これは、サードインパクトが起きた後の穏やかで平和な世界でのお話です。


クリスマス記念SS
IN DREAM

byステム


12月23日AM9:00

「「いってきま〜す」」

マンションの一室に少年と少女の声が響きました。
ちょっとひ弱そうな少年の名は碇=シンジ。葛城家の主夫です。
最強の栗色の髪の少女は惣流=アスカ=ラングレー。頭脳明晰、完全無敵のパーフェクト美少女です。(性格以外)
「いってらっさ〜い」
朝からえびちゅを飲みながら2人に手を振っているのは、2人の元上司(一応)だった葛城=ミサトです。
なぜ3人がいまだに一緒に住んでいるのかというと、シンジくんの両親であるゲンドウさんとユイさんは、今ではバイオテクノロジーの研究機関となっているネルフの最高責任者で、何かと忙しく、信頼のおける(?)ミサトさんにシンジくんを預けているのです。アスカちゃんのお母さんも同じネルフで働いているため、アスカちゃんをミサトさんに預けています。

「ちょ、ちょっとまってよ、アスカ」
「なによ」
「歩くの速いよ・・・そんなに急がなくても大丈夫だよ」
「あんたが歩くの遅いだけでしょ」
アスカちゃんはそう言って、どんどん前へ行ってしまいます。
「あした家でパーティーやるからってそんなにはしゃがなくてもいいのに・・・」
「・・・なんか言った?」
「べ、べつに」
(でも、アスカがはしゃぐのも無理ないよな、日本に来てはじめてのクリスマスだし・・・)
シンジくんはそう思いながら、アスカちゃんのあとについて行きました。
実はアスカちゃんがはしゃいでいるのはもうひとつ理由があるのですが、シンジくんは超鈍感なのでそれに気づかないでいます。
「まずはスーパーに行って、料理の材料を買うわよ」
「うん」
そして2人はスーパーに向かいました。
さて、どうしてパーティーをすることになったのでしょうか。ちょっと時間を戻してみましょう。


12月20日AM11:30第壱中学校2−A教室・終業式後

「そうそう、もうすぐクリスマスね」
ヒカリちゃんはうれしそうに言いました。

「ほえ?もうそんな時期なんか」
トウジくんは興味なさげにいいます。
「そうだな、もうすぐクリスマスか・・・・・・うぅ」
ケンスケくんはなぜか泣き出してしまいました・・・。悲しい思い出があるのでしょう。
「クリスマス・・・プレゼント・・・いかりくん・・・(・・)」
レイちゃんは何か勝手に想像しちゃってるみたいです。
「クリスマス、それは愛し合うものが結ばれる日さ、フフン」
カヲルくんはいつものようにキザです。
「そうだシンジ、お前の家でクリスマスパーティーできないか?」
ケンスケくんが言いました。
「そうやな、センセんちでできひんか?」
トウジくんもケンスケくんに続いて言いました。
「えっ、別にいいと思うけど・・・なんで僕の家なの?」
「「ミサトさんに会えるから」」
「そんなことだろうと思ったわ、まったくほんとにアホね」
話を聞いていたアスカちゃんが2人にそう言いました。
「なんやと惣流!」
「なによ!」
あらら、けんかになってしまいました。2人とも毎日やっていて飽きないのでしょうか。
そこへヒカリちゃんが止めに入りました。
「ちょっと!2人ともやめなさいよ!」
「・・・ヒカリがいうならこの場は引いてあげるわ」
「ぐっ・・・イインチョには逆らえへん・・・この場はひいといたる」
なんとかおさまったようです。
「でも、パーティーはいい考えね・・・アスカ、碇君、どう?」
「そうね、いいわよ」
「うん、いいよ」
「じゃ、決まり!24日の6時からね!」

・・・ということでパーティーをすることになったのです。
あれ?話している間に買い物は済んだみたいです。アスカちゃんとシンジくんがスーパーから出てきました。
シンジくんは袋をたくさん持っています。
「お、重い・・・アスカ、ちょっともってよ」
「しょうがないわね、じゃあこれ」
そう言うとアスカちゃんは一番軽い袋を手に取りました。
「あんまり変わらないような気が・・・まあいいや、アスカ、僕ちょっと寄るとこあるから先に帰ってて」
「?そう、じゃ先に帰るわよ」
そういって2人は別れました。


