。…どーゆー意味だ??
『二人きりになりたい』
おっ…
これもシンジか!?
なんと、ストレートな願いだな。惣流のことだよなあ…確かに、いつも誰かが遊びに来ていて、中々二人きりになれないって嘆いてたもんなあ。
『綾波にとられませんように』
???
綾波が何をとるってんだ?
『槍』
この漢字一文字に何か意味があるのだろうか?
『槍』
『槍』
『槍』
『槍』
『槍』
『槍』
『槍』
『槍』
……なんだこの気持ち悪い短冊は!やりやりやりって、なんの願いだよ!?なんで何枚もあるんだ?
『(シンジと)ずっといっしょにいられますように』
…惣流…
可愛いとこもあるんだよな…畜生、やっぱり羨ましいぜ。(シンジと)の部分が、蟻みたいに小さく書かれてるけどな。
『No More 生殺し』
またこれか!
なんなんだよお前ら!
「準備できたよー」
「お、おう!」
☆☆☆
「すっごいマシンねー。エヴァみたい!」
「なんで流しそうめん器なのに装甲板があんのよ!?」
「なんか勇ましいそうめんや…」
「あはっ。なんだか暴走しそうだね」
「みんな、おだし持った?じゃあそうめん流すよー」
「スイッチ押すわねん!ポチっとな!」
☆☆☆
ゴゴゴゴゴ
「火事だぁー!」
「消火器!!消火器どこやー!!」
「待ってその前に!」
「どうしたのシンジ君!」
「ついでに七夕の笹も燃やして送り火に!!…うぶぐぇあ」
「あんたバカー!?」
「だって、七夕の笹は燃やさないと願いが空に届かないんだよ?!僕の切実な願いがこめられてるんだ!」
…シンジ…。そ、そこまでの願いとは一体何なんだ…
ブシューーー
消火器で消火活動しながら、俺はさっぱり訳がわからん。
「ファースト、知ってる?リリンの七夕の笹には、『願い』と称した煩悩を短冊に表して吊さないといけないんだよ。だから108枚は必要なんだ」
「そうなの」
「またしてもカヲル君によるリリンの文化の説明は間違ってるけど、今年の我が家の笹は確かに煩悩笹(ぼんのうざさ)だと思うわ…」
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※何処さん>やらしいがな!めちゃめちゃやらしいがな!(エロエロ詐欺)※お父さん司令はいまだデバガメしてるんだな。。
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これ読んだ人が「シンちゃん切実すぎて可哀相(´Д⊂グスン 」って言ってた。いつか幸せにしてあげようとは思っています。
今後も、とりあえず小話掲示板で更新して、まとまったらアーカイブさせていただくという流れになると思います。読んでくださっている奇特な方がいたら、気長にお待ちください。(ごまめ)
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