「すいませーん、惣流さんの処で長引いちゃって」
「そう、それじゃ仕方ないね・・・で、なんか言ってた?」
「いやぁ、ずっとお惚気を聞かされてましたよ、惣流さんと碇さんってホント仲が良いですね」
「なんだ、シンジの事ばっかりか・・・」
「あの・・・なにか変な事言いました?
「良いんだよ気にしなくて、さぁそこに座って」
「はい、失礼します」
「で、この名優『相田ケンスケ』に何を聞きたいのかな?」
「あ、あの相田さん?誰に向かって話してるんですか?」
しまった!いつもの癖で、肩に止まってる灰色の鳥さんに話し掛けちゃったよ。
失敗失敗♪
「いや、何でも無いんだよ、気にしないで」
「は、はあ・・・それでは早速ですが、今回の映画の再上映について、どう思われますか?」
「んー、まあ良いんじゃ無いかな、去年と同じやつをやる訳じゃないんだし」
そうなんだよねぇ。なんか急に映画の再上映が決まったんだよねぇ。
その上、前のが気に入らないからってどっかのお偉いさんが駄々をこねて、作り直しさせられちゃうし・・・。
まったく、主役の俺をこき使うのは止めて欲しいぜ。
「ところで、主役の碇さんにも伺ったのですが・・・」
はぁ?何言ってんだ、こいつは。
シンジが主役だって?マスコミの人間までもが、そんな勘違いしてるのかよぉ。
「おいおい、シンジが主役だって?主役は俺じゃないか」
「えっ?でも・・・」
「まったく、マスコミさんがそんな勘違いをしてるから、俺が『根暗』だとか『変態』だとか『盗撮マニア』だとか『メガネフェチ』だとか言われるんだよ」
ったく、俺はメガネが好きなんじゃなくて、『ぷにぷにしたほっぺたのメガネを掛けた幼女』が好きなんだ!決してメガネ単体が好きな訳じゃないんだ!!
「す、すいません」
「・・・謝られてもねぇ・・・しょうがない、俺が説明してあげるよ」
えっと、何処にしまったかな・・・お、これこれ。
「ほら、これはTV版の台本なんだけど、こんな台詞が書いてあるだろ?」
『おいおい、見てみろよトウジ・・・うわっ、学校でそこまですんなよなぁ』
『鈴原・・・これ』
『なんやイインチョ・・・おっ、チョコレートか』
『い、いつも残飯処理してくれてるでしょ、その、お礼・・・』
『別に気にせんでもいいんやけどなぁ、まあ頂いとくわ』
『う、うん』
『・・・いつもありがとな、ヒカリ』
『バ、バカ!学校じゃ名字で呼んでって言ってるでしょ!』
『トウジ・・・お前も・・・お前も俺を見捨てるのかぁ!!』
「どうだい?これで判っただろう?」
「・・・・・・」
ふっふっふっ、これで誰が主役なのか判るだろう。
しかし可愛いねぇ、間違ってた事を恥じちゃってるのか、黙り込んじゃうなんて。
これで俺の誤解も解けるな。
「あの・・・よく判りませんが」
「・・・冗談だろ?」
「いえ・・・それに、これは誰が読んだって、相田さんが脇役としか・・・」
な、なんたる言い草!!この俺様が『脇役』だと!?
・・・いかんいかん、この名優相田ケンスケ様がこんな事で怒ってはいかん。
そうだ、この迷える子羊を救ってやらなくては!