時間は過ぎ・・・
12月23日PM6:00

夕飯の時間になりました。葛城家でも夕飯の用意がされています。
当然、シンジくんは料理をしていて、アスカちゃんミサトさんはリビングの椅子に座りおなかをすかせて夕飯ができるのを待っています。
「そういえばシンちゃん、今日アスカと一緒に帰ってきてなかったわね、どこいってたの?」
「え?や、ヤボ用ですよ」
「ふ〜ん」
察しのいいミサトさんはシンジくんのこの反応でわかっちゃったみたいです。
「そんなのどうでもいいから早くごはん作りなさいよ〜」
アスカちゃんは足をバタバタさせて言いました。
「まって、あとほんのちょっとだから・・・っとできた」
「シンジ、今日はなに?」
「今日はオムライスだよ。卵を半熟にするのが結「おいしいじゃない、これ」
「・・・って興味ないか」
するとミサトさんが
「ほんとにおいしいわね。アスカ、将来シンちゃんのお嫁さんになったら?」
「ななななんであたしがバカシンジなんかと・・・」
アスカちゃんは動揺してくちからごはんを飛ばしながら言いました。
「そんなに動揺することないじゃない。ねえシンちゃん」
とミサトさんがシンジくんを見るとシンジくんは顔を真っ赤にしていました。
「ちょ、ちょっとシンジ、なに赤くなってんのよ!」
「フフ、2人とも純粋ね〜。からかいがいがあるわ〜」
どうやらミサトさんはすでにお酒が入っているようです。
このあとアスカちゃんが怒って部屋に閉じこもってしまい、なぜかシンジくんが謝っていて、ミサトさんはそれをみて大笑いしていたらしいです。


12月24日PM3:00

ピンポ〜ン
「アスカ、誰か来たみたいだから、出てよ」
「え〜っ、なんであたしが出なくちゃいけないのよ」
「パーティーの用意で忙しいんだよ。そんなこと言ってると今日のごはんナシにするよ」
「くっ、わかったわよ」
さすがのアスカちゃんもシンジくんのごはんには勝てません。
ぶつぶつ言いながら玄関へ向かいました。
ピンポ〜ン
「は〜い」
ガチャ
「こんにちは、アスカ」
ドアの向こうにいたのはヒカリちゃんでした。
「ヒカリ?まだ早いわよ?」
「手伝いにきてあげたのよ。それともお邪魔だったかしら、碇君と2人きりだったのに」
「う、ううん。ぜ、ぜぜん邪魔じゃななないわよ」
アスカちゃん、動揺しすぎです。
「アスカ、全然説得力ないわよ・・・」
「う、うるさいわね。早くあがって」
「それじゃ、お邪魔しま〜す」
ヒカリちゃんが台所へつくと、シンジくんが一度に5つも料理していました。
さすがにシンジくんでも大変な様子です。
「あ、あれ、委員長?どうしたの?」
「手伝いにきたんだけど・・・大変そうね」
「た、助かるよ」
ヒカリちゃんが手伝いにきてくれたおかげでシンジくんはだいぶ楽になりました。
「それにしても碇君が大変なのに、アスカは手伝わないの?」
「それはシンジの仕事よ」
「アスカ、そんなことばっかりやってると碇君に嫌われちゃうわよ?」
「えっ・・・し、仕方ないわねそんなにいうなら手伝ってあげるわ」
ヒカリちゃんはそれを聞いてフフッ、と笑いました。
「委員長」
「え?」
「なに笑ってるの?」
「それはねえ、秘密よ」
「????」
超鈍感なシンジくんは置いといて、3人になったので準備は着々と進んでいきました。


12月24日PM5:30

パーティーが始まる30分前です。
そろそろみんなが来る時間ですが・・・あっ、来ましたね。
どうやらトウジくんとケンスケくんのようです。
ピンポ〜ン
「は〜い」
ガチャ
「メリークリスマスだ、シンジ」
「メリークリスマスや、センセ」
この2人はいつもの服装のようです。
トウジくんは当然、ジャージです。
「メリークリスマス、トウジ、ケンスケ。さ、あがって」
「「お邪魔しま〜す」」
「うわ、豪華やな」
トウジくんたちはテーブルいっぱいの料理とセットをみて驚きました。
「ほんなら、味見を・・・」
「コラ!」
「うわ!イインチョ?おったんかいな」
「料理を食べるのはみんなが来てからでしょ!」
「わかっとるわ・・・」

さて、次は・・・レイちゃんがきました。
ピンポ〜ン
「は〜い」
ガチャ
「・・・いかりくん・・・メリークリスマス・・・」
「メリークリスマス、綾波」
「これ・・・プレゼント・・・」
といってレイちゃんが渡したのは・・・
「あ、綾波、これは?」
ラーメン200円引き券よ・・・」
「そ、そう、ありがとう綾波」
・・・レイちゃんらしいですね。

そして最後は・・・カヲルくんです。
ピンポ〜ン
「は〜い」
ガチャ
「やあ、シンジくん、メリークリスマス」
そう言ってカヲルくんは花を差し出しました。
「あ、ありがとうカヲルくん」
「さあシンジくん、いまこそ僕とひと
バコッ
カヲルくんの顔面にアスカちゃんの鉄拳が炸裂したようです。
カヲルくん、ご愁傷様。

そんなこんなでいつものメンバーが集まったようですが、なにか足りないみたいです。
「そうだ、ミサトさんは?」
ケンスケくんがアスカちゃんに聞きました。
「なんかあたしのママとシンジのお父さんとお母さんをネルフまで迎えに行ったわよ?もうすぐ帰ってくると思うけど・・・」
「ただいま〜」
「あっ、帰ってきたみたい」
ミサトさんが連れてきたのはゲンドウさんとユイさん、キョウコさんと冬月さん、リツコさん、それにオペレーター3人組マヤさん、シゲルさん、マコトさんです。
あ、少し遅れて加持さんもやってきたみたいです。
「ごめ〜ん、ちょっち遅れたわ」
これでパーティーがはじめられますね。


12月24日PM7:00 パーティーから1時間後

1時間たちました。
大人達はダイニングで、子供達はリビングでそれぞれ楽しんでいます。
大人達の方は、シゲルさん、マコトさんが早くも酔いつぶれてしまっています。
(この二人は台詞ありません、めんどくさいから)

マヤさんは酔ってリツコさんになにやら言っているようです。
よく聞こえませんがなにやらマヤさんが顔を赤らめています。

ミサトさんはさすが酒豪。えびちゅ10本目突入しているようです。
「かぁ〜じぃ〜、ちょっと付き合いなさいよ」
「はあ、わかったよ葛城」
加持さんはミサトさんのお酒に付き合わされています。お気の毒に・・・。

ゲンドウさん、ユイさん、キョウコさん、冬月さんは4人で話しながら飲んでいるようです。
「あの2人がくっつくのも時間の問題だな、碇」
「ああ・・・そうすれば私の孫が見れる。問題ないな、ユイ、キョウコくん」
「ええ。でも私この年でおばあちゃんになるのかしら」
「そうですねぇ。でもシンジくんの子だからきっといい子ですよ」
ここはだいぶ話が先へ行ってしまっているみたいです。

子供達の方は・・・
なにやら人生ゲームで盛り上がっているようですね。
「え〜!あたし持ち金ゼロじゃない!」
「それは惣流が下手なんやろ」
「あ〜シンジ!なんでそんなにもってんのよ!」
「えっ、普通にやってただけだけど・・・」
「アスカは一攫千金狙いすぎなのよ」
「・・・・・・・・・・・・・・(・・)」
「あ、綾波!?いつの間にえびちゅを!?」
「フッ、彼女はすでに出来上がってしまったようだね」
「あっ、惣流!シンジのとこからなに持ってこうとしてるんだよ!」
「なによ、いいじゃない!こんなにもってるんだから!」
「アスカ!?わ〜!ほとんどなくなってる!」
「おい惣流!なにしてんねや!」
「なによ、やる気!?」
「アスカと鈴原、やめなさいよ!!」
「×Я▽◎■¥@&#$%*〜|=+?!!!」
・・・盛り上がりすぎのようです。

12月24日PM11:00

「あら、もうこんな時間ね。あなた、そろそろ行かないと・・・」
ユイさんが時計を見ていいました。
「そうだな。ドイツでの会議に遅れてしまう」
「では碇、行くとするか」
「ああ・・・」
ゲンドウさんは返事をすると、シンジくんに言いました。
「シンジ」
「な、なに?父さん」
「アスカくんを悲しませるような真似は絶対するな。それだけだ。じゃあな・・・」
「?・・・うん、わかった。いってらっしゃい、父さん、母さん」
「それじゃあ、行ってくるわね、シンジ」
ゲンドウさん、ユイさん、冬月さんはマンションからでていきました。