「仕方が無い・・・このページを読んでごらん・・・」
『ちょっとシンジ!アンタはアタシと買物に行くの!』
『えー!どうせ荷物持ちでしょ?』
『なによ!文句有るっていうの!!』
『文句なんか無いよ、アスカと一緒なら、何処へだって行けるよ』
『ば、ばか・・・恥かしいじゃないのよぉ』
『お、おい!俺達との約束はどうなるんだよ』
『えっ?ああ、ゴメン、アスカの方が大事だから』
『そういえば・・・鈴原、ヒカリがアンタの事探してたわよ』
『なんやと?イインチョが?そりゃいかん、すぐ行かな』
『トウジ、俺との約束は・・・』
『すまんなぁ、お前よりヒカリの方が大事やさかい』
「ふぅ、あんまり自慢したくなかったんだけどね」
「えっとぉ・・・自慢、ですか?」
「読んでみて判ったと思うけど、俺がもう完全なメインだろ?」
「やっぱり脇役なんじゃ・・・」
何故だ!コイツの頭の中身はカニミソでも入ってるのか!?それとも・・・そうか、薬のやりすぎだな・・・。
そうだよ、どうりで顔色が悪い筈だ。
遅れて来たのだって、どうせトイレとかで打ってたんだよ。
「あのさ、薬に手を出すのはまずいよ・・・体に悪いし・・・」
「はあ?何の事です、一体」
「うん、取り敢えずは黙っといてあげるから・・・医者に行きな」
「し、失礼な事を言わないで下さい!!薬なんかやってません!!」
「・・・じゃあ、なんで俺が主役だって判らないんだよ、それに顔色も悪いし」
「顔色が悪いのは、映画の取材で寝てないからです!それに自分が主役だなんて・・・アンタの方こそ薬のやりすぎなんじゃないか?」
な、なんだとぉ!人が心配してやってるのに・・・もう我慢ならん!!
絶対俺が主役だって認めさせてやる!!
「さっきの台本を見ただろ!俺の『男の魂』が込められた台詞を見ても、まだ判らないのかよ!!」
「なにが『男の魂』だ!アンタの実生活と同じで、モテナイ君なだけじゃないか!!」
「なんだと!」
「なんだよ!」
「相田さーん、そろそろ本番でーす、よろしくお願いしまーす」
えっ?ああ、もうそんな時間か。
くそっ、このヤローの所為で台本のチェックが出来なかったじゃないか!
「おいお前、収録も見ていくんだろ?俺が主役だってとこを、そのドングリ眼に焼き付けてやるからな!!」
「監督、俺は何やれば良いんですか?」
「相田、これはお前にしか出来ない事だ、期待してるぞ!」
ほぉーら、監督はやっぱり俺が主役だって判っていらっしゃる♪
聞いてたか?そこの馬鹿記者!
しっかりと俺の活躍を記事にするんだぜ。
「で、何を・・・」
「ああ、まずはこれを着てくれ」
「・・・なんです、これ?白くて・・・な、なんか人の肌みたいですけど」
「これこそがこの映画の為に作った『巨大レイちゃん着ぐるみMk.2(仮称)』だ!」
「仮称・・・」
「君はそれを着て、首から血を吹き出してくれ」
「そ、そんな事、出来る訳無いじゃないですか!」
「これからはね、アニメも実写をふんだんに取り入れなくちゃ駄目なんだ!だから頼む!!」
「嫌です!そんな事したら死んじゃうじゃないですか!」
「・・・じゃあ、この『強いぞ弐号機着ぐるみ(歯に優しいキシリトール入り)』はどうだ?」
「どうだって・・・まさか『歯に優しいって』」
「うん、それを着てトカゲに食われてくれ」
「だからそんな事したら死んじゃいますって!」
「相田君!ジュラシックパークに負けたくはないだろう?だから映画の為、いや俺の為に人柱になってくれ!」
「嫌だって言ってるだろ!!」
その後、相田ケンスケ氏の消息は不明となり、映画の方は
感想、お待ちしておりますです(ぺこぺこ)
改行が変!文字拡大が変!面白くない!って言われるかしら?ドキドキ(汗)
それとも、ケンスケ君ファンから、何か言われるかしら?ワクワク(笑)
ところで、ソースファイルを見てる方がいらっしゃるんですねぇ。
知っていらっしゃいましたか?えびさん(ニヤリ)