「じゃあね、シンジくん。アスカをよろしく頼むわ」
「はい、頑張ってきてください、キョウコさん」
「ありがとう。それじゃあね」
そういって、キョウコさんも出て行きました。

「じゃあシンジくん、俺達もおいとまさせてもらうよ」
「あ、はい加持さん、さようなら」
「それじゃあな、シンジくん」
加持さんは酔いつぶれたオペレーター3人組とリツコさんを引きずってでて行きました。

それからシンジくんは潰れそうになりながらミサトさんを部屋へ運んで、ヒカリちゃんたちを起こして家へ帰らせました。
「あとはアスカだけか・・・」
シンジくんはアスカちゃんを起こそうとしました。
「ちょっとアス・・・」
シンジくんがアスカちゃんを見るととてもよく眠っていたので、
(なんだか、寝てるのを起こすのもかわいそうだな・・・)
と思い、アスカちゃんをおぶってアスカちゃんの部屋まで連れていくことにしました。
「よいしょ・・・」
アスカちゃんはシンジくんが思ったより軽く、軽々と上がりました。
(アスカって軽いんだな・・・体も細いし・・・)
シンジくんはこんなことを思いながら部屋まで行きました。
(そ、それに胸が背中にあたって・・・)
シンジくんも男なので意識しずにはいられませんでした。
そんなことを思っていると、
「シンジィ!」
アスカちゃんがいきなり叫んだので、背中に神経を集中していたシンジくんは、心臓が飛び出るほどびっくりしました。
「むにゃ・・・なぁにやってんのよ・・・ばかぁ・・・」
「なんだ、寝言か・・・」
「シンジ・・・だ〜いすき・・・むにゃ・・・」
それを聞いたシンジくんはそのまま起動停止。
2分後に我にかえったシンジくんはアスカちゃんをベッドに寝かせ、布団をかけてあげました。
「あっ、そうだ、アレを・・・」
といってシンジくんは自分の部屋にいきました。
戻ってきたシンジくんの手にはなにやらプレゼントのようなものが・・・
箱には「Merry Xmas ASUKA To Shinji」と書かれていました。
シンジくんはそれを枕もとに置いて、部屋のふすまを閉めながら、小さい声でいいました。

「メリークリスマス、アスカ」

fin

おまけ

「シンジ、このプレゼント・・・」
「あ、ごめん・・・気に入らなかった?」
「ううん、とってもうれしい!」
「(うっ、か・・・可愛い・・・)そ、そう、よかった」
「これはお礼よ・・・・・・・・・・・・・・・・・・チュッ」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・(・・)」(シンジ)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・(・・)」(アスカ)


あとがき

ステムです。3ヶ月ぶり?の投稿となってしまいました。
長い間あったにも関わらず、この訳の分からない内容はなんでしょうか。
すいません、これは私に文才がないためです。見逃してください。

そういえば、この話はLAS度低めです。
なぜか、書いていたらこんな展開に・・・。
オペレーター男2人組も台詞なかったし・・・
無理矢理話を引っ張ってった感じもします。

こんな私の書いたモノですが、この拙作を読んでなにか感じましたら
感想をください。
「もっとLAS度上げろー」とかでもいいです。
この話を読んでなにか感じて頂けたら幸いです。
ではでは。




ステムさんにこの時期ぴったりのクリスマスSSを送っていただきました〜。
どうもありがとうございます、ステムさん!

前回投稿していただいた短編も良かったですが、今回のこの作品もいいですねー。
こういう皆が幸せな雰囲気の作品って本当大好きです。読んでてこちらも幸せな気分になってきますもんね。
相変わらず鈍いシンジ君に、こちらも相変わらず素直になれないアスカさん。
うんうん、いいですねー。やっぱほのぼのLASはこうでなきゃ!
アスカの行動や台詞が特に可愛くて良いのですが、中でもヒカリに鋭く突っ込まれて「う、ううん。ぜ、ぜぜん邪魔じゃななないわよ」と慌ててる台詞がいいですね。思わず笑ってしまいました(w
何はともあれメリークリスマスですな。シンジとアスカ、お幸せに〜。

作者のステムさんに作品のご感想を。
是非是非宜しくお願い致します〜。

クリスマスSS、本当にどうもありがとうございました〜!
次回作も楽しみにしております。頑張ってくださいね、ステムさん!



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